●将棋界、スポーツ界からうれしいニュース

　“元気とやま”を象徴するかのように、富山県出身の若者たちの活躍が話題となっている。まず、将棋界からは千葉涼子女流三段(上市町出身)。6月6日 (月)、東京・千駄ヶ谷にある日本将棋会館で行われた第27期女流王将戦5番勝負第3局で中井広恵女流王将に勝ち、3連勝で女流王将のタイトルを獲得した。女流王将位は女流名人、女流王位、倉敷藤花とともに女流棋士の四大タイトルの一つとして知られる。

　千葉・新女流王将は、1980年に上市町で生まれ、幼少の頃に富山を離れて、静岡、神奈川、埼玉で小学、中学時代を過ごす。小学1年の時に将棋を始め、中学1年で桜井昇八段に入門し、中学2年に女流棋士としてプロデビュー。以来着実に腕を磨き、女流名人3回、女流王位2回、倉敷藤花1回のタイトル戦に登場。タイトル挑戦7度目の今回で念願のタイトル獲得となった。県出身のプロ棋士がタイトルを得るのは男女を通じて初めてのこと。千葉・新女流王将は、 NHK教育テレビで日曜放送の「NHK杯将棋トーナメント」の司会者としても活躍している。

　スポーツ界からは、富山初のプロバスケットボール選手となる堀川竜一選手(富山市出身)。日本初のプロバスケットボールリーグとして11月5日(土)に開幕する「bjリーグ」のドラフト会議(6月6日、東京)で、埼玉県に本拠地を置く「埼玉ブロンコス」から5巡目で指名を受けた。
　1979年に富山市で生まれた堀川選手は市内の中学校を卒業後、茨城県の土浦日大高にバスケット留学。京都産業大では主将を務め、同大を関西学生選手権と同リーグ戦の二冠へと導く原動力となった。富山に帰郷後は社会人バスケットボールチーム・富山グラウジーズに入団し、ランニングプレーとミドルシュートを持ち味にフォワードとして活躍。堀川選手は、地方のクラブチームにいても十分にプロをめざせることを証明した。堀川選手の今後の活躍にバスケットボールファンが大きな期待を寄せている。


●高岡市出身のストリートミュージシャンが全国デビュー

　ミュージシャン、歌手の世界でも県出身の若者たちが頑張っている。高岡市出身のストリートミュージシャン、山本剛さんと瀬野雅興さんがユニットを組む「SP-D」(スピ−ディ)が、6月8日(水)にCD「I　can　be」でプロデビューを果たした。
　山本さんは高校卒業後、ミュージシャンを目指して上京。芸能人養成学校を経て、ストリートライブを行っていたが、26歳で帰郷。地元のアマチュアミュージシャンのコンクールでグランプリに輝いたことから活動を再開し、ギター片手にストリートライブを行っていた。そこで知り合ったのが、瀬野さん。彼も上京してバンド活動を経験したのち帰郷したが、音楽への夢は捨てきれず、二人で組んでライブを開始。プロを目指し、送ったデモテープがビッグ・ドン・レコード (埼玉県)の目にとまり、デビューとなった。「SP-D」は今後も高岡を拠点にしながら全国のライブハウスなどで演奏活動を行いたいとしている。

　2004年6月に「風のことづて」でCDデビューし、全国区で活躍する沢田美紀さんのニューシングル「タイムマシンの恋人」が今夏7月21日(木)にリリースされることも話題だ。沢田さん(入善町出身)のプロフィールを紹介すると、黒部市内で開かれたNHKのど自慢県大会でチャンピオンに輝き、1997 年にプロ歌手を目指して上京。1999年に日本作曲家協会が主催した「第1回新人歌手オーディション」でグランプリを獲得し、昨年念願のCDを発表した。「風のことづて」は、中国古楽器「秦琴」の奏者・深草アキさんが奏でる悠久の響きと、沢田さんの凛とした歌声が印象的な曲。余韻の残るサウンドにみんなが平和で暮らせたらという願いが込められている。CD第2弾となる「タイムマシンの恋人」ではどんな歌声とサウンドを聞かせてくれるか楽しみだ。




問い合わせ

●千葉涼子さんについて／（社）日本将棋連盟
TEL.03-3408-6166
FAX. 03-3408-6260
http://www.shogi.or.jp/

●堀川竜一さんについて／埼玉ブロンコス
TEL.048-824-5552
http://www.saitamabroncos.com/

●SP-Dについて／(株)ビッグ・ドン・レコード
TEL.049-223-2266
http://takeseno.fc2web.com/index2.html

●沢田美紀さんについて／エイ・アンド・ケイ(株)
TEL.03-5711-7799
FAX.03-5711-0202
http://www.sawada-miki.jp/