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2002年 9月 25日 [ トピックス ]

No.102-1:越中・富山の歴史浪漫に触れるお城ガイドマップ「越中戦国浪漫回廊紀行」発行


●栄枯盛衰の舞台となったお城を紹介

 NHK大河ドラマ「利家とまつ」でクロ−ズアップされている戦国時代の越中。富山県埋蔵文化財センターではこれを機に富山のお城ガイドマップ「越中戦国浪漫回廊紀行」を編集・発行した。昨年スタートした富山県の総合計画「富山県民新世紀計画」(計画期間2001〜2010年)に掲げる12の長期構想のうち、地域の歴史や独自の文化を活かし、個性を発揮することで魅力ある県づくりをめざす「歴史と文化の浪漫回廊構想」事業の一つとして進められてきたものだ。
 ガイドマップでは、応仁の乱(1467年)から豊臣秀吉の天下統一(1590年)までの戦国時代における越中の状況に焦点が当てられており、富山県が平成12年度から始めている中世城跡調査の対象417カ所のうち、約90カ所の城と城跡の位置がマップの中に記されている。佐々成政などが入城した富山城(富山市)、越中を攻めた豊臣秀吉と剃髪した佐々成政が会ったといわれる白鳥城(富山市)、加賀二代藩主前田利長が築城した高岡城(高岡市)、前田利家が佐々成政との合戦に備えて築城した今石動城(小矢部市)など、主要な20カ所には写真と解説文が添えられている。

→写真をダウンロード(350dpi)


●有力武将の勢力関係が一目でわかる

 裏面には、「越中戦国絵巻」として、加賀・越中連合一向一揆側と上杉に属する神保長職旧臣側とが戦った「日宮城の戦い」、織田信長軍と上杉景勝軍の「魚津城の戦い」、前田利家軍と佐々成政軍の「末森城の戦い」、豊臣秀吉軍と佐々成政軍の「富山の戦い」など12の戦いの紹介マップのほか、「栄枯盛衰」として畠山氏や前田氏、上杉氏、神保氏などの有力武将の勢力図、「お城の見方」「越中の城館年表」「お城イベントガイド」が掲載されている。
 県埋蔵文化財センターでは、「ガイドマップを戦国時代の歴史を学ぶきっかけに、また県内各地に点在する城・城跡を町おこし、村おこしのイベントに活用するためのきっかけになれば」と話している。
 ガイドマップの様式はA2サイズ、折りたたみ、表裏カラー印刷で、県内の博物館・美術館、観光案内所、文化施設、各市町村教育委員会などに置かれている。ガイドマップ片手に史跡を探訪し、富山の歴史浪漫に触れるひとときを堪能したい。

問い合わせ
●富山県埋蔵文化財センター
TEL 076-434-2814

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