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2018年 11月 14日 [ トピックス ]

No.882:県産品をお手軽に手に取って!東京メトロと羽田空港に「ご当地自動販売機」登場

県産品を品揃えする「ご当地自動販売機」が東京メトロ大手町駅と羽田空港第2ターミナルビルにお目見えした。富山米の新品種「富富富」をはじめ、富山のおすそわけ文化を形にした「越中富山 幸のこわけ」、「ケロリングッズ」などが気軽に買えるので、ちょっとしたお土産やプレゼントにいかが。併せて、新年に向けて富山市八尾町の桂樹舎で進められている2019年版カレンダーづくりの話題も紹介しよう。

●富山米の新品種「富富富」をワンコインで

 東京メトロ大手町駅・東西線中央改札付近(B1出口付近)と羽田空港第2ターミナルビル2階・出発ロビー(北喫煙室横)。「新富山米、今年秋デビュー」の文字に、「富富富」の赤いロゴマーク、金の稲穂、米俵の写真が目を引く、富山の「ご当地自動販売機」。富山県が、No.721に続く自販機第2弾として、今年10月に本格デビューした富山米の新品種「富富富」などの県産品の認知度向上と販路拡大を図るために設置した。

 販売しているのは、「富富富」をはじめ、海産物・加工品、生活グッズなど13種の県産品。「富富富」は1袋300g(2合分)を500円で販売。米どころ・富山の新品種といった話題性と1コインで買える手軽さがうけて、販売開始からの20日間で140袋を売り上げるなど、売れ行きも好調だ。

 このほか、富山湾の味覚・ホタルイカの滋味あふれる「越中富山 幸のこわけ ほたるいか浜干し」、富山湾の宝石・しろえびの旨味を凝縮させた「越中富山 幸のこわけ しろえび素干し」、銭湯の黄色い風呂桶でおなじみのケロリンの「湯桶ストラップ」、富山の地酒・満寿泉の味わいをホワイトチョコレートのやさしい甘みで包み込んだ「キットカットミニ」、富山の名産・かまぼこと県産米の米粉を組み合わせたサックサクの「かまぼこチップス」、和漢素材とスパイスを配合した「やくぜんカレー」など。いずれも、東京のアンテナショップ、日本橋とやま館やいきいき富山館で人気の品を厳選して集めたものだ。県産品がずらりと並び、どれにしようかと迷ってしまいそうだ。


▲東京メトロ大手町駅・東西線中央改札
付近(B1出口付近)に設置された
富山の「ご当地自動販売機」(左)
▲越中八尾和紙の「2019年版
カレンダー」(中央・右)

 県首都圏本部では、「東京メトロ大手町駅と羽田空港第2ターミナルビルという全国から人が集まる場所に設置し、県産品をPRします。県産品を気軽に購入できる自動販売機です。ちょっとしたお土産、プレゼントにいかがでしょうか。富山の美味や魅力に触れてください。今年度末まで設置する予定ですが、販売状況をみながら継続も検討したい。ぜひご利用ください」と話している。

 また、先ほどご紹介した日本橋とやま館やいきいき富山館では、自動販売機で取り扱っていない県産品を多数取りそろえている。富山県の伝統工芸を体験できるワークショップなども開催されているので、あわせて楽しみたい。

●手わざの温もり、紙の風合いを楽しめる和紙カレンダー

 「越中八尾おわら風の盆」で全国に知られる富山市八尾町で、八尾和紙の魅力を伝えている桂樹舎。八尾町では古くから、豊富な雪解け水を利用して良質の和紙を漉き出してきた歴史があり、八尾和紙は五箇山和紙、蛭谷(びるだん)和紙とともに「越中和紙」として、国の伝統的工芸品に指定されている。

 桂樹舎では、独自に開発した強製紙という丈夫な紙に型染め技法を用いて加工品を生産。いまでもすべての工程を手作業で行い、一つひとつを丁寧に染め上げて作っている。 現在、「2019年版 型染カレンダー」(大判、卓上用の2種類)制作の最盛期を迎えており、女性職人が色鮮やかな顔料を染め付ける作業などに励んでいる。

 カレンダーは、手漉き和紙に型染め技法で染めた逸品で、桂樹舎の創設者・吉田桂介氏と交流のあった重要無形文化財保持者(人間国宝)・故芹沢銈介氏のデザイン。1945年より約40年間続けられてきた型染カレンダーの復刻版だ。朱や青など鮮やかな色彩とモダンなデザイン、味わい深い文字が目を引く。1月は鶴や梅、2月は寒椿、3月はひな人形、4月は蝶などの絵があしらわれている。日本古来の型染めと琉球の紅型染めの研究、優れた色彩感覚によって生み出された芹沢氏ならではの美意識が感じられる。アート作品としても人気があり、毎年カレンダーを心待ちにしているファンも多い。


▲紙漉きの様子(左)
▲鯉のぼりの制作の様子(中央)
▲張子の亥(右)

 ミュージアムショップには、型染和紙によるカレンダーをはじめ、年賀状やハガキの整理に役立つハガキ箱や名刺入れ、文庫箱、ブックカバー、ペンケース、ペン立て、和紙クッションなどがずらりと並ぶ。卓上型鯉のぼりや、来年の干支の張子の亥などもある。多産で子孫繁栄を象徴する亥の置物を縁起物として飾ってみるのもいいだろう。

 桂樹舎では、「展示館の和紙文庫では、日本や世界の紙を材料にした生活用品などを展示しています。和紙工房では和紙の製造工程の見学や紙漉き体験にも挑戦できます。ぜひ、坂の町・八尾にいらして、和紙の魅力に触れてみてください」と話している。


問合せ
「ご当地自動販売機」について
●富山県総合政策局首都圏本部
TEL.03-5212-9030
FAX.03-5212-9029
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1036/

●日本橋とやま館
TEL.03-6262-2723
FAX.03-5212-9029
https://toyamakan.jp/

●いきいき富山館
TEL.03-3213-1244
FAX.03-3287-1722
https://toyamakan.jp/about/yurakucho

「越中八尾和紙 桂樹舎」について
●桂樹舎
TEL.076-455-1184
FAX.076-455-1189
http://www.keijusha.com/

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