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2004年 5月 26日 [ トピックス ]

No.145-1:環日本海交流の現地拠点、富山県大連事務所開設


●中国全土対象の交流・協力拠点

 富山県と中国遼寧省は今年、友好県省締結から20周年を迎えた。この間、両県省が進めてきた人材育成、技術、環境、学術、文化、スポーツなど幅広い分野での交流・協力が基盤となり、県内の自治体、企業、学校、民間団体など多様な主体にも交流の輪が広がっている。
 こうした動きを積極的に支援するため、県初の海外駐在事務所となる富山県大連事務所が開設され、5月21日(金)に開所式が行われた。
 県大連事務所は、大連市の中心市街地にあり、所長以下、兼務職員を含む6名でスタート。JETRO(日本貿易振興機構)大連も入居する大連森ビルに位置し、関係機関との連携が取りやすい環境にある。県からの進出企業の経済活動支援、中国からの企業誘致、観光客誘致、医薬品市場の調査など経済交流の推進、学術研究・文化交流、環境協力、留学生受入れなどの事業から草の根レベルの交流まで、必要な情報を迅速・的確に提供するするための環境を整えている。
 また、この事務所の取組みの一つが、県ゆかりの中国人でつくる「富山ファン倶楽部」の運営。留学生や技術研修生など、かつて富山に滞在した経験のある中国人ら約100人が会員となっており、現地の情報提供や交流サポーターとして協力を得ていく予定だ。

●中国東北部の玄関口−ダイナミックに発展する都市・大連

 大連市は遼東半島の南端に位置し、中国の重要な港湾、工業、観光都市として発展を続けている。街なかにはモダンな高層ビルやホテルなどが建ち並び、中国東北部の玄関口としての活力、賑わいが感じられる。帝政ロシアがパリをモデルに建設した「中山(ちゅうざん)公園」、アジアでも有数の規模を誇る海底トンネルをもつ水族館「聖亜(せいあ)海洋世界」など、見どころも多い。また、アカシアの花咲く街としても知られ、毎年5月のアカシア祭の時期が観光のベストシーズンとなる。
 この大連市と富山県とは、平成10年から定期便が就航し、現在週3往復(月・水・土曜)、約3時間で結ばれている。大連空港は北京、上海、西安、敦煌(予定)など、多数の国内路線をもつ中国有数のハブ空港で、大連から中国各地への利便性も高い。環日本海交流を進める県が切望していた現地拠点の誕生で、今後経済交流や学術文化交流などの一層の進展が期待されている。




問い合わせ
●富山県生活環境部国際・日本海政策課

E-mail : kokusainihonkai1@pref.toyama.lg.jp
TEL.076-444-8873
FAX.076-432-5648
http://www.pref.toyama.jp/sections/1716/1716.htm

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