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2004年 9月 29日 [ トピックス ]
No.163-1:富山空港ターミナルビル増改築第1期工事完了
●環日本海交流の拠点空港として整備
富山空港は、県の中心を流れる神通川の河川敷に、1,200mの滑走路をもつ全国でも珍しい空港として昭和38年に開港。その後、増大する航空需要に対応し、数回の改修を経ている。そして、今回、平成14年から進められていた富山空港のターミナルビル増改築第1期工事が9月30日(木)に完了し、10月 5日(火)には竣工式が行われる。
増改築工事は、「固定橋・コンコース・PBBの増設」、「国内線ターミナルビルの高質化」、「国際線ターミナルビルの整備拡充」、「国内線・国際線ターミナルビル一体化」の4点を基本方針に進められてきた。
固定橋・コンコース・PBBの増設では、ターミナルビルと航空機を結ぶ固定橋が2基から3基に、移動式の搭乗橋が2基から4基に増設され、大型機の自走駐機が可能になった。各固定橋からターミナルビルへの動線を確保するために、コンコースが大幅に増築されたこともポイントだ。
国内線ターミナルビルでは、JALのチェックインロビーが新設され、ダブルトラック化に対応。2階の搭乗待合室は従来の1.4倍に広げられ、座席数は 120席増の390席になった。売店の売場面積は従来の1.4倍となり、県の伝統的工芸品展示コーナーを新設。高岡銅器・漆器や井波彫刻、庄川挽物などの工芸品がずらりと並び、富山の匠の技に気軽に触れられるようになった。
国際線ターミナルビルでは、国際線チェックインロビー・到着ロビーが従来の2倍の面積に拡大。出国・入国審査場が完全に分離され、出入国の2WAY化が図られるなど、環日本海交流の拠点をめざして整備された。国内線と国際線で別棟になっているビルは、2階に連絡通路が新設されたことで一体化され、国際線ターミナルビルの利用客が国内線の施設を利用しやすくなった。
●上海便の開設に向けて
ターミナルビル全体のバリアフリー化が進められたことも印象的。またトイレが85カ所と従来の1.5倍に、障害者多目的トイレも13カ所と従来の3.2 倍に増えたことも特徴だ。便座はすべて洋式でウォシュレットが設けられており、快適性もアップした。このほか、授乳室、喫煙室の充実も図られた。平成17 年10月からは第2期工事に着工し、さらに施設が拡充される予定である。
富山空港は、東京、札幌、福岡、名古屋、函館への国内定期便と、ソウル、ウラジオストク、大連への国際定期便をもち、年間利用者数は133万4千人(平成15年度)にのぼる。国内外へのネットワーク、ダブルトラック化、整備された駐車場(無料駐車場1,350台、有料駐車場186台)など、全国の空港と比較しても多くの魅力がある。乗り継ぎにより、簡単に海外へ出かけられることから、富山県内はもちろんだが、石川、岐阜、新潟など隣県からの利用者も多い。
県では、現在、新規の国際定期便として上海便の開設に向け、上海航空と交渉中。就航が実現すれば、環日本海交流の拠点として、経済交流や観光客誘致などが一層促進されると期待している。(2004年9月8日掲載のトピックス「県が誘客活動強化−中国団体観光客向けビザ解禁拡大参照」http://www.cap.or.jp/INT/No160/t-16002.html)
問い合わせ
●富山空港ターミナルビル
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