トピックス

アーカイブ

1999年 4月 9日 [ トピックス ]

No.039-3:国際級の山岳観光地・立山黒部アルペンルートがさらに近くなった


■立山黒部アルペンルートへの観光客増加に期待
 富山県の空の玄関口・富山空港と立山黒部アルペンルートの玄関口・立山駅を結ぶ直行バス「エアポート・エクスプレス」が、4月23日(金)から10月12日(火)まで運行される。
 富山県や観光団体、航空会社などでつくる「富山空港・立山駅直行バス運行連絡協議会」では、アルペンルートへのアクセスを便利にするため、今シーズンから直行バスの運行を企画。これまで富山空港と立山駅を直接結ぶ公共交通機関はなく、電鉄富山駅から富山地鉄電車を利用するか、富山空港からレンタカーやタクシーなどで直接向かうほかなかったが、直結することにより、時間短縮や運賃節約など利便性が高まることになる。

■約3時間半後には、雲上の楽園・室堂平へ
 エアポート・エクスプレスの運行は1日3往復。東京、名古屋、福岡からの航空便が富山に到着する時間に合わせ、富山空港から午前8時10分、午前10時25分、午後2時45分に出発。立山駅からは、午前9時20分、午後1時 20分、午後4時(4月のみ)、午後5時(5月のみ)に出発する。所要時間は1時間だ。また団体利用がある場合は、随時臨時便を増発する。
 行程をシュミレーションしてみよう。たとえば、東京・羽田空港を午前6時55分に出発し、富山空港午前8時10分発のエアポート・エクスプレスに乗車すると、午前9時10分には立山駅に到着。ここからケーブルカーに乗って美女平へ、さらに高原バスに乗り換えて室堂平へ向かうと、標高2,450メートルにある室堂ターミナルには最短で午前10時30分に到着できる。早朝東京・羽田を出発して約3時間半後には、3,000メートル級の山々が眼前にそびえる大自然のなかに身を置けるわけだ。
 みくりが池や地獄谷などのある室堂平周辺を3時間ほど散策し、立山駅午後4時発のエアポート・エクスプレスに乗車すれば、富山空港午後6時発の東京便で午後7時05分には羽田空港に到着できる。立山での散策範囲に多少の制約はあるが、首都圏から立山への日帰り観光が十分可能となる。

■「富山は近い」というイメージを訴える
 直行バス運行連絡協議会では、富山空港の利用を促進し、「富山は近い」というイメージを全国にアピール。また、立山黒部アルペンルートのみならず、県内の他の観光地への波及効果にも期待している。
 なお、バス運賃は大人片道1,300円、小人650円。電話による予約制で、1カ月前から富山地鉄総合案内所(TEL0764-42-8122)、富山地鉄西部自動車営業所(TEL 0764-33-4899)で受け付ける。6月以降のバスの運行ダイヤについては、航空ダイヤの改正に合わせて一部変更される予定だ。

問い合わせ
●富山県観光通商課
TEL 0764-44-3200

コメント

その他のトピックス

ページの先頭へもどる↑