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2010年 8月 4日 [ イベント ]

No.466-1:「越中八尾おわら風の盆」&「農ある暮らし体験モデルツアー」


 情調漂う坂の町、八尾に哀調を帯びた胡弓や三味線の音色‥‥。「越中八尾おわら風の盆」の季節ももうすぐ。8月20日(金)〜30日(月)の前夜祭を経て、9月1日(水)〜3日(金)の本番を迎える。前夜祭でにぎわう町の風情と“まち暮らし”、“やま暮らし”を体感できる「農ある暮らし体験モデルツアー」が8月28日(土)〜29日(日)に開催される話題も紹介。


●8月20日(金)から前夜祭、始まる

 「八尾よいとこ おわらの本場 二百十日を オワラ 出て踊る‥‥」。情調漂う坂の町、八尾に越中おわら節の美声が響き、哀調を帯びた胡弓や三味線の音色、編笠からのぞく笑顔‥‥。全国に知られる「越中八尾おわら風の盆」の季節ももうすぐ。8月20日(金)〜30日(月)の前夜祭を経て、9月1日(水)〜3日(金)の本番を迎える。

 今年の前夜祭は、20日(金)の西町から始まり、鏡町・西町、天満町・下新町、東新町、東町、下新町、西新町、今町、上新町、福島と続き、30日(月)の諏訪町で11日間<各日一町ずつ。ただし21日(土)・22日(日)は二町>の日程を終える。開催時間は毎晩20:00〜22:00(雨天中止)で、各町出演支部の町流し、輪踊りを心ゆくまで楽しみたい。JR越中八尾駅の列車発着に合わせて八尾まちめぐりバス(JR越中八尾駅→町民ひろば前→八尾曳山展示館前)が運行されるので活用を。八尾曳山展示館ホールで行われる前夜祭おわらステージで、おわらの踊り方の解説を聞き、本場のおわら踊りを観賞し、その後に前夜祭会場へというのもおわらを満喫する方法だ。

 前夜祭期間中、町内のどこからともなく練習中のおわら節が聴こえてくる。初秋の香りを感じさせる風に乗って届く、哀愁を帯びた音色が夏の終わりを告げているようで寂しさも感じられる。八尾の人々はこの前夜祭期間中に自らの気持ちを盛り上げ、1年の練習の成果として本番で燃焼するという。

 9月1日(水)〜3日(金)、数千のぼんぼり、まん灯、まん幕で飾られた町に編笠の波‥‥。揃いの法被や浴衣姿に編笠を被った男女が踊り、町中を流していく。おわらを行う区域は南北に約3kmと縦に長く、各町で踊り手、地方(おわら節を唄い、演奏する者)が町内を移動しながら所定の踊り場などで踊る。地理や行事内容を確認し、各町を効率よく巡るのが上手な楽しみ方といえる。開催時間は1日(水)、2日(木)が15:00〜23:00(17:00〜19:00は夕食・休憩のため踊っていない)、3日(金)が19:00〜23:00。

●「農ある暮らし体験モデルツアー」参加者募集! 越中八尾の“まち暮らし”、“やま暮らし”に触れる

 「越中八尾おわら風の盆」前夜祭でにぎわう八尾の“まち暮らし”、養蚕や農作業などの“やま暮らし”を体感できる「農ある暮らし体験モデルツアー」が8月28日(土)〜29日(日)に開催される。

 八尾は江戸時代から養蚕で栄えた町。特に蚕種といわれる蚕の卵の生産は全国トップシェアを誇り、おわら風の盆や豪華な曳山祭を育む経済的な力となった。ツアーでは、クヌギ畑(富山県がうん天蚕の会)での天蚕の飼育見学や作業を通して、八尾の養蚕の歴史や現代によみがえる養蚕の姿を体感する。野生の蚕が紡ぎ出す緑の繭は“緑のダイヤ”と呼ばれる。その美しい繭を見てみよう。
 
 旅程を紹介すると、28日(土)10:30に富山駅北口に集合し貸切バスで八尾へ。クヌギ畑で天蚕の飼育を見学した後、高台にある合掌造りの店で昼食。蚕をまつった若宮八幡の蚕養宮、桑の菓子やソフトクリームなどを揃える工房・風のたより、越中和紙や日本・世界の紙工芸の魅力を伝える桂樹舎・和紙文庫など八尾の町歩きを楽しむ。宿となる牛岳シャレーブロン(温泉付き)で夕食をとった後、越中八尾観光会館(八尾曳山展示館)へ。おわらの踊り方教室に参加した後、前夜祭が行われている上新町で輪踊りと町流しを体験し、22:00に宿へ。

 29日(日)は、八尾の南、大長谷で農作業を体験。平飼養鶏をベースにした循環農法で米や野菜を育てる今村農園で赤かぶの種まきと夏の終わりの野菜を収穫する。昼食には、とれたて野菜を使ったファームランチを楽しむ。その後、八尾ゆめの森・ゆうゆう館で入浴、八尾そば大楽でそば打ち体験(試食)。17:30に富山駅北口到着・解散となる。
 
 参加費は、1泊4食付きで、県内参加者が1人21,000円、県外参加者は18,000円(集合場所の富山駅までの交通費は各自負担)。募集定員は25人(最少催行人数15人)となっているので申込みはお早めに。旅行申込書(http://www.gt-toyama.net/からダウンロード)に必要事項を記入し、FAX(076-482-3161)へ。申込み締め切りは8月18日(水)。後日、案内通知が送付される。なお、ツアーは富山県委託事業として、NPO法人グリーンツーリズムとやま(交流地域活性化センター)とエコロの森が実施する。

 富山県農林水産部農村振興課では「“おわら風の盆”前夜祭と養蚕、野菜の種まき・収穫などの農作業体験を組み合わせたユニークな体験モデルツアーです。おわらなど町人文化を育んだ八尾の魅力、養蚕の歴史、とれたて野菜の美味しさに触れてみてはいかがでしょうか」と話している。


▲天蚕のまゆ 緑のダイヤ


問い合わせ
「越中八尾おわら風の盆」について
●越中八尾観光協会
TEL.076-454-5138
FAX.076-454-6321
http://www.yatsuo.net/kazenobon/

「農ある暮らし体験モデルツアー」について
●NPO法人グリーンツーリズムとやま(交流地域活性化センター)
TEL&FAX.076-482-3161
http://www.gt-toyama.net/

●富山県農林水産部農村振興課 中山間地域振興班
TEL.076-444-9011
FAX.076-444-4427
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1605/

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