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2020年 3月 4日 [ トピックス ]

No.947:春夏秋冬、オール富山ロケ敢行!映画「もみの家」上映中

砺波平野の散居村を舞台にしたオール富山ロケの映画「もみの家」。2020年2月28日(金)、富山で先行上映がスタートした。富山の四季折々の美しい自然と、少女の繊細な心が共鳴する物語。映画鑑賞後はロケ地マップを片手に各地に出かけ、富山の美しい自然やまちの息吹に触れてみてはいかがだろう。3月20日(金・祝)から全国順次ロードショー。文部科学省選定作品。

●富山の雄大で美しい自然のシーン


▲主人公の彩花と泰利(左)
▲もみの家の食事風景
©「もみの家」製作委員会(右)

 本作は、心に悩みを抱える主人公が若者の自立を見守る場所「もみの家」で暮らす人々との出会いと交流、農作業を通して成長していく姿を描く。土に触れて農作業をすることや若者を支える人々の存在を、農業と福祉の双方の目線から丁寧に物語に組み込んでいる。

 監督は、富山県富山市出身の坂本欣弘氏。富山県ロケーションオフィス(富山県観光振興室内)が撮影を支援し、多くの地元の人々が撮影場所の提供やエキストラなどで協力してオール富山ロケが実現した。坂本監督は、知的障がいのある主人公の初恋を描いた映画「真白の恋」(2017年2月公開)で監督デビューし、第32回高崎映画祭・新進監督グランプリなど3部門を受賞している。本作は2作目となる。

 ストーリーを紹介しよう。心に不安を抱えた若者を受け入れる「もみの家」に、16歳の彩花がやってきた。不登校になって半年、心配する母親に促され、うつむきながらやってきた彩花を、もみの家を主宰する泰利、妻の恵は笑顔で招き入れる。慣れない環境に戸惑いながらも、周囲に暮らす人々との出会いや豊かな自然、日々過ごす穏やかな時間が、彩花の心を少しずつ満たしてゆく――。

 主人公の彩花を演じるのは、2018年にブルーリボン新人賞を受賞するなど、映画やCMで活躍中の若手実力派女優の南沙良さん。「もみの家」の代表・泰利を緒形直人さん、その妻・恵に田中美里さんが扮し、彩花ら迷える若者たちを温かく見守る。このほか、もみの家の卒業生・淳平に中村蒼さん、彩花の母・朋美に渡辺真起子さん、もみの家の近所に住むおばあちゃんに佐々木すみ江さんが扮する。

 主題歌は、羊毛とおはなの「明日は、」。富山県出身で、2015年に他界したボーカルの千葉はなさんののびやかな歌声が映画にさらなるぬくもりを与えている。

●観る人の心を癒し、温めてくれる作品

 ロケは2018年5月、9月、2019年1月、3月、4月に県内で行われ、春夏秋冬のみずみずしい表情をとらえた。県内外の主要映画館や日本橋とやま館、富山きときと空港、高志の国文学館などで配布しているロケ地マップ(B4判2つ折り、全4ページ、フルカラー)では、主なロケ地が紹介されているのでぜひ手にとってほしい。

 主なロケ地を紹介しよう。砺波市の散居村では、もみの家として民家一軒を借り、付近の田んぼで田植えや稲刈り作業風景を撮影。鉢伏山山頂(となみ夢の平スキー場)で彩花と淳平が散居村の夕景を眺めながら会話するシーンも印象的だ。南砺市福野地域では、彩花たちが畑で野菜を収穫するシーンを撮影。県立南砺福野高校では、生徒がエキストラとして参加した。

 富山市では、彩花と朋美が電車に乗ってもみの家に向かう様子を撮影した富山地方鉄道の電車内や、彩花が桜並木を自転車で走るシーンを撮影した神通川さくら堤などが舞台になっている。ほかにも、立山町の岩峅寺駅前広場は、彩花が獅子舞を披露する祭り会場となった。

 配給は、ビターズ・エンド。2月28日(金)からTOHOシネマズファボーレ富山、TOHOシネマズ高岡、JMAXシアターとやまで富山先行公開中。3月20日(金・祝)からは新宿武蔵野館などで全国順次ロードショー。

●生きることや命の大切さを考える作品に


▲坂本監督が石井知事と懇談


▲ロケ地マップ(左)
▲富山県庁・正面玄関に
設置されたPRブース(右)

 富山での先行上映に先駆けて、2月27日(木)坂本監督が県庁を訪れ、石井知事と懇談を行った。坂本監督は、「四季の移ろいとともに1年をかけて県内で撮影を行ったことや、生まれ育った富山の風景とともに、生きることや命の大切さを考える作品にできあがった。次回作の構想もあり、富山から世界に向けてどんどん発信していきたい」と力強く語った。

 石井知事は、「予告編を拝見したが、散居村の夕景が大変美しく映し出されており、映画公開が楽しみ。ぜひ応援したい」と語った。

 富山県ロケーションオフィスでは、「富山県庁の正面玄関や高志の国文学館、富山きときと空港、砺波市役所に映画のPRブースを設置し、映画のワンシーンやロケ地、著名人の言葉などをパネルや映像で紹介しています。3月16日(月)からは日本橋とやま館でも実施予定です。ぜひ富山県へお越しのうえ、映画のロケ地やパネル展めぐりをお楽しみください」と話している。

問合せ
●富山県ロケーションオフィス
TEL.076-444-6789
FAX.076-444-4404
http://www.location-toyama.jp/

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