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2011年 6月 15日 [ トピックス ]

No.510-2:夢・情熱・志をもった先人がずらり!『ふるさととやまの人物ものがたり』発刊


 「ふるさと教育」の促進に向けて、富山県教育委員会では、郷土の先人54人を紹介した、ふるさと読本『ふるさととやまの人物ものがたり―郷土の先人54人の夢・志・挑戦―』を作成し、今春県内の小中学校や図書館などに配布した。このほど富山県刊行物センター(県民会館1階ロビー内)で一般向けの販売も開始!

●小学生向け読本、「ふるさと教育」の促進へ

 富山県教育委員会では、郷土の先人54人を紹介した、ふるさと読本『ふるさととやまの人物ものがたり―郷土の先人54人の夢・志・挑戦―』を作成し、今春県内の小中学校や図書館などに配布した。このほど県刊行物センター(県民会館1階ロビー内)で一般向けの販売も始めた。

 読本はA4サイズ・104ページでオールカラー。奈良時代の大伴家持(越中国守・万葉歌人)から戦国・江戸時代の前田利長(富山・金沢城主)、昭和の堀田善衞(芥川賞作家)らまで、富山ゆかりの先人54人をクローズアップし、残した業績や、夢・志をもつきっかけ、努力などを紹介している。

 県では、学校、家庭、地域と一緒に、郷土の歴史、文化、産業などを学ぶことで、心豊かで活力あるふるさとづくり、グローバル社会で活躍する人づくりを目指す「ふるさと教育」を推進している。読本は、このふるさと教育の一環として、郷土の先人の業績や志などに対する子どもたちの理解を深めるとともに、先人の生き方に学ぶことを通して、子どもたちの人生に夢や希望をもたせることがねらいだ。

 富山には、各分野で輝かしい業績を残してきた先人や郷土を発展させてきた先人が数多い。業績に目を奪われがちであるが、読本では、先人たちが直面する問題に対して苦悩しながらも、夢に挑戦し、志に向かって懸命に努力する姿、生き方を浮き彫りにすることで、各人の魅力を伝えている。

●先人の生涯、夢、志を学ぶ一冊に! 一般にも販売

 巻頭の「とやまの先人とわたしたち」では、54人を親しみのあるイラストで紹介。国文学者で県人初の文化勲章受章者の山田孝雄が子どもに文法を教えていたり、立山黒部アルペンルートを完成させた佐伯宗義が電車から手を振っていたり、アドレナリンの抽出に成功した高峰譲吉がフラスコを手に持っていたりと、54人の残した成果や現代とのかかわりが一目でわかるようになっている。

 「先人のあゆみ」では、時代順に54人の生涯や夢、志などを紹介。夢や志をかなえたポイント、人生のあゆみ、コラムのコーナーを設けるなど、編集に工夫を凝らしている。日本を代表する銀行の創立者であり、東京大学の安田講堂、日比谷公会堂を寄付した安田善次郎が“夢や志をかなえたポイント”として、“いざというときのために貯金する”、“自分がよいと信じたことは実行する”、“信用を大切にする”、日本美術を世界へ紹介した美術商・林忠正のページでは“必要な外国語を話せるようになる”、“知らない場所に勇気をもって飛び出す”、“よいと思うことはよいと主張する”、世界で初めてテレビの公開実験を成功させた川原田政太郎のページでは、“貧しくても希望をもって生きる”、“だれもやっていないことに挑戦する”、“困っている人を助けることを考える”と紹介。子どもたちが先人に共通するポイントを見つけ、自分の生き方を考えるきっかけづくりにもつながる。

 巻末には、先人に関する本やウェブサイトを紹介。興味をもった先人について、より深く調べることができる。このほか、「先人ゆかりのスポットマップ」では、先人に関係する場所や資料を展示している施設などを取り上げている。

 小中学校などに読本を配布後、県民から一般販売について問い合わせが多く寄せられたことや、県ふるさと教育推進協議会でも一般への頒布の提言があったことを受け、2,000部を増刷し、一般に販売することにした。県刊行物センター(県民会館1階ロビー内)にて、1部630円で販売している。

 富山県教育委員会小中学校課では、「子どもたちが、先人の生き方をモデルに、夢に向かってたくましく生きていくことを願って制作した。イラストをふんだんに盛り込み、先人に関するクイズのページも設けるなど、楽しみながら学べるようにした。小学校高学年を対象にしている読本であるが、大人にとっても読み応えのある内容となっているので、ぜひ手にとってご覧いただきたい」と話している。



問い合わせ
●富山県教育委員会小中学校課
TEL.076-444-3449
FAX.076-444-4436
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/3002/

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