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2004年 6月 23日 [ トピックス ]

No.149-1:富山のくすりの伝統に新しい風〜レトロ調薬箱ミニチュアと紙風船を5名様にプレゼント!


●11の生薬を配合した滋養強壮保健薬

 富山といえば、「家庭配置薬」に「売薬さん」というイメージをもつ方も多いだろう。富山のくすりの歴史は江戸時代の中期に始まり、今日までに300余年という時を刻んできたが、近年、配置薬業の活性化を目的に新しい取り組みが始まっている。
 その一つが、富山オリジナルブランド配置薬の開発。(社)富山県薬業連合会では、平成13年から富山医科薬科大学と県薬事研究所との共同で、六神丸(ろくしんがん)、赤玉はら薬など富山の伝統的な和漢薬に続く新製剤の開発を進めてきた。その第1号となるのが、滋養強壮保健薬としての特徴をもつ丸剤である。この丸剤は、主薬のニンジンに配置薬として馴染みのあるゴオウ、ニンニクなど9つの生薬とコウボク、エンゴサクを配合して完成したもの。現在、厚生労働省へ製造承認を申請中で、早ければ平成17年中に県内10社の製薬メーカーで製品化される予定だ。

●富山のくすりのPRや街なかのにぎわい創出に一役

 現在、東京都内で、「富山のくすり」と書かれた目を引くバスが走っている。都営バスの池袋−浅草雷門間や北千住などを中心に運行されているラッピングバスで、デザインは2種類あり、“出会いが利く”富山のくすりをPRする。来年5月末まで運行するので、訪ねることがあれば、足を止めてほしい。
 また、配置薬を収める薬箱にも変化が見られる。一般的になったプラスチック製に代わり、レトロ調のあじわい深さが受けて紙製薬箱の人気が復活しており、普及が進みそうだ。ユニークなものでは、マイナスイオンを発生させる薬箱も登場。トルマリンと、光触媒作用を起こす複合二酸化チタンを配合して成型。開発した明生薬品工業(株)の広報担当・川端さんは「マイナスイオンには、配置薬の劣化防止のほか、室内の空気浄化、カビの吸着にも作用があると言われています」と話す。
 そして、街なかのにぎわい創出や富山の特産のPRに動き出した薬の製造・販売店もある。富山市中心部に白壁となまこ壁の情緒ある佇いをみせる池田屋安兵衛商店。元禄時代の江戸城で岩代三春のお殿様の腹痛を治した逸話が残り、日本で最初の和漢薬とも伝えられる「反魂丹」の製造・販売を受け継いでいるが、中心市街地の活性化やにぎわい創出を目的に、今春、建物の隣に「まちの駅・くすりの駅」を開設した。まちの駅は、富山市内では初めての開設となり、富山の特産品を販売するコーナーや観光情報を発信するコーナー、地域住民や来訪者が交流できるスペースなどが設けられている。企画を担当する浦野光ヒロさんは「当店のくすりを求めにいらした県外からのお客様に、ますの寿しやかまぼこ、黒作り、五箇山和紙・豆腐など手技の冴えた特産の魅力、また立山連峰などの雄大な自然を知ってもらいたい、富山をPRしたいと始めました。中心部にまちの駅がたくさんできて、富山の街を散策するきっかけになればと願っています。」と話している。
 東京や富山でのPR、そして全国を廻る売薬さんから、富山の新しい風を感じてほしい。なお、文中で紹介したレトロ調薬箱のミニチュアと紙風船を5名様にプレゼントします。電子メールに、郵便番号・住所・氏名・電話番号、記事を読んでのご感想をご記入のうえ、表題を「レトロ薬箱」と明記してkoho1@pref.toyama.lg.jpへお送りください。締切りは6月27日(日)。(発表は発送をもって代えさせていただきます。)




問い合わせ
●富山オリジナルブランド配置薬、
ラッピングバスについて/
(社)富山県薬業連合会
TEL.076-432-2765
FAX.076-432-2767

●「まちの駅・くすりの駅」について/
池田屋安兵衛商店
TEL.076-425-1871
FAX.076-491-1698
E-mail : hangontan@hangontan.co.jp
http://www.hangontan.co.jp

●マイナスイオンの薬箱について/
明生薬品工業(株)
TEL.0763-32-5591
FAX.0763-34-6662
E-mail : mama02@meisei-y.com
http://www.meisei-y.com

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