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2006年 2月 15日 [ トピックス ]

No.235-1:富山で体験する田舎暮らし−−新鮮な感動と心の交流


 定年後の田舎暮らしや、農山村滞在型の体験活動・グリーンツーリズムへの志向が全国的な高まりを見せているが、ここで注目したいのが富山。立山連峰あり、富山湾あり、里山あり、田園あり、川ありと、コンパクトなエリアに自然が凝縮されており、田舎暮らしを体験するには打ってつけの場所だ。

●平成18年度にも開催予定! 「とやま帰農塾」
 定年後の田舎暮らしや、農山村滞在型の体験活動・グリーンツーリズムへの志向が全国的な高まりを見せているが、ここで注目したいのが富山。立山連峰あり、富山湾あり、里山あり、田園あり、川ありと、コンパクトなエリアに自然が凝縮されており、また、農山漁村の文化に触れられる農山漁村交流施設、伝統的なまつり・イベントなども多く、田舎暮らしを体験するには打ってつけの場所といえるからだ。

 富山県では平成15年3月に全国に先駆け、グリーンツーリズムの推進や都市住民の農山漁村での定住の促進などを掲げる「都市との交流による農山漁村地域の活性化に関する条例」を策定。条例に基づき、平成16年に富山市池多(池多うまいもん畑の学校等)や富山市八尾町大長谷(そばの里作り事業等)、高岡市北部(アッパレ王国農林漁業体験ツアー等)、氷見市八代(農業・農村体験講座等)、立山町東谷(美味い米作り体験等)など、県内9カ所を都市と農山漁村の交流の重点地域に指定し、交流推進に努めている。また、県内で活動するNPO法人「グリーンツーリズムとやま」を交流地域活性化センターに指定し、交流地域活性化に関する普及啓発や人材育成なども図っている。

 富山県主催により、昨年の夏と秋(各2泊3日)に氷見市八代地区で、団塊の世代を対象に「とやま帰農塾」を初めて開講したことも話題だ。県内外から19 人が受講し、土づくりや畝立て、種まきなどの野菜づくりや縄の結び方といった田舎の技を体験。農作業体験のほか、その土地の歴史や文化、暮らしなどにも触れられる田舎暮らしの総合講座となった。秋期講座では大根280本、白菜270個、白かぶ260個などを収穫。八代地区に定住を希望する受講者も出るなど、初めての体験事業は大好評となったようだ。「とやま帰農塾」は平成18年度にも開講される予定なので、農業に興味のある方は参加してみるのもいいだろう。

 県内のグリーンツーリズム情報はホームページ「とやまG・T(グリーン・ツーリズム)ナビゲーター」やパンフレット『とやまグリーン・ツーリズムガイドブック』などで確認してみたい。「ホタルイカの幻想的な光を体験しよう」、「立山杉の加工体験」、「陶芸体験」、「五箇山豆腐づくり」、「木彫り彫刻体験」、「カヌー体験」など、県内でグリーンツーリズムが楽しめるスポットや自然、祭り・イベントなどが紹介されている。

●長期滞在型の体験農園施設「白木峰山麓クラインガルテン」誕生
 田舎暮らしの話題をもう1つ紹介しよう。富山市は4月、新規就農や定住希望、農業・山村生活に関心を持つ都市住民などを対象にした長期滞在型の体験農園施設「白木峰山麓クラインガルテン」を同市八尾町庵谷(大長谷地区)にオープンさせる。

 大長谷地区は、八尾の中心部から車で1時間ほどの中山間地に広がる。かつては飛騨街道の藩所として交通の要所であったが、今は人口85人余りで過疎化が進んでいる。都市住民に野菜づくりなど農山村の暮らしを体験してもらうことで、大長谷地区などでの新規定住の促進、地域農業の振興・地域の活性化を推進させることなどが目的。ちなみに“クラインガルテン”とはドイツ語で“小さな庭”という意だ。

 4,384平方メートルの敷地内に、コテージ付きの農園6区画を整備した施設で、4月〜3月まで1年契約で利用してもらう。農園は、200平方メートルの広さのものが4区画、170平方メートルと280平方メートルが1区画ずつ。6つのコテージは、10畳の部屋やキッチン、トイレ、ユニットシャワー、ポーチなどが設けられた木造平屋建となっている。1区画当たりの年間使用料は248,500〜254,000円(コテージの電気代・電話料・燃料費などは含まない)。

 白木峰山麓クラインガルテンの周辺には、かけ流しの天然温泉が楽しめる「白木峰山麓交流施設・大長谷温泉」、森林学習展示館や散策道が整備された「21 世紀の森」、ニッコウキスゲなど高山植物の宝庫として知られる「白木峰」などがある。豊かな自然に恵まれた地で農業に親しみ、山歩きを楽しみ、温泉で汗を流せるというわけだ。

 富山市八尾総合行政センター・農林商工課では「定年を迎える団塊の世代で新規就農や田舎暮らしを希望する方などの“プレ定住”の場、農業体験・練習の場として活用してほしい」と話している。

 なお、クラインガルテンの申し込み受付けは3月8日(水)〜20日(月)。募集要項などの詳細は、2月20日(月)から富山市のホームページに掲載されるので確認したい。




問い合わせ
<「富山県内のグリーンツーリズム」について>
●富山県農林水産部農村環境課
TEL.076-444-9011
FAX.076-444-4427
http://www.pref.toyama.jp/sections/1605/toyamagt/

<「白木峰山麓クラインガルテン」について>
●富山市八尾総合行政センター・農林商工課
TEL.076-454-3117
FAX.076-455-2841
http://www.city.toyama.toyama.jp/yatsuo/nourin/

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