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2019年 2月 27日 [ イベント ]

No.896:ノーベル生理学・医学賞受賞の本庶佑先生に富山県特別栄誉賞、記念講演会開催

2018年12月にノーベル生理学・医学賞を受賞した本庶佑先生(京都大学高等研究院副院長・特別教授)に、富山県は「富山県特別栄誉賞」、富山市は「富山市名誉市民章」を贈る。3月23日(土)に富山国際会議場(富山市大手町)で合同贈呈式と記念講演会を開催。申込みは3月6日(水)まで。

●薬都とやまにゆかり

 本庶佑(ほんじょたすく)先生は京都府京都市に生まれ、山口県宇部市で小学校時代から高校時代までを過ごした後、京都大学医学部へ。父の正一氏は富山市生まれ。祖父の英献氏も富山市に生まれ、富山県庁で長く薬事行政に携わった。本庶先生は富山市に本籍がある。幼少期には富山大空襲の被災体験もあるという。

 本庶先生は、免疫反応にブレーキをかける働きをするタンパク質「PD1」を発見し、がんの免疫治療薬「オプジーボ」の開発に道を開いたことが高く評価され、ノーベル賞受賞につながった。日本国籍保持者のノーベル賞受賞は2年ぶり。本庶先生は24人目の受賞者となった。今回、その偉業を称え、富山県からは富山県特別栄誉賞、富山市からは富山市名誉市民章をそれぞれ贈る。

 また、県では2018年3月、産学官連携による研究や開発を推進する「とやま未来創生産学官連携推進会議」を設置し、先進的なプロジェクトに取り組んでおり、今後、本庶先生を特別顧問に迎えることとしている。日本海側随一のものづくり県・富山県の中核的産業である医薬品産業のさらなる発展に向け、指導や助言をいただくこととしている。

 なお、県ゆかりの人物の功績をたたえる顕彰としては、名誉県民や県特別栄誉賞、県民栄誉賞などがある。過去のノーベル賞受賞者では、富山市で高校時代までを過ごし、2002年にノーベル化学賞を受賞した田中耕一先生に名誉県民(2003年)(No.104-1)、同市に自宅があり、2015年にノーベル物理学賞を受賞した梶田隆章先生に県特別栄誉賞(2016年)(No.729No.742)をそれぞれ贈った。

●「獲得免疫の驚くべき幸運」をテーマに


▲「本庶佑先生 ノーベル生理学・
医学賞受賞記念講演会」

 本庶先生のノーベル生理学・医学賞記念講演会は、3月23日(土)14:30~16:20(開場14:00)、富山国際会議場(3F メインホール)にて。演題は「獲得免疫の驚くべき幸運」。当日は、記念講演会に先立ち、富山県特別栄誉賞・富山市名誉市民章合同贈呈式を執り行う。

 定員は800名で、事前申込みが必要。往復ハガキ<〒939—8063 富山市小杉120 本庶先生ノーベル賞受賞記念講演会申込窓口(株式会社PCO内)>または申込専用サイトに、①贈呈式・記念講演会申込み(往復ハガキの場合のみ記載)、②氏名(3名まで、学生の方は学校名・学年を記入)、③電話番号、④住所、⑤メールアドレス(申込専用サイトの場合のみ記載)を記載のうえ申込みを。申込期限は3月6日(水)必着。申込み多数の場合は抽選となる。抽選結果は3月13日(水)頃に通知予定。

 県くすり政策課では、「本庶先生の研究の素晴らしさを知る貴重な機会となります。県民の皆さん、特に“薬都とやま”の未来を担う中高生や大学生にぜひ来場を呼び掛けたいです」と話している。


問合せ
富山県特別栄誉賞・富山市名誉市民章合同贈呈式
<富山県特別栄誉賞>
●富山県総合政策局秘書課
TEL.076-444-9617

<富山市名誉市民章>
●富山市企画管理部秘書課
TEL.076-443-2007

本庶佑先生 ノーベル生理学・医学賞受賞記念講演会
<参加申込み>
●株式会社PCO(業務委託先)
TEL.076-428-9166

<その他>
●富山県厚生部くすり政策課
TEL.076-444-3236
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1208/

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