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2015年 7月 8日 [ イベント ]

No.714:富山で学び楽しむ夏!「とやま夏期大学」受講者募集

 平成27年度「とやま夏期大学」が7月24日(金)~27日(月)、立山山麓の立山国際ホテル(富山市原)で開催される。アザラシ型癒やしロボット「パロ」の開発者・柴田崇徳氏(産業技術総合研究所上級主任研究員)、田部井淳子氏(登山家)、神野直彦氏(東京大学名誉教授(経済学))、手嶋龍一氏(外交ジャーナリスト・作家)が講師を務める熱い4日間。参加者募集!

●北陸新幹線開業でぐっと近くなった富山へ


▲とやま夏期大学のパンフレット表紙

 立山山麓を渡る涼風を心地よく感じながら、知的好奇心を刺激する時間――各界の著名講師陣を迎え、質の高い学びと楽しみの場を提供する毎夏恒例の「とやま夏期大学」<主催:とやま夏期大学実行委員会(富山県・北日本新聞社)、後援:富山県教育委員会>。昨年は県内外から延べ約550人が受講した。「先生の富山愛が伝わってくる講義だった」、「身近な話題も多く紹介され、楽しく学ぶことができた」、「素晴らしい講義でした」といった声が寄せられた。今年は、北陸新幹線開業後の初めての夏期大学となる。首都圏からぐっと近くなった富山県・立山山麓で避暑を兼ねて夏のひとときを過ごしてみてはいかがだろう。


(写真左から)▲柴田崇徳氏▲田部井淳子氏
▲神野直彦氏▲手嶋龍一氏

 4人の講師が1日ずつ担当し、各日に2コマの講義(13:30~14:30、14:45~15:45)を行う。講義スケジュールと講師を紹介しよう。7月24日(金)は、富山県南砺市出身の柴田崇徳氏を迎えての講義「身近になるロボットと人工知能」。柴田氏は、人の心を豊かにするアザラシ型ロボット「パロ」を開発した研究者。2009年、アメリカで医療機器の承認を取得し、今年3月にホワイトハウスで大統領科学技術諮問委員等向けに講演した。また、5月には、フランスの「公的扶助パリ病院機構」からパロによる認知症セラピー効果が認められ、「2015Patient's Trophy」を受賞。産業技術総合研究所(茨城県つくば市)の上級主任研究員の役職とともに、東工大大学院連携教授、MIT高齢化研究所客員フェローを務めている。

 25日(土)は、登山家の田部井淳子氏を迎えての講義「世界の山々をめざして」。田部井氏は1975年、エベレスト日本女子登山隊副隊長兼登攀(とうはん)隊長として、世界最高峰エベレスト(8,848m)に女性として世界初の登頂に成功。92年には女性で世界初の7大陸最高峰登頂者となる。現在までに70カ国以上の最高峰・最高地点に登頂。1975年にネパール王国の最高勲章グルカ・ダクシン・バフ賞、95年に内閣総理大臣賞、2009年にNHK放送文化賞などを受賞している。

 26日(日)は、東京大学名誉教授(経済学)の神野直彦氏を迎えての講義「日本の未来への指針(Agenda for the Nation)」。神野氏は2009年に紫綬褒章を受章。著作では、『システム改革の政治経済学』でエコノミスト賞、『地域再生の経済学』で石橋湛山賞を受賞している。このほか、『「希望の島」への改革―分権型社会をつくる―』、『希望の構想―分権・社会保障・財政改革のトータルプラン―』、『「分かち合い」の経済学』、『日本の地方財政』などの著書がある。

 27日(月)は、外交ジャーナリストで作家の手嶋龍一氏を迎えての講義「新日本海時代の到来~中ロの接近と日米同盟~」。手嶋氏は元NHK政治部記者。ボン支局長、ワシントン支局長を歴任し、その間、ブッシュ大統領をはじめ、重要閣僚の単独インタビュー、9.11の同時多発テロ事件の中継放送などを担った。2005年NHKから独立し、日本で初めてのインテリジェンス小説『ウルトラ・ダラー』を発表。姉妹篇『スギハラ・ダラー』と合わせて50万部の大ヒットに。このほか『宰相のインテリジェンス』、『外交敗戦』、『動乱のインテリジェンス』などの著書がある。

●“学び楽しむオプション”でより深まる知識


▲立山博物館

 立山の大自然や文化を学ぶなら、とやま夏期大学受講者を対象にした“学び楽しむオプション”に参加を。7月25日(土)~28日(火)の各日に1つのツアーが組まれているが、25日(土)・27日(月)の2回開催の「立山・弥陀ヶ原湿原散策ツアー」、28日(火)の「立山カルデラ見学会」は定員に達し、受付を終了した。現在、募集しているのが、26日(日)の「立山博物館 特別見学ツアー」<9:30~13:00、参加費2,800円(昼食、入館料、保険料)>。立山博物館は、立山の自然と人間のかかわりをテーマとする博物館。かつて立山信仰の拠点集落だった芦峅寺に「展示館」や「遙望館」、「まんだら遊苑」などの施設がある。展示館で立山曼荼羅や錫杖頭などを見学したあと、閻魔堂、布橋を渡って遙望館へ。昼食は、旧宿坊の教算坊にて。地元の伝統料理を味わえる。ツアー終了後、13:30から夏期大学の講義がスタートする。

●講師別の1日単位の講義

 「とやま夏期大学」の募集要項を紹介しよう。対象は一般・学生で、定員は各日200名。講師別の1日単位の講義だが、複数日の受講が可能。受講料は1日につき1,000円。申込みは、所定の申込用紙、はがき、FAX、夏期大学ホームページ(http://webun.jp/pub/ad/2015/kakidaigaku/)のいずれかにて。希望受講日、氏名(ふりがな)、郵便番号、住所、電話番号、性別、年齢、希望のオプション(学び楽しむオプション)、特別シャトルバス利用(JR富山駅北口~立山国際ホテル、往復2,000円、先着40人、要予約)の有無を明記し、〒939-8214富山県富山市黒崎445中部観光(株)「とやま夏期大学」係へ<申込みに関する問い合わせTEL.076-425-3011 FAX.076-421-4635>。応募締切りは、7月14日(火)。後日、受講料の請求書を受講希望者へ送り、入金確認後、受講票を送付。

 受講者の特典として、会場の立山国際ホテルの温泉入浴料が通常720円のところ、520円(フェイスタオル付)となる。また、立山カルデラ砂防博物館の入館料が団体料金適用(一般400円を320円に)となる。

 富山県地方創生推進室地域振興課では、「とやま夏期大学は、観光振興や交流人口の拡大を目的に2006年から開講しています。各界の第一線で活躍されている講師から幅広い内容の講義を聴くことができます。学ぶ気持ちのある方ならどなたでも受講できます。北陸新幹線で県外、首都圏からぜひご参加ください」と話している。

問い合わせ
●「とやま夏期大学実行委員会」事務局(北日本新聞社営業局内)
TEL.076-445-3320(平日9:00〜17:00)
http://webun.jp/pub/ad/2015/kakidaigaku

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