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2016年 7月 6日 [ イベント ]

No.763:今夏、世界の子どもたちの熱い舞台、見に来て!

 “私たちが未来をきずく”をテーマに、「とやま世界こども舞台芸術祭(PAT)2016」が平成28年7月30日(土)~8月4日(木)の6日間、富山県民会館、県高岡文化ホール、オーバード・ホールなどを会場に開催される。世界5大陸23カ国・地域25団体、県外9都道県16団体、県内44団体<7月1日現在>が、舞踊、民話劇、パントマイム、ミュージカルなど国際色豊かで多彩な舞台芸術を繰り広げる。世界の子どもたちの熱い舞台を富山で鑑賞してみては。

●4年に1度の舞台芸術祭、富山で


▲ドラマチックダンス「雪の女王」

 夢の舞台に輝く笑顔、ほとばしる情熱、友情の輪―次代を担う2,000人を超える子どもたちが世界各地、全国各地から富山に集い、国籍、人種、言葉などさまざまな垣根を越え、質の高い舞台をつくり上げる「とやま世界こども舞台芸術祭(PAT)」。2008年から4年に1度の開催で、今回で3回目を迎え、過去最高数の国・地域から約2,300人が参加する。子どもたちの国際的な文化交流を促進し、視野を世界に広げる貴重な機会となるだろう。

 PATの前身は、1983年にアジアで初めてのアマチュア演劇祭として開催された「富山国際アマチュア演劇祭(TIATF)」。 2000年からは“子どものための、大人と子どもによる演劇祭”を目指し、2008年からは“舞台芸術祭”として対象を拡大。今回のPAT2016はTIATFから数えて県内で10回目の国際演劇祭・舞台芸術祭の開催となる。これを記念し、プラハ・ボヘミアバレエ団と可西舞踊研究所(高岡市)によるダンスファンタジー「マッチ売りの少女」<8月4日(木)、オーバード・ホール>、ハンガリー・グリフ人形劇団と劇団文芸座(富山市)による民話劇「三年寝太郎」<8月3日(水)、県高岡文化ホール>の国際コラボレーション作品を上演する。


▲「マッチ売りの少女」(左)
▲「三年寝太郎」(右)

 「マッチ売りの少女」は、アンデルセンの同名の童話をベースにした創作舞踊劇。少女がマッチを擦るたびに、炎の中に「みにくいアヒルの子」、「赤い靴」などの幻影が現れるユニークな演出が見もの。「三年寝太郎」では、グリフ人形劇団のメンバーが、文楽スタイルの人形を操り、日本の民話の世界を表現する。

●オープニング公演、ドラマチックダンス「雪の女王」

 PAT2016のオープニング公演・開会式<7月30日(土)14:00~、オーバード・ホール>では、県洋舞協会に加盟する7団体の子どもたちによるドラマチックダンス「雪の女王」を上演。台本はアンデルセンの原作をベースに仕上げられており、冬をつかさどる「女王」について行った少年カイを、幼なじみの少女ゲルダが数々の困難を乗り越えて救い出すストーリー。オーディションによる富山県選抜200人がどんな舞台を披露してくれるのか楽しみだ。

 県内44団体は、洋舞、演劇、日本舞踊、吹奏楽、邦楽、洋楽、身体表現、合唱、民謡、器楽、詩吟剣舞、能楽と、幅広いジャンルからの参加となる。海外23カ国・地域25団体では、ベトナムの「ベトナム国立劇団」が子ども向けミュージカル「黄金の若鳥」で、動物たちの物語を上演する。「スリランカ青年ダンスアンサンブル」は民俗舞踊「現代と伝統」、「サルンガル・凧のダンス」を披露。香港の「香港話劇団」は演劇「香港版 ロミオとジュリエット」、ウガンダの「テンダー・タレンツ・マグネット・スクール」はウガンダ各地に伝わる民話を基にした「ドラマチック・ダンス」を上演する。各上演は自国語で行われ、国際色豊かで多彩な舞台芸術が富山から国内外に発信される。

 PATは、モナコ世界演劇祭とドイツ・リンゲン世界こども演劇祭とともに“世界三大アマチュア演劇祭”として国際的に評価されている。モナコ世界演劇祭とは2001年に友好提携を結んでおり、今回の開催期間中にドイツ・リンゲン世界こども演劇祭と友好提携の調印を行う。今後互いの演劇祭、芸術祭に参加し合うなど、幅広く交流を進めていく考えだ。

●愛らしいPATちゃん、ト音記号をデザインした鼻

 PAT2016の入場料は、1公演(数団体の組合せ)につき大人(高校生以上)が1,000円。実行委員会事務局(県教育文化会館内)、プレイガイド<北日本新聞社1階プレイガイド、Arts-Naviアーツナビ(富山県民会館、県教育文化会館、県高岡文化ホール、新川文化ホール)、アスネットカウンター(オーバード・ホール)>の窓口にて入場券を販売中。なお、中学生以下の子どもは、大人と同伴の場合に入場できる(※子どものみでの入場は不可)。子どもの無料入場券は、大人券と共に、実行委員会事務局に申し込む必要があるので注意が必要。

 事務局からは「氏名・住所・電話番号・希望の公演番号・枚数(大人何枚、子ども何枚)を明記の上、ハガキ(〒930-0096富山市舟橋北町7-1 富山県教育文化会館内)、FAX(076-442-4635)またはメール(info@tiatf.or.jp)により実行委員会までお申込みください。ただし、大人券1枚につき子ども券は2枚まで。グループで鑑賞の場合はご相談ください」とのお願い。


▲マスコットキャラクターPATちゃん
▲県庁正面イメージアップコーナー

 公演日程や入場券など、PAT2016についての最新の情報は、ホームページ(http://www.tiatf.or.jp)で確認できる。アクセスすると、マスコットキャラクターPAT(パット)ちゃんが迎えてくれる。ステージをイメージした四角い顔に、オペラカーテンのような深紅の髪が印象的。ト音記号をデザインした鼻も愛らしい。地球をイメージしたバレエ衣装にはPATのシンボルマークと星。「世界から集まる子どもたち一人ひとりが『スター』である」との意味が込められている。

 なお、PAT2016のPRと優れた舞台芸術鑑賞の機会を提供するため、6月29日からプレ公演が県内でスタート。10公演のうち、最終日の7月27日(水)<クロスランドおやべ>を残すのみになった。ボヘミアバレエ団による「J.S.バッハ ピアノ・コンチェルト」、富山県洋舞協会の公演が予定されている。

 富山県文化振興課では、「北陸新幹線の開業で、とやま世界こども舞台芸術祭(PAT)2016がこれまで以上に注目を集めています。世界各国、全国各地から多くの方々が集い、言葉の垣根を越え、お互いを理解し合い、友好の輪が大きく広がることが期待されます。機運を盛り上げるため、県庁正面イメージアップコーナーには、残日計・カウントダウンボードを設置し、PAT2016のPR映像や前回PAT2012ダイジェスト映像を放映中です。また、PAT2016の期間中、富山県民会館のロビーには交流ステージを開設。小規模団体による日中1時間ほどの公演をはじめ、公演映像の放映、隣接の美術館では参加団体を紹介するパネル展示なども実施します。入場無料。気軽にお立ち寄りください」と話している。

問合せ
●とやま世界こども舞台芸術祭実行委員会(富山市舟橋北町7-1  富山県教育文化会館 (一社)富山県芸術文化協会 内)
TEL.076-441-8635(内線123)
FAX.076-442-4635
http://www.tiatf.or.jp

●富山県生活環境文化部 文化振興課
TEL.076-444-3455
FAX.076-444-4438

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