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2009年 9月 30日 [ トピックス ]

No.423-2:道の駅新湊で生きたままのシロエビと出会う


 秋の行楽シーズン、富山へのドライブの際にぜひ休憩に利用してほしいのが、国道8号沿いにある道の駅新湊「カモンパーク新湊」(射水市鏡宮)。世界で初めてとなるシロエビの常設水槽と、富山湾の魚たちが泳ぐ水槽が観賞できる。全国の道の駅では初めての「産学官連携コーナー」もお見逃しなく。

●“富山湾の宝石”と称される美しい姿を間近に

 秋の行楽シーズン、高速道路の休日割引などによってドライブに出掛ける機会も多いことだろう。富山へのドライブの際にぜひ休憩に利用してほしいのが、国道8号沿いにある道の駅新湊「カモンパーク新湊」(射水市鏡宮)。射水市といえば、富山湾から新湊漁港に水揚げされるシロエビが有名だが、このほど、道の駅新湊の展示コーナーに世界で初めてとなるシロエビの常設水槽が、近畿大学水産研究所富山実験場の協力で誕生した。

“富山湾の宝石”と称されるシロエビは、世界でも富山湾でしか大量に漁獲されていない珍種のエビ。水深300~600mの藍瓶(あいがめ)と呼ばれる富山湾独特の海底谷に生息している。生態や繁殖行動はなぞに包まれている点が多く、人工的な環境下で生きたまま長期間展示するところはこれまでなかった。近畿大水産研究所では、シロエビの長期保存と繁殖を目指した研究に取り組んでおり、水温や水質調整を行い、深海の環境を人為的に作ることで常設展示を可能にした。横1.5m、深さ60cm、奥行き60cmの水槽では、ややピンクがかった透明のシロエビが泳いでいる姿を観賞することができる。

また、隣接する大きな水槽「新湊の魚たち−天然と養殖と」(横5m、深さ1.3m、奥行き80cm)には、近畿大水産研究所が養殖したトラフグをはじめ、ヒラメやマコガレイ、新湊漁港で水揚げされたシマダイやカワハギなど約200匹が悠然と泳いでいる。水槽を眺めていると心も和み、ドライブの疲れも癒されていくようだ。

展示コーナーには、「産学官連携コーナー」として、射水市にある富山県立大学が企業と共同開発した富山湾海洋深層水関連などの製品(白エビ塩らーめん、かまぼこなど)や技術、富山商船高専、富山福祉短期大学の研究成果、射水オンリーワン企業表彰受賞の企業の製品も展示されている。産学官連携コーナーの設置は全国の道の駅では初めての試みで、ユニークな情報発信に立ち止まって熱心に見学していく観光客も多い。

●シロエビを使ったメニューや土産品がずらり

 展示コーナーを見学したあとは、テイクアウトコーナーへ。ぜひ味わってほしいのが、ご当地バーガーとして人気の「白エビバーガー」(300円)。全粒粉の風味豊かなバンズに、シロエビかき揚げ、キャベツ、グリーンリーフが挟んであり、ボリューム満点。サクサクのシロエビかき揚げとタルタルソースが意外に合っており、もう一度食べたくなる美味しさだ。

 レストランでは、「白エビかき揚丼」(730円)がおすすめ。シロエビと香味野菜を使った、直径約17cmのかき揚げが存在感を放ち、食欲もそそられる。つゆもシロエビだしで、甘辛い味が口に広がる。このほか、新湊産シロエビと静岡県由比町産サクラエビを使った紅白のかき揚げ丼「紅白祝い丼」、シロエビなます、昆布〆、ホタルイカの塩辛などがセットになった「新湊膳」などこだわりのメニューも堪能できる。

 富山の土産品がずらりと並んだ物産販売コーナーで注目したいのが、「紅白祝いせんべい」(袋8枚入り380円)。シロエビと甘エビを素材に、富山湾海洋深層水で仕上げた道の駅新湊オリジナル商品。パリッとした食感と繊細で上品な味わいがたまらない魅力。富山県優良観光土産品推奨制度・菓子部門で特別賞を受賞している。

 道の駅新湊では「地元新湊漁港に水揚げされるシロエビを生きたまま展示する水槽をぜひ見てほしい。展示コーナーの全照明にLED照明を採用するなど、エコ活動にも積極的に取り組んでいる」と話している。



問い合わせ
●道の駅新湊「カモンパーク新湊」
TEL.0766-83-0111
FAX.0766-83-0100
http://www.shinminato.co.jp

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