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2000年 5月 19日 [ トピックス ]

No.065-2:ホタルイカの神秘を科学的に解説 「ホタルイカの素顔」が発刊


■なめりかわの海に、不思議な光の群——ホタルイカ
春先から初夏にかけて、滑川の海が夜にキラキラと光っているのを見たことがあるだろうか? その光は、一年という短い一生を力いっぱい生きる、ほたるいかのいのちの輝き。今度、このほたるいかの神秘的な生態をわかりやすく紹介した本「ホタルイカの素顔」が発刊された。この本は滑川市が「ほたるいかミュージアム」の開館を機に研究会を発足させ、出版を計画していたもので、ほたるいかの一生や神秘的な発光のしくみがイラストや写真をまじえて詳しく解説されており、一般の人にも楽しめる内容になっている。
本書は、「ホタルイカの氏・素性」「ホタルイカの一生」「ホタルイカ発光の化学」など7つの章から成っており、発光するホタルイカの体の中で起きている様々な現象について、形態学、生活史、資源からの眼からだけではなく、発光生化学、視覚生理学、分類学などの専門家9人が、最新の研究結果をもとに書きあげた。監修は同ミュージアム設立の際も中心となって活躍した日本大学教授の奥谷喬司さん。
本書によれば、ホタルイカという名前は、明治の動物学者・渡瀬庄三郎が1905年春、富山県を訪れた際に、蛍のように光るイカを見て「蛍烏賊」と名付けたのが最初だとか。
 富山に住む私達にとってホタルイカはとても身近な存在だが、実際その生態については知らないことが多い。なぜホタルイカは光るのか、なぜ春にやってくるのか。そんな素朴な疑問に対する答えがこの本には丁寧に書かれている。「ホタルイカの素顔」は、ほたるいかミュージアムや滑川市商工水産課、県内の主な書店で販売されている。

ホタルイカの素顔
奥谷喬司編著
定価(本体2500円+税)

問い合わせ
●なめりかわほたるかわミュージアム
TEL 076-476-9301

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