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2014年 3月 5日 [ イベント ]

No.647-1:世界遺産・菅沼合掌造り集落のライトアップと富山湾鮨の旅へ

「世界遺産 五箇山ライトアップ」が世界遺産・菅沼合掌造り集落で始まり、残雪と茅葺き(かやぶき)の大屋根が幻想的に浮かび上がった(3月の毎週金・土曜に実施)。また、ライトアップに合わせ、富山市内のホテル前から出発し、射水市(新湊地区)で富山湾の旬のネタを揃えた「富山湾鮨」(とやまわんずし)を堪能した後、五箇山ライトアップを観賞する欲張りなツアーバスも運行される。3月の週末は、富山の海の幸と五箇山の魅力を体感してみよう。

●暗闇のなかに浮かび上がる合掌造り家屋


▲ライトアップされた菅沼合掌造り集落

 「世界遺産 五箇山ライトアップ」は、平成27年春の北陸新幹線開業を見据えた通年観光の確立と、富山―台北便を活用した冬季の誘客強化を図るため、県と菅沼世界遺産保存組合が連携して実施。3月1日からスタートしており、計9日間行われる。開催時間は日没から20:30までで、合掌造り集落が幻想的に浮かび上がる。県では、日本語のほか、中国語、英語を表記したチラシを制作し、外国人客にもPRしている。

 菅沼合掌造り集落は、山間部を流れる庄川のわずかな河岸段丘(かがんだんきゅう)に9戸の合掌造り家屋や板倉などが建つ、小さな集落。合掌造りの大屋根や背後の雪持林(ゆきもちりん、雪崩から集落を守る林)、山々が独特の情緒を醸し出している。高台から見ると、まるで箱庭のような佇まいが印象的だ。


▲囲炉裏で焼かれた岩魚や御膳、
五平餅を味わうひととき

 五箇山では田んぼや畑、周囲の山々に残雪も見られるが、例年より雪は少なく、春の足音が一歩一歩近づいている。集落には、合掌造りの喫茶店や飲食店、土産処、五箇山民俗館、塩硝の館などが点在。ライトアップ前の明るいうちから集落を訪ね、散策してみるのもいいだろう。囲炉裏の炭火で焼かれた岩魚や滋味(じみ)いっぱいの煮物、赤カブの漬物、香ばしい五平餅など、五箇山の素朴な味に舌鼓を打つ時間も思い出を深めてくれる。

 日没頃から始まるライトアップ。急勾配の合掌屋根や障子が暗闇のなかで幻想的に浮かび上がり、秘境のムード満点。初めてなのに、なぜか懐かしい――日本昔話の舞台のような雰囲気で、郷愁をそそられるだろう。天候に恵まれれば、美しい星空も楽しめる。大気も澄んでおり、星空観察にはもってこいだ。なお、マイカーの場合、国道156号から菅沼集落へ下った臨時駐車場(普通車:500円)を利用してほしい。

●富山湾鮨を満喫し、一路、五箇山へ


▲富山湾鮨(秋・冬ネタ)

 「世界遺産 五箇山ライトアップと富山湾鮨の旅」は富山地方鉄道(株)が主催するイブニングツアー。海から山へ、富山湾鮨とライトアップを併せて楽しめるメモリアルなバスツアーとなる。富山駅北口と市内ホテル前<富山地鉄ホテル(地鉄ビル前バス停)、富山エクセルホテル東急、富山第一ホテル、ANAクラウンプラザホテル富山>での発着と、アクセスの良さも魅力。スケジュールは16:30富山駅北口(出発)―市内ホテル―17:30~18:30新湊地区寿司店(夕食)―19:40五箇山IC―19:45~20:30菅沼地区(自由散策)―五箇山IC~富山IC―21:40~22:00頃市内ホテル等(到着)。旅行代金は大人6,000円、小人5,000円。募集人員は各日40名、最少催行人員は4名となっている。申し込みは、富山地鉄ベストツアーセンターへ(TEL.076-431-3113、FAX.076-431-7778 http://www.chitetsu.co.jp/)。

 “天然の生簀(いけす)”と称される富山湾から水揚げされたばかりの旬の魚介を鮮やかにさばいて、鮨ネタに――。富山湾鮨(10貫セット)は、キトキトの(新鮮な)ネタと、富山米を使った純白のシャリの組み合わせが絶妙だ。また、新湊漁港では、朝と昼の2回、競りが行われるため、魚介の新鮮さは抜群。富山湾に面した新湊地区はもともと鮨店の多いエリアだけに、自慢の味を競っている。利用店でどんな美味に出会えるか楽しみだ。

 富山県観光課では、「昨年好評だった3月の五箇山ライトアップを今年も開催します。マイカーで行くもよし、ツアーバスを利用するもよし。春の気配が漂う菅沼合掌造り集落で幻想的な夜のシーンを満喫してみませんか」と話している。

問い合わせ
●富山県観光・地域振興局観光課
TEL.076-444-8752
FAX.076-444-4404
http://www.info-toyama.com/

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