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2006年 2月 8日 [ イベント ]

No.234-1:日露文化フォーラム、8月に富山で開催


 今年8月、日本とロシアの文化交流を通して、国民同士の相互理解を深めることを目的に「日露文化フォーラム」が富山県で開催される。富山県南砺市利賀村 (県利賀芸術公園)と砺波市での委員会開催に合わせ、関連イベントとして県内や東京などで演劇や美術展、バレエ公演が繰り広げられる。

●「どん底」や「眠れる森の美女」などの公演が楽しみ
 今年8月、日本とロシアの文化交流を通して、国民同士の相互理解を深めることを目的に「日露文化フォーラム」が富山県で開催される。このフォーラムは、世界の舞台芸術の祭典「シアター・オリンピックス」のモスクワ開催(2001年)の際に行われた、プーチン大統領と演出家の鈴木忠志氏(舞台芸術財団演劇人会議理事長、とやま文化大使)との会談がきっかけとなり、日本とロシアの文化芸術の幅広い交流を促進しようとするロシア側の呼びかけにより2004年に設立された。両国の政治家や芸術家、学者、行政関係者など26人がフォーラムの委員となっており、2004年6月に東京で第1回委員会、同年10月にモスクワで第2回委員会、2005年6月に神戸で第3回委員会が開かれ、今夏で第4回の委員会となる。

 富山県南砺市利賀村(県利賀芸術公園)と砺波市での委員会開催に合わせ、関連イベントとして県内や東京などで演劇や美術展、バレエ公演が繰り広げられる。イベントは、今年1月からスタートした「ロシア文化フェスティバル2006 IN JAPAN」のプログラムに組み込まれており、富山を世界にアピールする絶好の機会となる。

 8月16日(水)〜17日(木)に富山県高岡文化ホールでタバコフ劇団による「どん底」、8月17日(木)〜18日(金)には富山市のオーバード・ホールでシベリア・ステート・バレエの「眠れる森の美女」の公演が行われるほか、8月19日(土)〜9月24日(日)に富山県立近代美術館でロシア現代美術展、8月(詳細未定)に富山県利賀芸術公園でオレグ・タバコフ氏と鈴木忠志氏による日露俳優のためのマスター・クラス、劇団アヘの公演「ミスター・カルメン」、モスクワ現代絵画展などが開催される。12月21日(木)〜23日(土・祝)には、東京の新国立劇場でモスクワ芸術座の「リア王」が公演され、「ロシア文化フェスティバル2006 IN JAPAN」としてのフィナーレを飾る予定だ。

●舞台芸術の国際的な人材育成の場に
 文化・芸術にちなんだ話題をもう一つ紹介しよう。富山県と南砺市はこのほど、県利賀芸術公園一帯(南砺市)を芸術特区とするよう国に申請した。認められれば、全国初の芸術特区「舞台芸術特区TOGA」が誕生する。

 県は同公園一帯を世界的な「演劇の聖地」として位置付け、舞台芸術の専門教育機関を開講させる。毎年7月〜9月、世界の若手演劇人を集め、演技、美術、音楽、照明などを一体的にとらえた、日本で初めての立体的な芸術教育に取り組む。コースは演出、俳優、総合の3コースで、教授陣には、演技表現法「スズキ・メソッド」で知られる鈴木忠志氏や、ギリシャの演出家デオドロス・テルゾプロス氏、米国の舞台女優エレン・ローレン氏ら、世界の第一線で活躍する演劇人が予定されている。

 なお、2005年8月に同公園で開かれた「利賀サマー・アーツ・プログラム2005」では、ロシア人俳優などが参加して「スズキ・メソッド・マスター・クラス」がプレイベントとして開講。これは日露文化フォーラムの2005年度事業になっていた。

 日露文化フォーラム、舞台芸術特区TOGAと、今年は富山発信の演劇のニュースから目が離せない!




問い合わせ
●富山県生活環境部生活文化課
TEL.076-444-9616
FAX.076-444-3477
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1711/

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