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2006年 2月 22日 [ イベント ]

No.236-1:富山の春間近! みどころ紹介−【第1弾】−


 立山黒部アルペンルートが4月17日(月)に全線開通。「立山・雪の大谷ウォーク」が4月30日(日)まで開催される。立山高原バス道路の両側に最も高いところで20m近くになる雪壁が約500mに渡って続く。黒部峡谷では、トロッコ電車が4月20日(月)、宇奈月駅〜猫又駅間で営業運転を再開する。 29日(土・祝)・30日(日)には鐘釣駅まで、5月1日(月)には終点・欅平までの全線20.1kmが開通する予定だ。

●世界有数の山岳観光ルート・立山黒部アルペンルート、4月17日全線開通!
 3,000mの山々が連なる荘厳な景観を眺めながら、ケーブルカーや高原バス、ロープウェイなどの乗り物を乗り継いで北アルプス・立山連峰を横断する立山黒部アルペンルート。4月10日(月)に電鉄富山〜弥陀ケ原間と、室堂〜信濃大町間で部分開通、17日(月)には残る弥陀ケ原〜室堂間が開通し、電鉄富山〜信濃大町間の全線が開通、2006シーズンがスタートする。

 世界有数の山岳観光ルートと聞けば、どうやって行くの? すごく時間がかかってしまうの? と敬遠しがちな方もいると思うが、快適な乗り物によって驚くほどスムーズに雲上の地に立つことができる。たとえばアルペンルートの拠点、標高2,450mにある室堂駅へは、まずJR富山駅に隣接する電鉄富山駅から富山地方鉄道立山線の電車に乗車して60分で立山駅へ。ここで立山ケーブルカーに乗り換えて7分で美女平駅に上がり、立山高原バスに乗り換えて弘法、弥陀ケ原を通過し、50分で室堂駅に到着だ。午前8:07分電鉄富山駅発に乗車すれば、10:30には室堂駅に到着できる。

 春の立山の恒例イベントとなっているのが、「立山・雪の大谷ウォーク」<4月17日(月)〜30日(日)>。室堂駅を出て、立山高原バス道路に沿って下ると、道路の両側に最も高いところで20m近くになる雪壁が約500mに渡って続く。バスの車体よりも雪壁のほうがはるかに高く、巨大な雪壁が被いかぶさってきそうだ。大谷の向こうには大日岳が見え、雪壁と青空、大日岳のユニークな構図の写真も撮れるので挑戦してみたい。雪の大谷の散策ができる時間は 9:30〜15:00なので、それに合わせて室堂平周辺の散策プランを練るとしよう。

 アルペンルート開通直後の室堂駅周辺、室堂平の積雪は例年5〜6mにもなるが、堅くしまった雪原の状態で歩きやすい。散策におすすめしたいのが、みくりが池の周囲をめぐる遊歩道。春の室堂平は“雷鳥銀座”ともいわれるくらいにライチョウと遭遇する確率が高く、遊歩道沿いにある岩の上にたたずむオスの姿を至近距離から観察できることもある。春はちょうどライチョウ同士の縄張り争い、結婚シーズンにあたるからだが、人間を怖れないようだ。テリトリ−を見張るオスのライチョウには、目の上に赤い肉冠がある。

 立山黒部営業本部・宣伝センターでは、「雪の大谷ウォークでは、そびえる白い雪壁と青い空の美しさをぜひお楽しみください。また、雪原の表面にあらわれる風紋の造形美を観賞ください。ルート沿いにあるホテル立山と弥陀ケ原ホテルでは、早春の弥陀ケ原や美女平、室堂平を歩いたり、撮影したりするエコツアーも企画しています」と話している。両ホテルでは、宿泊者を対象に宇奈月温泉の宿泊施設や富山市内の宿泊施設、電鉄富山駅、大町温泉の宿泊施設などへの手荷物回送(有料)を行っている。手荷物なしでアルペンルートの旅が楽しめると、好評のようだ。

●黒部峡谷・欅平に足湯が登場
 北アルプス・立山連峰と後立山連峰にV字型に深く刻まれた黒部峡谷。日本一深いとされる峡谷の岸壁にへばりつくように走る黒部峡谷鉄道(愛称:トロッコ電車)が、4月20日(月)に宇奈月駅〜猫又駅間で営業運転を再開する。そして、29日(土・祝)・30日(日)には鐘釣駅まで、5月1日(月)には終点・欅平までの全線20.1kmが開通する(※今年は例年以上に雪が多く、あくまで予定)。

