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2019年 3月 27日 [ トピックス ]

No.900:春爛漫、新艇就航の運河クルーズで昼夜の桜の景観を満喫!

富山駅北に広がる富岩運河環水公園から富山港・岩瀬運河の岩瀬カナル会館までの約7kmを結ぶ「富岩水上ライン」。2019年シーズンの運航がこのほどスタートした。新艇「kansui(かんすい)」の就航に伴い、運行本数や期間延長も行われ、これからの季節、お花見運河クルーズ、お花見ナイトクルーズと、話題も満載。春の陽光と水面を渡るやさしい風を感じながら、運河クルーズを楽しんでみては!

●より快適なクルーズを楽しめる新艇「kansui」


▲3月23日、新艇「kansui」が就航(左)
▲お花見運河クルーズ(右)

 富山県と富山市が共同で運航する「富岩水上ライン」。「新艇kansui就航式」と「2019年運航開始式」が3月23日に行われた。2019年シーズンの運航は、2020年1月5日(日)まで。期間中、毎日運航する(メンテナンス等の運休日を除く)。新艇の「kansui」、流線形のモダンな船体が美しい「fugan(ふがん)」、グリーンの船体のソーラー旅客船「sora(そら)」、レッドの船体の可愛らしい電気ボート「もみじ」の4艇体制となり、運航体制が強化された。

 通常運航コースは、A:環水公園→中島閘門(水のエレベーター)→岩瀬カナル会館前(乗船時間約60分、大人1,500円)、B:岩瀬カナル会館前→中島閘門(水のエレベーター)→環水公園(乗船時間約70分、大人1,500円)、C:環水公園→中島閘門(水のエレベーター&操作室見学)→環水公園(乗船時間約70分、大人1,200円)、周遊:環水公園→環水公園(乗船時間約20分、大人400円)の4つ。どのコースも小学生は大人料金の半額、小学生未満は無料で乗船できる。AとBには富山ライトレール片道乗車券が付いており、次世代型路面電車システムのポートラムにも乗車できる。


▲中島閘門の“水のエレベーター”

 新艇「kansui」は、「fugan」のデザインを受け継ぎ、よりスタイリッシュで、デザイン的な進化を感じさせる。船体の材質にはアルミを使用するとともに、客室の屋根にはソーラパネルを装備し、太陽光発電も活用するエコな電気船だ。総トン数は約16tで、長さ18m、幅3.3m。乗客定員は55名。電気モータを動力に、4ノット(7km/h)程度で巡航する。船内はバリアフリーに対応し、エアコンとトイレ、車椅子スペース(1カ所)を装備しており、快適な運河クルーズを楽しめる。これまで乗船率が8割を超えていた中島便を「もみじ(定員11名)」から「kansui(定員55名)」に替え、平日の中島便を1便増便するとともに、土日祝日に「もみじ」による園内周遊便を運航するなど利便性の向上を図った。さらに、新艇導入によって初めて冬期運航<11月25日(月)から2020年1月5日(日)まで>することにより、運航期間の延長も行う。12月20日(金)までは1日7便で、環水公園内の周遊のみ。12月21日(土)から1月5日(日)までは1日5便の運航。環水公園と中島閘門の往復便のみの運航で、中島閘門の“水のエレベーター”を体験できる。これにより、多くの方に乗船していただけることとなったのは特筆すべきことだ。

 環水公園から約2km下流にある中島閘門は、富岩運河の上流と下流の最大水位差2.5mを調節するパナマ運河方式の閘門。昭和の土木構造物として全国で初めて国指定重要文化財に登録された。富岩水上ラインでは“水のエレベーター”を体験しながら閘門を通航する。ぜひ体感してみよう。

●水上から桜並木観賞、「お花見運河クルーズ」

 春ならではの楽しみは、「お花見運河クルーズ」<3月30日(土)から4月5日(金)まで>と「お花見ナイトクルーズ」<3月30日(土)から4月7日(日)まで>。富岩運河沿いは「富山さくらの名所70選」に選定されており、環水公園から中島閘門までの沿道では、桜の代表品種・ソメイヨシノや、昭和初期に富山県で発見され、北陸地方のかつての名「越の国」が名前の由来となっているコシノヒガンザクラなどの桜を観賞できる。4月上旬と10~12月の年に2回開花する珍しい品種・ジュウガツザクラも植栽されている。


▲お花見ナイトクルーズ

 「お花見運河クルーズ」は環水公園を出航し、中島閘門の手前で折り返す周遊コース。期間中、毎日7便運航(10:30から16:30まで ※最終15:50発)で、乗船時間は約40分(水のエレベーター体験はなし)。乗船料金は大人800円、子ども400円。「お花見ナイトクルーズ」は期間中、1日3便運航(17:30発、18:30発、19:30発)で、乗船時間は約1時間30分。環水公園を出航し、中島閘門の水のエレベーターを体験して住友運河手前で折り返す。乗船料金は大人、子どもともに3,500円で、環水公園そばのとやま自遊館特製のお花見弁当と飲み物が付いている。水のエレベーター体験とライトアップされた環水公園や夜桜の幻想的な景観を船上から眺めながら、富山の幸を生かしたお花見弁当に舌鼓が打てるお得なナイトクルーズだ(※お花見ナイトクルーズの予約は専用ダイヤル076-443-1873まで)。

 また、「週末ナイトクルーズ」もおすすめ。運航日は4月12日(金)、13日(土)、19日(金)、20日(土)、26日(金)~30日(火・祝)、5月1日(水・祝)~5(日・祝)、10日(金)、11日(土)、17日(金)、18日(土)、24日(金)。環水公園を出航し、中島閘門の水のエレベーターを体験して折り返す。乗船時間は約1時間10分(17:30発、18:50発)。乗船料金は大人1,200円、子ども600円。

●運河クルーズとともに環水公園と岩瀬地区の散策へ

 富岩水上ラインの起点となる富岩運河環水公園は、富山の自然と富岩運河の歴史を生かした親水文化公園。シンボルの天門橋は橋長28mで、両端に展望塔がある洒落なたたずまい。船上からインスタ映えしそうな写真が撮れそうだ。泉と滝の広場では、水のカーテンと湧水の景観が広がる。公園西地区に建つ、アートとデザインを体感できる富山県美術館(TAD)も人気のスポット。屋上庭園「オノマトペの屋上」からは、天門橋・展望塔や運河、立山連峰の絶景が楽しめる。

 運河クルーズの北の起点となる岩瀬地区は、江戸期から明治期にかけて北前船交易で栄えた港町。国指定重要文化財の北前船廻船問屋 家屋、杉玉の下がる造り酒屋、富山港展望台などが点在し、古い町並みを眺めながらの散策も楽しめる。

 富山県観光振興室では、「富岩水上ラインは年々乗船者数が増加し、2018年シーズンは60,748人のお客さまに運河クルーズの魅力に触れていただきました。うち72.7%が県外からのお客さまで、富山県を代表する観光資源として全国的に定着してきたと受け止めています。貸切での運河クルーズも楽しめます。花見の時期やGWの10連休にぜひご利用ください」と話している。

問合せ

「富岩水上ライン予約・受付」
●富岩船舶(株)
TEL.076-482-4116
FAX.076-482-4468
https://fugan-suijo-line.jp/

「富岩水上ライン」について
●学習支援船運営委員会(富山県観光・交通・地域振興局 観光振興室)
TEL.076-444-4116
FAX.076-444-4404
http://www.info-toyama.com/
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1303/

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