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1999年 11月 16日 [ トピックス ]

No.050-2:「わかりやすい」と大好評! 介護保険制度を漫画で紹介


■「介護保険っちゃ何け?」富山弁を効果的に活用したユニークな解説本
 富山県と市町村などでつくる富山県介護保険研究協議会では、2000年4月からスタートする介護保険制度について漫画でわかりやすく解説した啓発本「まんがで見るよくわかる介護保険〜制度の利用と活用のために〜」を作製。9月には県内全戸に配布された。A4判64ページ。
 全体の構成は「介護保険っちゃ何け?(介護保険制度のあらまし)」、「どうしたら受けられるがけ?(要介護認定の申請手続き)」、「調査に来られるそうや!(認定調査)」、「サービスは選べるがやと!(ケアプランと介護サービスの提供)」と4つの項目に分けられており、ストーリーを展開するなかで介護保険の仕組みを説明。登場人物が富山弁を使っているのも特徴で、わかりやすく読んでもらうための知恵を絞った力作に仕上がっている。

■“介護地蔵の護助”がストーリーの道先案内人
 漫画の主役は、県外で暮らす富山出身のごく普通のサラリーマン。富山には脳卒中で入院中の母親がおり、介護が必要になるというところから物語が始まる。仕事が忙しく、富山にもなかなか帰れない主人公を励まし、介護に関する適切なアドバイスを与える役目として登場してくるのが、介護地蔵の「護助」というキャラクター。本文では、用語の説明役やアドバイザーとしての名脇役ぶりが目を引く。親しみやすさはもちろんのこと、途中には具体的な手続きの順序を図表で紹介しているほか、用語解説や問い合わせ先なども随所に盛り込まれており、「わかりやすい」という反響も多く寄せられている。
 内容に関しては、富山県と介護保険を運営する県内10の保険者(市町村など)が企画段階から協議。漫画は、少年コミック誌で入選した経歴がある県職員の牧野哲博さんが手掛けたことも大きな話題となった。

■県外の自治体からも注文が相次ぎ、大好評!
 啓発本は、要介護認定の申請手続きを控えた9月初めから県内全戸に配られたが、その後、県内の保険者や団体から「勉強会に使いたい」などの要望があり、4千部を増刷。そのうち約1千部(一冊250円)を富山県刊行物センターに置いたところ、県外の自治体などから注文が相次ぎ異例の売れ行きとなっている。
 これまで人気の高かった刊行物には、立山の自然を紹介した「フィールドミュージアム立山」や「富山がわかる本」などがあるが、同誌はそれらをはるかに上回るヒットとなった。来年4月からスタートする介護保険制度の理解を深めるために、同誌が高い効果を発揮したことは言うまでもない。

問い合わせ
●富山県介護保険研究協議会(富山県厚生部高齢福祉課内)
富山県富山市新総曲輪1-7
076-444-3262

●富山県刊行物センター
富山県富山市新総曲輪4-18 富山県民会館内
076-432-3111(内100)

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