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2005年 12月 7日 [ トピックス ]

No.225-1:全国に先駆けて「富山県食育推進会議」発足


 富山県は、今年7月の食育基本法の施行を受け、全国初の「食育推進会議条例」を制定した。この条例に基づき、教育、農業、漁業、医療、行政などの分野の関係者をメンバーとする「富山県食育推進会議」が発足。来年7月をめどに「富山県食育推進計画」を策定する。

●食に対する興味や関心を育もう
 富山県は、今年7月の食育基本法の施行をうけ、全国初の「食育推進会議条例」を制定した。この条例に基づき、教育、農業、漁業、医療、行政などの分野の関係者をメンバーとする「富山県食育推進会議」が発足。来年7月をめどに「富山県食育推進計画」を策定する。

 食育とは、食に対する興味や関心を育み、食の大切さや、食に関する正しい知識を身につけ、健全な食生活が実践できるようにするための教育だ。社会環境の変化に伴い、家族のあり方やライフスタイルが大きく変わるなか、食べ物を大切にする心の欠如、栄養バランスの偏った食事や不規則な食事の増加、肥満や生活習慣病の増加、BSE問題や食品表示偽装など食品の安全性への不安、伝統ある食文化の喪失など、近年食をめぐり、さまざまな問題が浮かび上がっている。

  県では、健康で文化的な県民の生活と、豊かで活力のある地域社会の実現に向けて、食育を県民運動として展開。食育先進県を目指して取り組んでいきたい考えだ。

●「学校給食とやまの日」を創設
 県内では、家庭や学校、地域で食育推進への取り組みが行われている。たとえば、県内すべての小学校、8割近くの中学校で農林漁業体験が実施されている。砺波市では、小学生が栄養士や農業普及センターなどの協力を得て、農家で野菜づくりの苦労話を取材。編集したビデオを市内の全小学校の給食時間に放映しながら食事を楽しんでいる。また、11月には県内の全公立小中学校に「学校給食とやまの日」が創設され、地元の農産物、食材を学校給食に取り入れる試みがスタートした。県では、この日に合わせ、富山の食材をイラストなどで紹介する小冊子「とやまの食べものたんけん」を小学2年生に配付。家庭でも食育が進むように、親子で手軽に調理できるレシピを盛り込むなど、工夫を凝らした。

 地域では、三世代ふれあいクッキングセミナーや親子の食育教室、青年向け食生活改善講習会の開催をはじめ、飲食店での栄養成分表示や元気メニューの提供といった健康づくり協力店制度が推進されている。

 また、県では地域で産したものを地域で消費する「地産地消」についても普及啓発や地場産食材の利用拡大などを進めており、朝市・夕市といった野菜直売所や、スーパーの地場産コーナーなど、生産者の顔が見える販売活動も活発になってきている。

 食の安全の確保という点では、化学肥料・農薬の削減目標を掲げた環境にやさしい農業や、「エコファーマー」の育成が進められている。また、農畜産物や食品の生産流通履歴情報を販売・消費段階まで伝達する「トレーサビリティ・システム」も普及している。
食文化の伝承については、地域の伝統的郷土料理を伝える「食の伝承人」や、特産物を生産する優れた生産技術などをもつ「特産の匠」の認定も行われている。

 県では来年2月にも県民を対象に食育に関する意識調査を実施し、来年7月頃に決定する食育推進計画に盛り込む施策づくりの参考にする。県農林水産部農林水産企画課では、「海、野、山の豊かな自然、そこで育まれた新鮮で多彩な食材、先人の知恵による豊かな食文化が富山にはあります。子どもから大人まで、あらためて食について考え、学び、食を通して健全な心身と豊かな人間性を育めるよう、取り組んでいきたい」と話している。




問い合わせ
●富山県農林水産部農林水産企画課
TEL.076-444-3368
FAX.076-444-4407
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1600/

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