• HOME : Toyama Just Now
  • トピックス
  • No.994:春の陽光に誘われて、富岩水上ラインで運河クルーズ / 県中央植物園で「植物園で楽しむ 日本全国桜旅」へ

トピックス

アーカイブ

2021年 4月 7日 [ トピックス ]

No.994:春の陽光に誘われて、富岩水上ラインで運河クルーズ / 県中央植物園で「植物園で楽しむ 日本全国桜旅」へ

 富山駅北の富岩運河環水公園と富山市岩瀬の岩瀬カナル会館を結ぶ「富岩水上ライン」。令和3年シーズンの運航が4月17日(土)にスタートする。提携施設でチケットの半券を提示すると、割引サービスが受けられる特典も魅力。春の風を感じながら運河クルーズへ。
桜前線北上中。県中央植物園で全国の桜を写真やパネルで解説する企画展「植物園で楽しむ 日本全国桜旅」を開催中<4月21日(水)まで>。園内で育成する約120種類の中から約50種類の桜を厳選して紹介している。

●4つのコースから選んで乗船


▲天門橋とkansui(富岩運河環水公園)(左)
▲富山県美術館を仰ぎながら進む(中央左)
▲富山県中央植物園・花のプロムナード
(2021年4月2日撮影)(中央右)
▲企画展「植物園で楽しむ 
日本全国桜旅」(右)

「富岩水上ライン」は、富山県と富山市が共同運航する、全長約7kmの運河クルーズ。船は、バリアフリー設計でエアコン、トイレを装備した新艇の「kansui(かんすい)」、流線形のモダンな船体の「fugan(ふがん)」、グリーンの船体のソーラー旅客船「sora(そら)」、レッドの船体の可愛らしい電気ボート「もみじ」の4艇体制で快適な運河クルーズを演出する。

令和3年シーズンの運航は11月23日(火・祝)まで。新型コロナウイルス感染拡大防止の対策のため、定員を通常の半分とし、乗船前の検温や手指消毒、マスク着用、咳エチケットの徹底を呼びかけての運航となる。なお、今年度、魅力創出・コロナ対策の観点から、「fugan」への換気機能を備えたエアコンの設置(6月)や、密集密接を避け、かつガイド案内の聞き取りづらさの解消を目的にイヤホンガイドの導入などを予定している。

運航コースは、●A<1日2便>:環水公園→中島閘門(水のエレベーター)→岩瀬カナル会館前(乗船時間約60分、大人1,700円、小人半額・小学生未満無料(以下同))、●B<1日2便>:岩瀬カナル会館前→中島閘門(水のエレベーター)→環水公園(約70分、大人1,700円)、●C<1日5便>:環水公園→中島閘門(水のエレベーター&操作室見学)→環水公園(約70分、大人1,400円)、●周遊<1日5便>:環水公園→環水公園(約20分、大人500円)の4つ。AとBには路面電車の片道乗車券が付いている。

●2.5mの水位差を体感! 水のエレベーター


▲中島閘門の“水のエレベーター”

富岩運河環水公園は、展望塔を備えた天門橋や野外劇場、あいの島・バードサンクチュアリ、富山県美術館(TAD)などが点在する親水公園。富岩運河沿いは「富山さくらの名所70選」に選定されており、環水公園から約2km下流の中島閘門までの沿道には、ソメイヨシノやコシノヒガンザクラ、ジュウガツザクラなどが植栽されており、水上から花々を観賞できる。

中島閘門は、富岩運河の上流と下流の最大水位差2.5m(国内最大級)を調節するパナマ運河方式の閘門。“水のエレベーター”でその水位差を体感できる。操作室内には大理石パネルの操作盤などもあり、昭和の土木構造物として全国で初めて国指定重要文化財に登録された。

岩瀬地区は、江戸から明治期にかけて北前船交易で栄えた港町。鏝絵を施した豪壮な蔵などをもつ北前船廻船問屋「森家」、今年1月から公開が始まった「馬場家」、酒の香り漂う造り酒屋、和菓子店、富山港展望台などが点在する。趣きのある町並みを眺めながら散策してみたい。

