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2019年 7月 10日 [ イベント ]

No.915:8月、「万葉集」をテーマにとやま夏期大学開講、受講生募集!

「とやま夏期大学」が2019年8月2日(金)から5日(月)まで、立山山麓の立山国際ホテル(富山市原)で開講する。今年は、新年号「令和」の出典として注目されている「万葉集」をテーマに講義とツアーが組まれている。講師はロバート・キャンベル氏(日本文学研究者)、多田一臣氏(東京大学名誉教授)、中西進氏(高志の国文学館館長)。受講申込み締切りは7月23日(火)。県内外、首都圏の方、美しい立山のふもとで学び楽しむ夏を!

●立山山麓で学びの時間

 交流人口の拡大を目的に、毎夏著名な講師を迎えて講義とオプショナルツアーを開催している「とやま夏期大学」。今年は、富山にもゆかりが深く、新年号「令和」の出典として大注目の「万葉集」がテーマだ。


▲とやま夏期大学、8月に開講

 講義・スケジュールを紹介すると、8月2日(金)13:30~15:45はロバート・キャンベル氏の講義。3日(土)8:20~16:00は越中万葉のふるさと探訪ツアー「氷見編」 ~『布勢の水海に遊覧するの賦』を巡る~。4日(日)13:30~14:30は多田一臣氏の講義「越中三賦ー立山の賦を中心に」、14:45~15:45には中西進氏の講義「万葉集の隠し味」。5日(月)8:20~16:00は越中万葉のふるさと探訪ツアー「高岡・射水編」 ~『二上山の賦』を巡る~。


▲ロバート・キャンベル氏(左)
▲多田一臣氏(中央)▲中西 進氏(右)

 各講義の講師を紹介しよう。国文学研究資料館館長、東京大学名誉教授であるロバート・キャンベル氏は、ニューヨーク市出身の日本文学研究者。江戸・明治時代の文学、特に江戸中期から明治の漢文学、芸術、思想などに関する研究が専門。「スッキリ」(日本テレビ系)など、テレビでMCやニュース・コメンテーターなどを務める一方、新聞雑誌連載、書評、ラジオ番組出演など、さまざまなメディアで活躍中。主な編著には『井上陽水英訳詞集』(講談社)、『東京百年物語』(岩波文庫)がある。

 多田一臣氏は、東京大学名誉教授(日本古代文学・日本古代文化論)。北海道出身。東京大学文学部国語国文学専修課程卒業、同大学院修士課程修了、文学博士。千葉大学文学部助教授、東京大学文学部教授、二松學舍大学特別招聘教授などを歴任。著書に『古代文学表現史論』(東京大学出版会)、『大伴家持』(至文堂)などがある。放送大学の講義「『古事記』と『万葉集』」を現在ラジオ配信中。

 中西進氏は国文学者、高志の国文学館館長。アジア文化と『万葉集』の比較研究で知られ、2004年文化功労者、2013年文化勲章受章。他に日本学士院賞、菊池寛賞、大佛次郎賞などを受賞。国際日本文化研究センター教授、大阪女子大学学長、京都市立芸術大学学長、日本学術会議会員、プリンストン大学客員教授などを歴任。現在、社団法人日本学基金理事長を務めている。著書は『中西進万葉論集』(全8巻)ほか。

 オプショナルツアーの「越中万葉のふるさと探訪ツアー『氷見編』」では、大伴家持が詠んだ「越中三賦」のひとつ、「布勢の水海に遊覧するの賦」ゆかりの地を巡る。昼食は、ひみ番屋街できときとの海の幸を味わう。

 「越中万葉のふるさと探訪ツアー『高岡・射水編』」では、「越中三賦」のひとつ、「二上山の賦」ゆかりの地を多田一臣氏の添乗・解説で巡る。二上山や越中国守館跡、高岡万葉歴史館など、家持の足跡をたどる。

●受講者の特典あり


▲『布勢の水海に遊覧するの賦』を巡る・
十二町潟水郷公園(左)
▲『二上山の賦』を巡る・
高岡市万葉歴史館(右)

 一般の方、学生の方を問わず、学ぶ気持ちのある方なら、どなたでも受講できる。講義の定員は各日200人。1日単位の講義だが、両日の講義の受講も可能。受講料は1日につき1,000円(税込)。オプショナルツアーの定員は各日40人(先着・最少催行人員20人)。参加料金は各日5,000円(昼食・保険料・入館料含む)。ツアーは、とやま夏期大学の講義を受講された方が優先で参加できる。動きやすい服装、靴で参加を。小中学生の参加は、保護者同伴で申し込みを。

 申込みは、所定の申込用紙、はがき、FAX、とやま夏期大学ホームページのいずれかにて受付中。応募締切りは、7月23日(火)。後日、受講料(オプショナルツアー・特別シャトルバス代などが発生する方には、その代金も含む)の請求書を受講希望者へ送り、入金確認後、受講票を送付する。

 なお、受講者の特典として、受講票の提示で会場の立山国際ホテルの温泉入浴料が通常720円のところ、520円となる。立山山麓の清々しい大気で深呼吸しながら気分をリフレッシュしよう。また、立山カルデラ砂防博物館の入館料が団体料金適用で、通常400円のところ、320円に。立山国際ホテルでの宿泊の斡旋や周辺のホテル情報の提供もしてくれるので、受付窓口の中部観光へ問合せを。

 8月2日(金)と4日(日)には、富山駅北口と立山国際ホテルを結ぶ特別シャトルバスが利用できる。両日とも往路1便(富山駅北口11:30発)、復路1便(立山国際ホテル16:30発)を運行する。往復料金は2,000円(税込)。首都圏からの乗り継ぎも便利だ。先着40人までの定員制のため、希望する方は早めの申込みを。

 富山県総合政策局地域振興・中山間対策室 中山間地域対策課では、「令和最初のとやま夏期大学です。講義にあわせたオプショナルツアーも開催します。首都圏の方もぜひご参加ください。夏の富山、立山山麓でお待ちしています」と話している。


申込み受付
●中部観光「とやま夏期大学」係
TEL.076-425-3011
FAX.076-421-4635
http://webun.jp/pub/ad/2019/kakidaigaku/

企画内容などに関する問合せ
●「とやま夏期大学実行委員会」事務局(北日本新聞社営業局内)
TEL.076-445-3336(平日9:00~17:00)

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