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2003年 6月 25日 [ トピックス ]

No.120-2:立山で携帯トイレのネットワーク化、スタート


●立山黒部の自然を守るために、携帯トイレの普及を

 山岳地の自然環境や生態系を守るため、立山黒部地域では7月から山小屋などが連携して携帯トイレの販売、回収、処分を行う、「携帯トイレのネットワーク化」が始まる。携帯トイレとは、紙おむつのような素材で、使用後は臭いの漏れない完全密封の収納袋に入れて持ち帰ることができるトイレのことだ。
 山小屋や公衆トイレが十分な間隔で配置されていない山岳地では、登山者による野外排泄、俗に言う「お花摘み」や「キジ撃ち」がやむを得ず行われている。これが特定の場所に集中すると、自然の浄化能力を越え、湧水・渓流の汚染や悪臭の発生、生態系のかく乱、自然景観の悪化などにつながることが懸念される。現在、「山のトイレさわやか運動」などで、携帯トイレの携行や持ち帰りが呼びかけられているが、携帯トイレが入手しづらいことや、し尿を登山中に持ち歩くことへの抵抗感もあることなどから、なかなか普及していないのが現状だ。そこで、携帯トイレの使いやすい仕組みを作り、利用促進を図るために携帯トイレのネットワーク化が進められることになった。

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●使用後は、携帯トイレを回収ボックスへ

 携帯トイレは、高速吸水凝固シートを備えた便袋や高密閉収納袋、水に溶けるティッシュペーパーなどがセットになっている。使用の流れを説明しよう。便袋を開いて用を足したあと、便袋(排泄物+ティッシュペーパー)を収納袋に入れて最寄りの回収ボックス設置場所へ(可能な方は自宅まで持ち帰って処分)。そこでし尿を適正処理した後、回収ボックスへ投入するというもの。携帯トイレは、立山連峰一帯の山小屋やターミナルなど41箇所で1セット400円(税込み) で販売し、回収ボックスも設置される。登山者は入山後に携帯トイレを手軽に入手でき、使用後は最寄りの山小屋などに設置された回収ボックスへ投入できるため、し尿を携行することへの抵抗感を緩和できるだろう。
 なお、剱岳頂上付近(平蔵公衆トイレ)には携帯トイレブースが設置される。登山者の通行量が多く、また岩陰などが少ない場所では携帯トイレを使用しにくいことから専用のブースが設置されるもので、今後剱沢の公衆トイレにも同様のブースが併設される予定となっている。

問い合わせ
●立山黒部環境保全協会立山支部(立山町商工観光課内)
TEL.076-463-1121

●富山県生活環境部自然保護課
TEL.076-444-3398

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