 残雪と、ブナ・ナラなど芽吹き始めた原生林との緑のコントラスト、身を切るような冷たさの黒部川の清冽な流れ、澄んだダム湖に垂直に落ち込む岩山・出六峰などの景観が、春ならではのすがすがしい雰囲気を感じさせる。黒部川の川面から高さ約60m、荒々しい地肌をむきだしにした断崖絶壁に架けられた後曳橋を渡るスリリングな感覚も、緑の少ない春には増すようだ。

 ぜひ、沿線で訪れたいのが、昨夏に鐘釣に設けられた万年雪展望台と遊歩道、そして昨秋に完成し今シーズンから本格的に供用が始まる欅平の足湯だ。急斜面から迫り出すように設けられた万年雪展望台からは、眼下に黒部川、対岸に真夏でも消えずに残る万年雪が眺められる。万年雪付近でニホンカモシカの姿が見られたこともあるというからそんな光景も楽しみにしたい。展望台からは遊歩道も設けられており、河原に下りられる。河原に自然に湧出する温泉と石を使って自前の足湯を作ってみるのもいいだろう。

 欅平の足湯は欅平駅から5分ほど下った河原展望台横にあり、上流の祖母谷から引いた温泉が満ちている。赤色の奥鐘橋や絶壁の奥鐘山、黒部川を眺めながら足を浸していると、散策の疲れも癒される。そして、早春の黒部峡谷に奏でられる、黒部川のせせらぎとトロッコ電車の車輪の音も心地よく響いてくるだろう。

 終点・欅平から約1時間30分かけて、宇奈月駅に戻ると楽しみなのが宇奈月温泉での入浴だ。宇奈月温泉は白亜のホテルや旅館、民宿、保養所など20軒あまりが自然豊かな山間に建ち並ぶ大温泉郷。1日3,000tもの豊富な湯量を誇り、泉温91度(源泉)の無色透明な単純泉は、神経症やリウマチなどに効能がある。秘境・黒部峡谷の玄関口に位置する宇奈月温泉は自然の豊かさや温泉、料理、足湯など魅力的で、隣県の温泉郷にも負けてはいない。

 4月中旬から5月上旬の楽しみといえるのが、舞い散るヤエザクラなどを愛でながらの温泉のひととき。サクラの木の下に露天風呂を設けている旅館もあり、湯煙ただようなか、満開のサクラの下で心も桜色に染まる花見の湯となりそうだ。花びらがハラハラと舞い散るシーンは美しい絵画を見る思い。温泉旅情をさらに高めてくれる。

 宇奈月温泉観光協会では、「宇奈月町と黒部市の合併を記念して、旅館・ホテルの平日入浴券3回分などの特典がついた『宇奈月温泉再発見 春の優待パスポート(1,000円)』を発売中。宇奈月温泉街を散策し、湯めぐりを楽しんでください」と話す。このキャンペーンはトロッコ電車が全線開通する前の3月 1日(水)から4月10日(月)までとなっているのが残念だが、旅館・ホテルの平日入浴券3回分、温泉街の土産店や飲食店、宇奈月麦酒館での利用料金 10%割引のほか、黒部市の魚の駅生地での利用料金5%割引(鮮魚を除く)などの特典もあるので、期間中に早春の湯めぐりもいいだろう。

 宇奈月温泉と黒部峡谷鉄道へは、電鉄富山駅から富山地方鉄道本線で宇奈月温泉駅へ。普通電車で1時間30分ほど、特急うなづき号で1時間5分。春の富山の魅力を求めて、野趣にあふれた山あいの温泉と黒部峡谷探訪の旅へ。




問い合わせ
<「立山黒部アルペンルート」について>
●立山黒部営業本部
TEL.076-432-2819
FAX.076-442-3431
http://www.alpen-route.com/

<「宇奈月温泉」について>
●宇奈月温泉観光協会
TEL.0765-62-1515
FAX.0765-62-1700
http://www.unun.nu/

<「黒部峡谷」について>
●黒部峡谷鉄道・営業センター
TEL.0765-62-1011
FAX.0765-62-1724
http://www.kurotetu.co.jp/

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