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2001年 8月 5日 [ イベント ]

No.076-1:北アルプスの深部を抜けて---黒部ルート見学会

 黒部ルートとは、黒部峡谷の欅平と黒部ダムを結ぶ、関西電力の工事用輸送ルートである。 黒部川第三、第四発電所の建設などに伴って設けられたもので、現在、ダムや発電所、 送電線の保守・点検に欠くことのできないものとなっている。 通常、関係者以外の立ち入りはできないが、電源開発の歴史や電気事業への理解を深めてもらうことを目的に、 平成8年から一般公募による「黒部ルート見学会」が実施されている。
   
 欅平から黒部ダムまでのルート(約17km)を辿ってみよう。
まず、高さ200mもある竪坑をエレベーターに乗って上昇。 そして、バッテリートロッコ(上部軌道)に乗り換え、吉村昭の小説にも描かれた高熱隧道を抜けて黒部川第四発電所へと向かう。建設当時の熱気を残す高熱隧道では、電源開発に挑んだ先人の苦労をしのぶことができる。

▲竪坑エレベーターの入り口

▲バッテリートロッコで地中6.5kmの旅
  
▲高熱隧道の岩盤から熱気が伝わる
  



 自然環境を守るため、全地下式となっている黒部川第四発電所ではペルトン水車などが展示されている発電機室を見学。大自然との調和を図る電気事業にふれることができる。発電所からは、34度の急傾斜を昇るインクライン(ケーブルカー)に乗車し、黒部トンネルの入り口へ。ここから専用バスでトンネル内を40分ほど走ると黒部ダムに到着する。

▲黒部川第四発電所の内部


▲インクラインで815m上昇
  
▲黒部トンネル内専用バスで黒部ダムへ
  



 北アルプスの深部を貫く「黒部ルート」。電源開発の軌跡を辿りながら、 この壮大なルートを一度見学してはいかがだろうか。

黒部ルート見学会の募集期間は、10月10日まで。日程や申込みの方法については、富山県のホームページ(http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1002/kj00000094.html)にも情報が掲載されている。

問い合わせ/
●黒部ルート見学公募委員会事務局(関西電力(株)北陸支社内)
電話 076‐442‐8263
(電話受付時間:平日の10:00〜12:00、13:30〜16:00)

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