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2022年 11月 9日 [ トピックス ]

No.1066:富山を代表する新景観が仲間入り!今年度の「うるおい環境とやま賞」および「景観広告とやま賞」が決定!

県は10月、景観条例に基づく顕彰制度「うるおい環境とやま賞」と、景観に配慮された屋外広告物を表彰する「景観広告とやま賞」の受賞作品を発表。富山の景観づくりにフォーカスを当てる、この2賞について、各賞の詳細や成り立ち、今年度受賞作品の評価ポイントを県建築住宅課に聞いた。

富山の素晴らしい景観を新発見する、2つの賞!

うるおい環境とやま賞」は1987年(昭和62年度)に創設され、2003年(平成15年)の「富山県景観条例」施行を受け、建造物や施設に加えて景観づくりの取組みも対象にするなど、拡充と進化を重ねてきた歴史ある賞だ。現在は、「うるおいや安らぎを感じる自然景観や歴史景観、文化景観の保全、創造」や「新たな息吹を感じさせる景観づくり」を目的・主旨として掲げている。

景観広告とやま賞」は「景観に配慮された優れた屋外広告物」の推進という趣旨の下、2003年(平成15年)に創設された後発の賞だが、2015年(平成27年)に県単独から屋外広告関係や商工会等の関係11団体とともに組織する実行委員会主催に変わるなど、柔軟な展開を重ねている。

担当者曰く「近年は毎年安定した多数の応募があります。」とのことで、今年もハイレベルな候補が出揃う中、厳正な審査の下、各賞が選出された。

富山の素晴らしい景観を新発見する、2つの賞!


▲『cafe Bush Warbler』


▲『厳照寺の門杉』


▲『Domaine Beau』


▲『SOGAWA BASE』

まずは「うるおい環境とやま賞」の結果から。55件の応募の中、「土の賞」には小矢部市のカフェ『cafe Bush Warbler』と砺波市の『厳照寺の門杉』が選ばれた。『cafe Bush Warbler』は、築60年の長屋門を改修したカフェ。地元食材を利用した料理が人気を集め、県内だけでなく近県からの来客で集落の賑わいを創出したことや、薪割り体験やかぶら寿司づくり体験などで人々の交流を生み魅力ある地域づくりに貢献していることが高く評価された。同じく「土の賞」の『厳照寺の門杉』は樹齢450年余りと推定されており、こうした樹木を長年にわたり守り続けていることや、迫力のある門杉と厳かに佇む本堂が訪れる人々に感動を与えている点が高く評価されて受賞に至った。

「風の賞」には舟橋村の『オレンジパークふなはし』が、「水の賞」には上市町の『釈泉寺円筒分水槽』が、「緑の賞」には黒部市の『パッシブタウン』が選ばれた。選定部会委員7名による最終審査と投票は2時間にも及んだそうで、「光の賞」は今回、該当者なしとなっている。

※賞の種類
土の賞:地域の歴史や文化、自然などを守り、生かした景観づくり
風の賞:現代的要素や独創性など、新たな息吹を感じさせる景観づくり
水の賞:水を効果的に活用した景観づくり
緑の賞:花や緑を効果的に活用した景観づくり
光の賞:地域への愛情に基づいた景観づくり活動

景観広告とやま賞」は、審査委員7名による最終審査の投票が行われ、応募総数75件の中から12件が受賞。景観広告大賞(富山県知事賞)には南砺市の『Domaine Beau』が選ばれた。『Domaine Beau』は、南砺市の自然豊かな丘陵地にあるワイナリー。木肌やワインの樽をイメージして作られたロゴマークが前面道路沿いで来場者を出迎え、周囲の景観に溶け込んだマタドールレッドの美しい建物に続いている。

「景観広告優秀賞」には富山市の『のがみこどもクリニック』と『SOGAWA BASE』、それから射水市の『株式会社中村機械 射水Factory』を選定。この他、「景観広告賞」各賞には富山市の『リライト』『米原商事株式会社不動産部富山営業所』と『医療法人社団双星会みなみの星病院』、『MAROOT(マルート)・HOTEL VISCHIO(ホテルヴィスキオ富山)』『きむら歯科医院』、上市町の『Caprice.H』、高岡市の『Hand Made Bakery BeBe』、小矢部市の『お菓子処 はとや』が選ばれている。

担当者に受賞作品の傾向を聞いたところ、「うるおい環境とやま賞」については、「(例年と)変わらず、どれも(特に子供たちが)地域への愛着を育むきっかけとなる景観ばかりでした。」とのこと。「景観広告とやま賞」については「LED照明を使用し、夜間の視認性やデザインに工夫の見られる看板の応募が増えている一方で、今年度の受賞作品はPR目的の鮮やかさよりも、企業イメージを伝えるための落ち着いたデザインの看板が増えた印象です。」と、受賞した看板の特徴を示してくれた。

注目度の高まりによる、よりよい景観の育みに期待!

「うるおい環境とやま賞」と「景観広告とやま賞」の受賞作品は今後、県のHPやインスタグラムでの発信のほか、受賞企業ら各々の発信も併せることで、PRの相乗効果が期待できる。最後に担当者は「賞の究極の目的は、県民の皆様が景観に関心を持つきっかけになることです。」と前置きしたうえで、「景観づくりは難しいものではなく、身近な景観へ一人ひとりが愛情を少しずつ注ぐことから始まります。その小さな取り組みが広がり、うるおいや安らぎのある景観へと育まれれば嬉しいです。」と呼びかけた。

【問合せ先】
富山県土木部 建築住宅課景観係
TEL:076-444-9661
・うるおい環境とやま賞
https://www.pref.toyama.jp/1507/kendodukuri/toshikeikaku/keikaku-tochi/kj00022941/kj00022941-009-01.html
・景観広告とやま賞
https://www.pref.toyama.jp/1507/kendodukuri/toshikeikaku/keikaku-tochi/kj00010180/kj00010180-013-01.html

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