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2005年 12月 7日 [ トピックス ]

No.225-2:「わたしの旅百選」(文化庁選定)で、「万葉の旅」など富山に関連したプラン4件選定


 文化庁がこのほど選定した「わたしの旅百選」で、富山に関連した旅のプランとして、「万葉の旅」、「分水嶺を越えて、古い町並みジグザグ紀行」、「富山売薬をめぐる近世近代の遠い記憶」、「松尾芭蕉の奥の細道をたどる旅」の4件のプランが選定された。高岡市万葉歴史館では開館15周年を迎え、第5回企画展「天平万葉」が開催されている。

●旅を通して日本の歴史と文化を訪ねる
 文化庁がこのほど選定した「わたしの旅百選」で、富山に関連した旅のプランとして、「万葉の旅」、「分水嶺を越えて、古い町並みジグザグ紀行」、「富山売薬をめぐる近世近代の遠い記憶」、「松尾芭蕉の奥の細道をたどる旅」の4件のプランが選定された。「わたしの旅百選」は、旅を通して日本人自身が日本各地の歴史や文化を再発見したり、海外からの観光客へ日本をアピールできる旅のプランを広く一般募集したもの。応募プラン数786の中から105プランを百選として決定。大賞1プラン、特別賞9プランも選定され、「万葉の旅」、「分水嶺を越えて、古い町並みジグザグ紀行」は特別賞にも選ばれた。

 「万葉の旅」では、北陸地方の中で高岡市万葉歴史館などがピックアップされている。「万葉集」といえば、飛鳥や奈良を思い浮かべる人も多いだろうが、高岡市も全国有数の万葉故地として輝きを放っている。奈良時代、越中国の国府が置かれていた高岡市伏木は、大伴家持が国守として5年間滞在した地だ。家持は万葉集の編者といわれ、家持の歌473首のうち、220余首が越中で詠まれたことからもわかるように、越中時代はその生涯において最も精彩があったとされる。夏でも純白の雪をいただく立山連峰、目の前に広がる有磯海・・・・・。大いなる自然とそこで営まれる人々の暮らしは、家持の詩情をかきたて、独創的な歌の境地を作り上げたともいわれる。

 高岡市万葉歴史館は、万葉集を中心テーマに据えた全国で初めての専門施設として1990年(平成2年)に開館。万葉集や、越中と家持とのつながりなどを楽しみながら学べる展示が好評だ。今秋、開館15周年を迎え、第5回企画展「天平万葉」が開催されている。 展示では、「聖武即位と天平改元」、「天平の歌びと」、「越中・ 天離る鄙へ」、「越中・ 国守家持」、「越中・ 越中秀吟」、「大仏開眼」など10枚のパネルで、家持や叔母の坂上郎女ら「天平万葉」(東大寺正倉院の宝物にみられるように、国際色豊かで華やかな文化が開花した天平の時代に詠まれた歌)を代表する歌人の歌や背景となる時代をわかりやすく紹介。仏・菩薩の威徳を具体的に訴えるために使われた荘厳具(飾り)である金銅幡(こんどうのばん)、正月初子の日の宮中儀式に使用された子日目利箒 (ねのひのめとぎほうき)、鳥毛立女屏風(とりげりつじょのびょうぶ)など、正倉院宝物の複製品・復元品も展示されており、天平万葉の世界に浸ることができる。

 なお、高岡市万葉歴史館から「かたかご一筆箋セット」を5名様にプレゼント。電子メールに、郵便番号・住所・氏名・電話番号、記事を読んでのご感想をご記入のうえ、表題を「かたかご一筆箋セット」と明記してkoho1@pref.toyama.lg.jpへお送りください。<締切りは12月11日(日)。発表は発送をもって代えさせていただきます。>

●合掌造り集落はまさに民話の世界
 「分水嶺を越えて、古い町並みジグザグ紀行」では、庄川上流域に位置する五箇山(南砺市)から下流域の高岡市への旅プランが紹介されている。

 山間に合掌造り家屋が建ち並ぶ相倉合掌造り集落、菅沼合掌造り集落(世界遺産)は雪の季節を迎え、茅葺きの三角屋根を白く染めている。雪の舞う夜は障子戸から漏れる照明がより幻想的に浮かび上がり、まさに民話の世界。民宿に泊まり、囲炉裏端で当主から五箇山の歴史や合掌造りの構造などの話に耳を傾けるのもいいだろう。両集落には、相倉民俗館や五箇山民俗館など、合掌造りを利用した資料館があるので見学したい。和紙製造道具や民具などが展示されており、五箇山の厳しい自然のなかで生きてきた人々の生活にふれることができる。

 高岡市では、明治期の土蔵造りの家々が並ぶ山町筋や、地場産業・高岡銅器の基礎を築いた鋳物発祥の地・金屋町など市内中心部の町歩きのプラン。趣のある千本格子の家々を眺めながら、往時に思いを馳せてみたい。

 また港町・伏木では、高岡市伏木北前船資料館へ。廻船問屋として栄えた秋元家の旧住宅・土蔵を再生させた館内では、北前船の通商で栄えた伏木と周辺の村々の歴史を紹介。航海用具や船單笥、引札(当時の広告チラシ。恵比寿や宝船など縁起の良いものが刷り込まれている)などが展示されている。土蔵の上部には望楼が残されており、伏木の町並みを一望できる。




問い合わせ
●高岡市万葉歴史館
TEL.0766-44-5511
FAX.0766-44-7335
http://www.manreki.com/

●五箇山観光協会
TEL.0763-66-2468
FAX.0763-66-2119
http://www.shokoren-toyama.or.jp/~gokayama/top.htm

●高岡市伏木北前船資料館
TEL&FAX.0766-44-3999

●高岡市商業観光課
TEL.0766-20-1301
FAX.0766-20-1496
http://www.city.takaoka.toyama.jp/

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