なお、富山市中心部や岩瀬にあるレストランやホテル、美術館、博物館などで乗船チケットの半券を提携施設で提示すると、飲食料金の割引、団体料金適用など、さまざまなサービスを受けられる。また、提携施設を利用すると、「富岩水上ライン優待割引券(1割引)」がもらえる。「富岩水上ラインを2倍楽しもう!パンフレット(PDF)」 で提携施設の情報を確認しよう。

富山県観光振興室では、「水面で羽を休める野鳥や緑の木立、橋の景観を水上から楽しみ、心を癒やす時間を。また、半券サービスをぜひご活用ください」と話している。

●花見旅行気分を楽しめる県中央植物園

サクラ前線北上中。サクラの収集・展示に力を入れている富山県中央植物園には、北海道から九州まで全国各地ゆかりの野生種・栽培品種、合わせて約120種類、490本のサクラの木があり、「富山さくらの名所70選」に選定されている。例年3月中旬から5月初旬まで、さまざまなサクラが花のリレーをつなぐ。富山に居ながらにして日本中のサクラを観賞でき、花見旅行気分を楽しめる。

さて、サンライトホールで開催中の「植物園で楽しむ 日本全国桜旅」。園内で育成する約120種類の中から約50種類の桜がクローズアップされている。北海道、東北地方、関東地方、東京、甲信越地方、北陸地方、東海地方、近畿地方、四国・九州地方に分けて紹介されており、パネルを北海道から順に見て、園内で実際に見てみたいサクラを決めて、園内桜マップに印をつける。そして、ホールから外に出て、実際のサクラを見てみるのが、この企画展の楽しみ方のひとつだ。

東京のパネルには、「江戸時代には全国の大名屋敷があったため、各地のサトザクラの栽培品種が集まりました。これらは明治時代に足立区江北の荒川の堤防に植えられ、ここから全国各地に広がっていった品種が多数あります」とあり、東京が野生種、栽培品種ともに宝庫の“サクラの聖地”であることがわかる。

●サクラの花のリレーが心を彩る


▲ニュウゼンオトメキクザクラ
(2021年4月2日撮影)


▲ヤエベニシダレと菜の花の共演

北陸地方は野生の種類が豊富なこともあり、独自の栽培品種が多数見られる地域。なかでもケンロクエンキクザクラのように、突然変異の結果、花弁数が百枚以上におよぶ「究極の桜」ともいわれる菊咲き品種が多いことが特徴だ。園内には、「富山ゆかりのサクラ」のコーナーがあり、ヒミクヅロキクザクラ、ニュウゼンオトメキクザクラなど、菊桜系の品種をはじめ、コシノフユザクラ、コシノフクカサネなど、富山県で発見された園芸品種を中心に植栽されている。

なお、園中央の東西300mにわたる花のプロムナードには90本のソメイヨシノが植えられており、ちょうど開花中(2021年4月2日現在)。早いものでは、花を落としたものもある。園内の菜の花畑に咲くヤエベニシダレも人気。サクラの中でもっとも優美な品種で、文豪・谷崎潤一郎も愛したとされている。1つの花に淡紅色の花びらが10~20枚あり、ガクがつぼ型に膨らんでいるのが特徴だ。

富山県中央植物園の大原隆明さんは、「園内のソメイヨシノは見頃を終えましたが、約120種の半分ほどはこれから開花の時期を迎えます。花のリレーをお楽しみください」と話している。

問合せ
「富岩水上ライン予約・受付」
●富岩船舶(株)
TEL.076-482-4116(受付時間:9:00~17:00)
FAX.076-482-4468
https://fugan-suijo-line.jp/

「富岩水上ライン」について
●学習支援船運営委員会(富山県地方創生局 観光振興室)
TEL.076-444-4116
FAX.076-444-4404
http://www.info-toyama.com/
https://www.pref.toyama.jp/140121/kensei/kenseiunei/kensei/soshiki/20/140121.html

「植物園で楽しむ 日本全国桜旅」について
●富山県中央植物園
TEL.076-466-4187
FAX.076-465-5923
https://www.bgtym.org/

コメント

その他のトピックス

ページの先頭へもどる↑