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2004年 3月 10日 [ トピックス ]

No.137-3:「伝えたい ふるさとの100話」に富山の2話選定

●地域の歴史や文化、伝統、産業を再認識する機会に

 「伝えたい ふるさとの100話」が総務省などで選定され、県内から砺波産チューリップの生みの親・水野豊造(砺波市)と、郷土を愛し続けた実業家・大谷米太郎、竹次郎兄弟(小矢部市)の物語が選ばれた。
 ふるさとの発展や復興などに貢献した人の話を子どもを含めた多くの人に知ってもらい、全国各地域の歴史・文化の復興、ふるさとへの誇りの再生につなげ、地方分権時代の個性豊かな地域づくりに生かしてもらうのが選定のねらい。同省の外郭団体・(財)地域活性化センターが100話を冊子としてまとめ、全国の小学校などに配布。同センターのホームページでも全話が紹介されている。


●特産品の開発や私財を投じて郷土に貢献した偉人たちの姿

 水野豊造の物語の題名は「戦時中も密かに守り育てたチューリップの原種で夢を咲かせる」。豊造とチューリップの出会い、仲間と球根栽培の組合を設立し「富山の球根を世界へ」と夢をふくらませてアメリカへ輸出した話や、第二次大戦中、主食以外の作物の栽培が禁止された状況にあっても密かに球根を植えて 150品種を守り続け、戦後、砺波地方での栽培普及に努めた豊造の姿がいきいきと紹介されている。
 大谷米太郎・竹次郎兄弟の物語の題名は「日本経済界発展の一翼を担い、郷土を愛し続けた実業家兄弟」。大谷米太郎はホテルニューオータニなどの創業者として知られるが、少年時代は家が貧しく、朝早くから米つきの仕事をして家計を助け、その後相撲取りとなって幕下上位まで出世。引退後はロール製造会社などを興し、企業家として成功した異色の人物。弟の竹次郎については、兄と協力し、世界最大の電気炉に必要な太物電極の開発と国産化に成功したことが書かれている。兄弟は出世した後もふるさとを深く愛し、小矢部市の石動小学校と大谷小学校の校舎建設、大谷技術短期大学(現在の富山県立大学短期大学部)の設立などに尽力し、ふるさとの発展に大きな功績を残している。

問い合わせ
●(財)地域活性化センター・情報サービス課
TEL.03-5202-6135
http://www.chiiki-dukuri-hyakka.or.jp/

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