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2021年 6月 16日 [ トピックス ]

No.1003:優しい海風を浴びながら、富山湾岸を疾走

氷見市と朝日町を結ぶ「富山湾岸サイクリングコース」がこのほど日本を代表するサイクリングルートである「ナショナルサイクルルート」に指定された。日本海側では初めて。県では6月から「サイクリストに優しい宿」として、サイクリスト向けのサービスを提供する宿泊施設を認定する制度を始めた。

●ナショナルサイクルルートに指定


▲雨晴海岸から望む海越しの立山連峰(左)
▲蜃気楼が見える海岸線をサイクリング(右)


▲海の貴婦人「海王丸」と新湊大橋

「富山湾岸サイクリングコース」は、富山湾の「世界で最も美しい湾クラブ」加盟を契機に、富山県が富山湾沿岸9市町と連携して整備し、2015年春に供用を始めた。全長は約102㎞で、約8.5時間(※時速12㎞で計算)で富山県を横断する。富山湾の絶景を眺めながらのサイクリングが大きな魅力。最大高低差約35mとアップダウンが少なく、ファミリーからシニアまで幅広い世代の方が安全で快適に楽しめるコースだ。

コースは、富山湾の美しい景色を楽しみながらサイクリングができるよう、海岸沿いの眺望の良い道路を選んで整備。車道の左側や自転車道の中央に青色のナビゲーターラインが引かれ、分岐点には誘導標識や路面表示が設置されている。また、目的地、サイクルステーションまでの距離を表示したポールを設置するなど、コースをわかりやすく案内している。

ナショナルサイクルルートは、優れた観光資源を走行環境や休憩・宿泊機能、情報発信などの様々な取組みを連携させたサイクルツーリズムの推進により、日本における新たな観光価値を創造し、地域の創生を図るため、ソフト・ハード両面から一定の水準を満たすルートとして国が指定するもの。今回、富山湾岸サイクリングコースのほか、「トカプチ400」(北海道)及び「太平洋岸自転車道」(千葉県、神奈川県、静岡県、愛知県、三重県、和歌山県)の2ルートも指定された。国内では、これまでに、「つくば霞ヶ浦りんりんロード」(茨城県)、「ビワイチ」(滋賀県)、「しまなみ海道サイクリングロード」(広島県、愛媛県)も指定されている。

●ポケットサイズの「とやまサイクリングマップ」

県では、「とやまサイクリングマップ」を改訂し、配布している。従来のマップより水濡れに強い材質の紙を使用し、携帯できるように、ポケットに収まるサイズ(タテ約14㎝×ヨコ約10㎝、A2折加工)に変更した。富山湾岸サイクリングコースをはじめ、富山県の森・里・山を満喫できる「田園サイクリングコース」や、2つのコースを結ぶ「湾岸・田園連絡サイクリングコース」を紹介している。「田園サイクリングコース」(全長約199㎞、想定所要時間約16.5時間、最大高低差約191m)は、国宝瑞龍寺をはじめとした富山県の歴史と文化を感じながら田園風景の中を駆け抜けるコース。「湾岸・田園連絡サイクリングコース」(全長約18㎞、想定所要時間約1.5時間、最大高低差約51m)は、「富山湾岸サイクリングコース」と「田園サイクリングコース」を結ぶコースだ。

マップでは、コース沿線にある休憩施設(サイクルステーション、サイクル・カフェ)や、シロエビ、ベニズワイガニ、ブリ、ホタルイカなど富山湾の海の幸、ます寿しや富山湾鮨、富山ブラックなどのグルメ情報、自転車をそのまま鉄道の車両内に持ち込めるサイクルトレインの情報も紹介している。サイクリングとグルメ、観光を組み合わせて、富山県の魅力を満喫してみてはいかが。マップの配布は、県内のサイクルステーションやサイクル・カフェ、観光協会などにて。

富山県サイクリング公式ウェブサイト「とやまサイクルナビ」にアクセスすると、マップをダウンロードできる。また、工具の貸し出しなどのサービスが受けられるサイクルステーションや、サイクル・カフェ、コース沿いの観光地、サイクルトレイン、自転車店などの情報も入手できる。

●「サイクリストに優しい宿」認定制度スタート


▲サイクリングイベント
「富山湾岸サイクリング」(左)
▲富山湾に浮かぶ虻ヶ島と立山連峰(中央)
▲ヒスイ海岸(右)

県では、自転車を組み立てた状態で客室に持ち込みができることや、スポーツバイク対応の空気入れや修理工具の貸し出しを行っていることなど、サイクリスト向けのサービスを提供する宿泊施設で条件を満たすものを「サイクリストに優しい宿」として認定し、「とやまサイクルナビ」で施設名称やサービスの内容などを紹介する予定だ。

また、認定を受けるために施設整備を行う宿泊事業者等に対し、経費の一部を支援する補助制度もあわせてスタートした。

県観光振興室では、「ナショナルサイクルルートに指定された『富山湾岸サイクリングコース』はもちろん、『田園サイクリングコース』などの県内のコースで安全・安心にサイクリングを楽しんでいただき、ぜひ、富山県の魅力を発見、再発見していただきたいですね」と話している。

問合せ
●富山県地方創生局 観光振興室
TEL.076-444-9690
FAX.076-444-4404
https://www.pref.toyama.jp/140130/kensei/kenseiunei/kensei/soshiki/20/140130.html

●とやまサイクルナビ
https://cycling-toyama.jp/

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