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2008年 2月 20日 [ 特産品 ]

No.340-2:白糸を垂らしたような美しさ! 大門素麺づくりが最盛期‐3名様にプレゼント!‐


 滝の白糸を思わせる美しい光景と小麦粉の美味しい香り‥‥。寒さ厳しいこの季節、砺波特産の大門素麺(おおかどそうめん)づくりが最盛期を迎えている。大門素麺はこの地方に伝わる手延べ素麺。庄下地区を中心に19戸の農家が生産しており、年間約60万袋を出荷している。

●糸状の素麺の長さは1.8mほどにもなる

 滝の白糸を思わせる美しい光景と小麦粉の美味しい香り‥‥。寒さ厳しいこの季節、砺波特産の大門素麺(おおかどそうめん)づくりが最盛期を迎えている。大門素麺はこの地方に伝わる手延べ素麺。細くて長い麺をまるまげ状にして包んであることから「まるまげ素麺」、「島田素麺」とも呼ばれている。庄下地区を中心に19戸の農家が生産しており、年間約60万袋(1袋350g)を県内外へ出荷している。

 生産は、大気が乾燥する10月〜3月の寒い時期のみ。厳選した小麦粉に冷水を入れて何度もこね合わせ、団子をつくり、粘りと弾力を最大限に出すために一晩寝かせる。そして、湿気の少ない深夜に、“太より”、“中より”、“細より”と“より”をかけながら、少しずつ細長く延ばし、コシの強い素麺に仕上げる。糸状の素麺の長さは1.8mほどにもなり、白糸を垂らしたような美しさ。ハサに架けた状態での屋内乾燥が主流だが、寒の時期の早朝、庄川を渡ってくる寒風にさらしながら、天日で干す農家もある。屋内乾燥、天日干しのいずれの方法も半生干しの状態で取り込み、まるまげ状に形を整えて包装し、そのまま本乾燥へと移る。出荷は4月以降となる。

 歴史をひも解くと、大門素麺は江戸時代に能登から伝わったとされる。嘉永元年(1848)に砺波郡大門村の田守三右衛門が売薬行商で能登をまわっているときに、加賀藩の御用素麺を製造していた能登・蛸島の栗田次兵衛と知り合いになり、その素麺を大門村の中島次兵衛らに紹介した。中島は蛸島へ出向いて素麺製法を習得し、農家の冬の副業として素麺づくりを始めたようだ。当初は秘伝だった製法も明治に入って砺波の村内に広がり、最盛期の昭和初期には60数軒で生産されていた。戦時中はほとんどの農家が生産を中止したが、戦後、大門素麺の味を懐かしむ声が上がり、素麺づくりが再開されたという。

●コシの強さとのどごしを堪能

 調理方法を紹介しよう。まず、白地に黒文字の古風なデザインの包装紙を開けると、まるまげ状にした長さ80cmほどの素麺が4つ現れる。一つずつ手で半分に割り、沸騰した湯で3分ほど茹でて、吹き上がったら、コップ1杯分の水を加え、再度煮立てる。細めの水切りに上げ、冷水でしっかりともみ洗いしてからいただく。冷麺でも温麺でも美味い。
 
 大門素麺は伸びたり、ふやけたりしにくいため、茹でた素麺が残った場合、保存がきくのも特徴。残った分はしっかり水切りして冷蔵庫に入れ、翌日もう一度冷水に浸してやれば、美味しくいただける。みそ汁などの具にもおすすめだ。

 となみ野農業協同組合大門素麺事業部では「天候によって乾燥時間も微妙な調整が必要になり、毎日、大変な作業が続く。生産者一人ひとりの素麺づくりにかける情熱と真心がこもった、伝統の味をせびお楽しみください」と話している。

 なお、となみ野農業協同組合大門素麺事業部から「大門素麺(3個入りセット)」を抽選で3名様にプレゼントします。プレゼント応募フォームに、プレゼント内容「大門素麺」・氏名・郵便番号・住所・メールアドレス・電話番号、記事を読んでのご感想をご記入のうえ、お送りください。<2月24日(日)締切り。発表は発送をもって代えさせていただきます。>



問い合わせ
●となみ野農業協同組合大門素麺事業部
TEL.0763-32-6048
FAX.0763-32-8730
http://www.ja-tonamino.or.jp/

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