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2019年 1月 23日 [ トピックス ]

No.891:今春、観光列車「一万三千尺物語」デビュー! 予約受付スタート

新幹線から路面電車まで多種多様な鉄軌道がある「鉄軌道王国」富山県。県民の基幹交通で県内を東西に走る幹線鉄道「あいの風とやま鉄道」が、2019年4月から土・日曜、祝日を中心に観光列車「一万三千尺物語」を運行する。木の温もりいっぱいの特別車両の車窓から雄大な景観を眺めながら、富山湾の海の幸と里山の恵みをふんだんに使ったコース料理が味わえる。観光列車で楽しむ富山旅を!

●山と海を眺めながら、ダイニング列車で富山の幸に舌鼓

 富山県は、数え方にもよるが13路線の多種多様な鉄軌道がある「鉄軌道王国」。2015年に開業し東京と富山を最短2時間8分で結ぶ北陸新幹線、県民の基幹交通であるあいの風とやま鉄道のほか、地域住民の大切な移動手段として街中を走る路面電車・LRT、自然豊かな峡谷を走るトロッコ電車など、全国的にも珍しいバラエティに富んだ鉄軌道の魅力を満喫することができる。

 近年、全国で注目を集める観光列車も多数走り、目的地に到着するまでの観光気分を盛り上げてくれる。昔ながらのレトロな電車、地元で親しまれるイベント列車、アニメがモチーフの電車などが県内全域で子供から大人まで楽しめ、珍しいデザインに思わずカメラを向けたくなること間違いなし。そんななか、この春、「あいの風とやま鉄道」から新たな観光列車が走りだす。

 北陸新幹線の並行在来線を運行する第三セクター「あいの風とやま鉄道」(営業キロ:100.1km)。石動駅から越中宮崎駅まで県内20駅があり、県民の日常生活の足として親しまれている。


▲観光列車「一万三千尺物語」(イメージ)

 観光列車「一万三千尺物語」(英語名:The Story of 13000 feet)は、“海越しの立山連峰から世界で最も美しい富山湾までの高低差4,000m”がテーマのダイニング列車。ネーミングは、標高3,000m級の山々が連なる立山連峰から富山湾の海底1,000mまでの高低差4,000mを尺貫法の長さの単位に換算した「一万三千尺」で表現した。また、日本アルプスを歌った童謡「アルプス一万尺」にかけている。


▲1号車 カウンター席・ボックス席(左)
▲2号車 カウンター(中央)
▲3号車 ボックス席(右)

 車両は旧国鉄車両413系を改造。外装は朝日に浮かび上がる立山連峰と、富山湾をイメージし、富山の自然の恵みと雄大さが感じていただけるようにという願いが込められている。3両編成で、1号車と3号車は客室車両(計50席)、真ん中の2号車は厨房・カウンター車両に。天井やテーブルなどに「ひみ里山杉」をふんだんに使用。木の温もりが感じられる意匠となる。1号車と3号車の山側の窓の一部には立山連峰を一望できる大型窓を採用。2号車にはドリンクや土産物などを販売するカウンターや各市町村の特産品ディスプレイなどを設置する。

●「富山湾鮨コース」と「懐石料理コース」でおもてなし

 富山駅発着で1日当たり2本運行する。ルートは1号「富山駅11:00→泊駅(折り返し)11:51~12:06→魚津(休憩)12:28~12:43→富山駅13:07」。2号「富山駅15:28→高岡駅(折り返し)15:48~16:04→小杉駅(休憩)16:13~16:23→黒部駅(折り返し)17:07~17:22→富山駅17:54」。土・日曜や祝日、夏休みを中心に年間125日程度走らせる。


▲富山湾鮨コース(左)
▲懐石料理コース(右)

 1号ルートでは「富山湾鮨コース」が味わえる。県鮨商生活衛生同業組合が提供する「一万三千尺物語」オリジナルの富山湾鮨8貫(富山湾から水揚げされる旬の地魚と富山米を使用した寿司)に加え、刺身やシロエビの唐揚げ、汁物、上生菓子などが付く。車両内で寿司職人による握りたての極上の富山湾鮨を満喫できるのが大きな魅力だ。

 2号ルートでは「懐石料理コース」を設定。料理は千里山荘(富山市)が提供し、ホテルニューオータニ(東京)の元総料理長でホテルニューオータニ高岡エグゼクティブスーパーバイザーを務める伊佐武二氏が監修する。富山湾の新鮮な魚介や富山米、野菜、山菜などを素材にした和風懐石料理に舌鼓を打つひとときを。いずれのコースも通常プランが12,800円(税込/大人・子ども同額)、お土産付きプランが14,800円(税込/大人・子ども同額)。

 車内にはアテンダントや運行ガイドが乗車し、料理やドリンクの提供、観光ガイドなどを行う。車内やホームでの伝統芸能の実演、特産品などの販売も予定している。

 電話での予約<一万三千尺物語予約センター:0120-489-130>が必要。4月1日(月)10:00からはインターネットでも申込みができる。いずれも乗車日の3カ月前の毎月1日から受付を開始する。車内は全席指定席。

 あいの風とやま鉄道では、「一万三千尺物語は富山平野を横断する観光列車です。お食事でルートを選べます。歓迎ムードを盛り上げるため、停車駅で当社社員が手を振ってお迎えすることも計画しています。大型連休中の4月27日(土)~5月6日(月・振休)は5月1日(水)を除いて、毎日運行します。ぜひご利用ください」と話している。

問合せ
●あいの風とやま鉄道
TEL.076-444-1300
FAX.076-444-1320
http://ainokaze.co.jp/

富山県の鉄道紹介「鉄軌道王国とやま」
https://tetsukidou-toyama.com/

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