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2004年 9月 15日 [ トピックス ]

No.161-2:県立大学の産学連携コーディネート −城端絹と富山湾の海洋深層水の成分を生かしたせっけん、誕生〜2名様にプレゼント!


●海洋深層水のミネラルとシルクの力でしっとり素肌

 富山県立大学(小杉町)と松井機業場(城端町)、リット・ライフ(高岡市)は、城端絹と富山湾の海洋深層水の成分を生かした洗顔・入浴用せっけん「絹の妖精・ナチュラルソープ」を共同開発した。植物性せっけんの素地に、天然保湿成分を多く含んだシルクエキス(加水分解シルク液)、海洋深層水のミネラル、洗浄力と保湿作用のある超微粒子天然鉱泥を配合したもので、肌に潤いを与えるのが大きな特徴だ。
 県立大学では、県内企業と大学を結び、共同研究を行う産学交流を進めている。学内には、バイオテクノロジー部門と機械・電子・情報部門の産学連携コーディネーターがおり、今回のせっけん開発はこのコーディネーターを介した共同研究として初めての事例となった。
 絹織物などを手掛ける松井機業場は、絹を熱して加水分解し、人間の天然保湿成分に似たセリシン(シルクエキス)を抽出する技術を持ち、2年前にこのセリシンを配合した入浴剤を開発。そして、この他にも特産品ができないかと、県立大学のコーディネーターに相談した。これに対し同大学では、過去に環境関連製品を手掛けるリット・ライフと共同で海洋深層水を使ったアトピー性皮膚炎などに効果があるせっけんを開発した経験を踏まえ、セリシンと海洋深層水の成分とを組み合わせたせっけんを提案、その後1年間ほどの研究で共同開発にこぎつけた。モニター調査でも、「せっけんの泡立ちがよく、肌がしっとりと保てる」と好評だ。


●伝統のある絹の町・城端から新たな特産品を

 城端町で絹織物が始まったのは約400年前。養蚕の盛んだった五箇山へ通じる山麓に位置し、原料の生糸が手に入りやすかったことによる。元禄年間 (1688年〜1704年)には、町の全戸数の半数以上が家業あるいは副業として機織りに従事するほど活気を呈したとされる。城端の絹織物は加賀藩にとっても財政を潤す重要な物産として大切に保護され、「加賀絹」の名前で京都の絹問屋を通じ、着物などに加工され江戸へと送られた。華麗な元禄文化の一端を、京都、江戸から遠く離れた雪深い城端で生産された絹が担っていたことになる。そして明治時代に入ると全国3大産地の一つとなる「城端羽二重」、大正時代には、紗、絽といった「カラミ織り」が城端特有の織物として位置づけられるようになる。
今日では、城端織物の新素材などがミラノ・パリなどファッションの中心地へと輸出され、注目を集めている。一方で、2、3年前から中国製の安い絹が大量に国内に輸入され、打撃を受けている。「開発したせっけんは新しい絹製品や絹の活用方法を探るなかでようやく誕生したものです。絹の天然保湿成分と、深層水のミネラル成分で肌をしっとりと保ってください」と松井機業場の松井文一さんは話している。
 なお、このせっけん「絹の妖精・ナチュラルソープ」と入浴剤をセットで2名様にプレゼントします。電子メールに、郵便番号・住所・氏名・電話番号、記事を読んでのご感想をご記入のうえ、表題を「城端絹」と明記してkoho1@pref.toyama.lg.jpへお送りください。締切りは9月19日(日)。発表は発送をもって代えさせていただきます。




問い合わせ
●富山県立大学地域連携センター
TEL.0766-56-0604
FAX.0766-56-0391
renkei@pu-toyama.ac.jp
http://www.pu-toyama.ac.jp/business/index3.html

●松井機業場
TEL.0763-62-1230
FAX.0763-62-1231

●城端織物工業協同組合
TEL.0763-62-1065
FAX.0763-62-0319

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