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2017年 2月 22日 [ イベント ]

No.795:大伴家持生誕1300年記念、シンポジウムと企画展開催!

 県は、大伴家持生誕1300年を記念し、家持や越中万葉とともに、富山県の魅力を紹介する越中万葉・東京シンポジウム「いま、富山へ―万葉歌人の詩心をはぐくんだ風景」を3月26日(日)、東京で開催する。また、高志の国文学館(こしのくにぶんがくかん)では、3月19日(日)から記念企画展「官人(つかさびと) 大伴家持―困難な時代を生きた良心」が始まる。ぜひ来場を!

●越中万葉・東京シンポジウムで富山の魅力発信


▲越中万葉・東京シンポジウム
「いま、富山へ
―万葉歌人の詩心をはぐくんだ風景」
※上記画像中の作品は、守屋多々志「布勢の水海」
1982年 富山県立近代美術館蔵

 富山県はこれまでに、平成23年7月に奈良県との「万葉集首都圏シンポジウム 大和と越中―大伴家持の歌心をめぐって―」、25年7月に京都府、27年10月に長野県との「歴史・風土が育む未来遺産」と、東京都内にて連携シンポジウムを開催。家持を中心に『万葉集』のこころを学びながら、富山と各地の魅力を発信してきた。今回は、家持生誕1300年を記念して、富山県単独で越中万葉・東京シンポジウム「いま、富山へ―万葉歌人の詩心をはぐくんだ風景」を開催する。

 現存する日本最古の歌集『万葉集』の編纂に深く関わったとされる大伴家持(718~785)は、746年に国守として越中国に赴任し、751年までの5年間を過ごした。立山、二上山、布勢水海、奈古の浦など、雄大で美しく、かつ厳しくもある越中の風土や四季折々の自然から、都とは異なる新鮮な感動を受けた家持は越中に関わる223首にのぼる優れた歌を詠んでいる。家持は『万葉集』に473首を残したとされており、その約半数が越中で詠まれたことになる。越中時代は独創的な歌の境地を作り上げた時代ともいえる。

 越中万葉・東京シンポジウムでは、家持やいにしえの越中の人々が魅了され、今日も県民が心から愛するふるさと富山の魅力を紹介する。日時は、3月26日(日)、開演13:30(開場12:30)、終了16:30。会場は、三越劇場(東京都中央区日本橋室町1-4-1 日本橋三越本店本館6階)。

 里中満智子氏(マンガ家)による「言霊の人(ことだまのひと)」、中西進氏(高志の国文学館館長・国文学者)による「海やまのあいだ」の講演や、石井県知事による「富山県の文化施策等の紹介」、パネルディスカッション「いま、富山へ―万葉歌人の詩心をはぐくんだ風景」などがある。会場では、県の観光案内や特産品販売、里中氏の作品展示(『天上の虹』など)も行う。

 定員は500名。入場無料だが、事前に申込みが必要。必要事項<郵便番号、住所、氏名、電話番号、参加人数(2名まで)>を明記し、下記のいずれかで申し込みを(※応募者多数の場合、抽選となる)。

  •    ①インターネット/http://www.sap-co.jp/toyama2017にアクセスし、
       必要事項を入力。3月6日(月)18:00受付終了。
  •    ②往復はがき/〒112-8799 小石川郵便局留「越中万葉・東京シンポジウム」係へ、
       必要事項を記載し投函。3月4日(土)消印有効。
  •    ③ファックス/必要事項を記載し、ファックス番号03-6902-9996へ送信。
       3月6日(月)18:00受付終了。

 富山県文化振興課では、「家持やいにしえの越中の人々を魅了し、今日も多くの人々から愛される富山の魅力を紹介します。シンポジウムで家持や富山について理解を深めたあとは、実際に富山を訪れて、万葉の故地めぐりを楽しんでみてはいかがでしょうか」と話している。

●家持ゆかりの日本各地の博物館等と連携協力

 県ゆかりの作家や作品の魅力を幅広く発信している高志の国文学館(富山市舟橋南町2-22)。大伴家持生誕1300年記念事業の一環として、今年より3回シリーズで記念企画展を計画している。3月19日(日)~6月5日(月)、第1回の「官人(つかさびと) 大伴家持―困難な時代を生きた良心」を開催する。


▲「官人(つかさびと)
大伴家持―困難な時代を生きた良心」

 伝統ある貴族の嫡流に生まれた家持は、奈良時代を代表する歌人であると同時に、政治に携わり、波乱の歴史を生きぬいた一人の官人だった。記念企画展では、家持が赴任した日本各地の博物館等(九州歴史資料館、斎宮歴史博物館、高岡市万葉歴史館、東北歴史博物館、鳥取市因幡万葉歴史館、奈良県立万葉文化館、わくや万葉の里、天平ろまん館)の協力を得て、貴重な資料等を一堂に展観。困難な時代に懸命に生きた良心の叫びともいえる数々の歌とともに、官人・家持の実像を紹介する。

 江戸時代前期の絵師・住吉具慶作「三十六歌仙図画帖」より「大伴家持」(斎宮歴史博物館蔵)、宮城県多賀城市・多賀城跡から出土した奈良時代末期~平安時代の細弁蓮華文軒丸瓦、均整唐草文軒平瓦(東北歴史博物館蔵)、福岡県太宰府市・太宰府学校院跡から出土した奈良時代の文様塼(九州歴史資料館蔵)、明暦3年(1657)版の『続日本紀』(高岡市万葉歴史館蔵)などを展示する。

 高志の国文学館では、「奈良時代の考古遺物や、国重要文化財など貴重な資料を日本各地の博物館等と連携協力して展示します。記念講演や連続講座、子どもワークショップ、万葉衣装体験など、子どもから大人まで楽しめるイベントを企画しています。記念企画展の内容やイベントへの参加申込みなど詳細はホームページでご確認ください」と話している。

問合せ
越中万葉・東京シンポジウム「いま、富山へ―万葉歌人の詩心をはぐくんだ風景」について
●SAP(サップ)
TEL.0120-777-254(平日10:00~18:00)
http://www.sap-co.jp/toyama2017

「官人(つかさびと) 大伴家持―困難な時代を生きた良心」について
●高志の国 文学館
TEL.076-431-5492
FAX.076-431-5490
http://www.koshibun.jp/

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