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2020年 6月 17日 [ トピックス ]

No.959:「KOWAKEチャンネル」開設!富山県に息づく「技」を“おすそわけ”

県内のものづくり企業9社と9作家が集結し、素材・技法にこだわったテーブルウェアを中心に商品展開する「越中富山 技のこわけ」。このほどYouTubeチャンネル「KOWAKEチャンネル」オンラインショップを開設した。

●アフターコロナへ、クラフトの魅力発信


▲「越中富山 技のこわけー
つくり手たちの世界」(左)
▲「越中富山 技のこわけ」の商品(右)


▲第二弾商品の「片口」「ぐい呑」(左)
▲2018年12月に発表された
福分け皿や箸置きなど(右)

 「越中富山 技のこわけ」は、富山県の試験研究機関である県総合デザインセンターが中心となって2017年に開発した工芸品のブランド。富山の卓越した工芸の技、素材、デザイン力を駆使した上質感、手ごろなサイズと値段の商品群で展開し、敷居の高いイメージの品々を生活に取り入れるきっかけとなるようなブランドを目指している。

 現在、金属、木工・漆、和紙、硝子、陶磁の製造に関連する県内企業9社と県内作家9名が参画し、35品目全61種を取り揃える。商品の価格は800~15,000円、直径12cm程度の福分け皿や一合のお酒を楽しむのにちょうど良い片口・ぐい呑を展開している。

 「KOWAKEチャンネル」では、“小さなサイズに、凝縮された富山の技を”をキャッチコピーに、現在、「越中富山 技のこわけintroduction」(0:52)「つくり手たちの世界」(1:57)「こわけのこばなし」(8:26)の3本をアップ。「introduction」では、立山山麓や常願寺川、ヒスイ海岸などの雄大な自然景観の映像とともに、伝統工芸や先端産業、医薬品など多彩なものづくりが盛んな富山をPRする。

 「つくり手たちの世界」の世界では、高岡銅器や八尾和紙の製作風景とともに、完成された商品には素材やたくさんの時間、職人たちの思いが込められていることを伝えている。「こわけのこばなし」では、富山県総合デザインセンターの役割や、「技のこわけ」の立ち上げから現在にいたるまでの流れ、商品の魅力、富山の食とのコラボ、商品を使ったライフスタイルの提案などをセンターの研究員らが語っている。

●現代の生活様式に合った新しいものづくり


▲兄弟ブランド「幸のこわけ」を
使ったレシピなども紹介する予定

 富山県は日本海側屈指の工業集積地。立山連峰などに降り積もった雪、緑の森が生み出す水資源を活用した水力発電や工業用水が、アルミ建材やファスナー、プラスチック、機械、電子、医薬品、バイオ産業など富山のものづくりの基礎を作った。また、県内には国の伝統的工芸品に指定されている高岡銅器、高岡漆器、井波彫刻、越中和紙、庄川挽物木地、越中福岡の菅笠など伝統の技が息づいており、卓越した技術がしっかりと継承されると同時に、現代の生活様式に合った新しいものづくりも盛んに行われている。

 「越中富山 技のこわけ」に参画している企業・作家は、金属にはsyouryu(金属/鍛金)、佐野政製作所(金属/生型鋳造)、ナガエ(金属/ゴム型鋳造)、能作(金属/生型鋳造)、四津川製作所(金属・木工/銅器着色・轆轤挽)、平戸香菜氏、木工・漆芸には天野漆器(漆芸/青貝塗)、アルベキ社(木工/彫刻塗り)、北丸木工所(木工/木象嵌)、shimoo design、和紙には桂樹舎(和紙/型染め)、陶磁には安藤由香氏、梅田かん子氏、釋永岳氏、前川わと氏、硝子には木下宝氏、廣瀨絵美氏、平戸香菜氏、鷲塚貴紀氏。

 県総合デザインセンターでは、「“KOWAKEチャンネル”では、技のこわけのつくり手、使い手らに焦点を当て、ものづくりの現場や職人、アイテムの使い方などを動画にまとめ、どんどん紹介していきます。企業・作家にファンが増えることを期待しています」と話している。

問合せ
●富山県総合デザインセンター
TEL.0766-62-0510
FAX.0766-63-6830
https://www.toyamadesign.jp/

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