春の観光シーズン到来！　県西部、砺波と南砺の話題を紹介しよう。砺波平野に本格的な春の訪れを告げる「2015となみチューリップフェア」が4月23日(木)、砺波チューリップ公園で開幕する＜5月6日(水・振休)まで＞。大花壇には、北陸新幹線の地上絵が登場。650品種、250万本のチューリップに会いに来てほしい。南砺市商工会では市オリジナルショートアニメーション「恋旅～True Tours Nanto～」のキャラクター・ストーリーと連動したキャンペーン「恋旅なんと巡りフェスタ」を開催中！

●大花壇には北陸新幹線の地上絵

　「となみチューリップフェア」は毎年約30万人の観光客が訪れる国内有数の花の祭典。会場は「夢とにぎわいゾーン」、「水と緑のゾーン」、「彩りとアートゾーン」の3つのゾーンで構成されており、色とりどりのチューリップが大地を鮮やかに染める。春の爽やかな風とチューリップの香りに誘われて会場を散策しよう。

　「夢とにぎわいゾーン」のメインは、約20万本のチューリップを植栽した大花壇の地上絵。開業したばかりの北陸新幹線の図柄が登場するので、チューリップタワーから観賞したい。大花壇では、北陸新幹線のミニ鉄道が4月25日(土)・26日(日)に走る。家族連れの人気を呼びそうだ。今年は、同ゾーンに「夢　チューリップ繚乱」と名付けられた花壇が新設されるのも話題。チューリップの名前に「夢」や「未来」と付けられていたり、それらを連想させる品種がずらりと並ぶ。また、野外ステージ前に6年ぶりにフラワーヒルが復活する。約2万本のチューリップが小高い丘に咲き競うというからぜひ写真に撮って思い出に残そう。

　「水と緑のゾーン」では、ひょうたん池に浮かぶ「水上花壇」や、チューリップで彩った「ハート型花壇」、砺波市庄川町の縁結びのパワースポット「鯉恋の宮」の愛らしいキャラクター・なで鯉“こいっぴ”にちなんだ「恋する2人のドリーム花壇」、木漏れ日のなかでチューリップとムスカリの愛らしい姿を楽しめる「林床花壇」などが見どころだ。

　「彩りとアートゾーン」では、昨年の600品種から50品種増えてグレードアップした「650品種花壇」や、オランダ・キューケンホフ公園をイメージし、ワスレナグサ、スイセンなど他の草花との組み合わせを楽しめる「オランダ風花壇」が美しく、多彩なチューリップが来場者を歓迎してくれる。

●“砺波のチューリップの父”の偉業に触れる

　「チューリップ四季彩館」で開催しているのが、特別企画展「チューリップとともに～水野豊造とチューリップの100年～」＜5月10日(日)まで＞。“砺波のチューリップの父”と称される故水野豊造氏が砺波でチューリップ球根の栽培を始めてから2017年で100年目を迎えることから、その功績を今年から3年間、毎春フェアに合わせて振り返る。フェア開幕の23日(木)からは、栽培当時に流通したが、現在販売されていない希少なチューリップ「アルビノ」などの鉢植えがお目見えする。

　また、もう一つの特別企画展「わくわく！北陸新幹線ワールド」では、八重咲き品種の豪華なチューリップを観賞しながら、フロントガラスなど北陸新幹線の車両に使用されている県内企業の製品などを見学できる。「紅美人」、「黄小町」、「プリティウーマン」など、平成26年度に皇室献上されたチューリップの品種を観賞できる「ロイヤルコレクション展示」、“美しい島、台湾”をテーマにした「テラス展示」なども見ごたえがある。台湾の建築物をイメージした造作物や、ポルトガル語で「台湾」を意味するチューリップ「フォルモーサ」なども楽しめる。

　砺波市花と緑と文化の財団では、「今年のテーマは“夢みる未来へとなみの花物語”。『夢チューリップ 繚乱花壇』が新しく登場します。大花壇にはミニ展望台を設置し、気軽に地上絵を観賞できるよう工夫しました。北門から歩いて5分ほどのところに広がる2ヘクタールのチューリップ畑や、砺波市文化会館の屋上展望台・チューリップパノラマテラスからの眺望もお楽しみください」と話している。

●“食べる、買う、泊まる”を満喫しながら、南砺を巡る

　南砺市商工会の「恋旅なんと巡りフェスタ」は、北陸新幹線開業(3月14日)と東海北陸自動車道南砺スマートIC供用開始(3月1日)に合わせ、観光振興、地域振興につなげようと先月からスタートしたキャンペーン＜5月6日(水・振休)まで＞。南砺市内の飲食店、土産物店、宿泊施設(94店)の利用者に、市オリジナルショートアニメーション「恋旅～True Tours Nanto～」のキャラクター入りカードなどをプレゼントするものだ(各店のキャラクターカードがなくなり次第終了)。

　「恋旅」は、南砺市内限定で放送・配信中のご当地アニメーション。利賀・福野、井波・五箇山、福光・井口・城端の各地域を舞台に、本編＜前・後編(各約5分)×3話＞全6話で、若い男女(3組)の恋愛模様を描いている。市が企画し、南砺に拠点を置くアニメーション制作スタジオP.A.WORKS（ピーエーワークス）が制作を担当。南砺を訪れないと見られないアニメーションとして話題を呼んでいる。

　「恋旅なんと巡りフェスタ」で配布中のカードは名刺サイズ(1枚)で、「恋旅」の各ストーリーの舞台に合わせ、①「逢沢千晶」(利賀・福野地域限定)、②「新藤 葵」(井波・五箇山地域限定)、③「石倉夏子」(福光・井口・城端地域限定)、④「なんと湯～ったり湯めぐり」とのコラボ(市内14宿泊施設限定)、⑤抽選でもらえるレアカードの5種類がある。①～③と⑤は新規描きおろしイラストで、各キャラクターの愛くるしい姿が印象的。各地域の観光スポットなども掲載されているので、観光の参考にもなる。

　キャラクターカードには応募はがきがセットされており、アンケートに回答して応募すると、抽選で①「南砺のおみやげ詰合せ」(推奨土産品5,000円相当　※4、5月各5名)、②市内約500店舗で使える「なんと共通商品券」(3,000円分　※4、5月各5名)、③「南砺市オリジナルアニメ『恋旅』特製手ぬぐい(非売品)＋「恋旅」キャラクターカードセット(4種セット＋レアカード1種　※4、5月各10名)がもらえる。アニメファン、恋旅ファンにはたまらないフェスタ。“食べる、買う、泊まる”を満喫しながら、キャラクターカードを集めてみよう。

●検索サイト「なんと！いい味 いいお宿」で飲食店、宿泊施設選び

　南砺市商工会が「恋旅」を活用し、市内の飲食店、宿泊施設検索サイト「なんと！いい味 いいお宿」(http://www.shokoren-toyama.or.jp/~nanto-ajiyado/)を開設した話題も紹介しよう。掲載店数は241店。逢沢千晶、新藤 葵、石倉夏子の3人のキャラクターをデザインしたトップ画面にはエリア(福野、福光、城端など8エリア)、料理ジャンル(和食、洋食、寿司など10ジャンル)、宿泊形態(民宿、旅館、ホテルなど5形態)、価格帯(1,000円以下、5,000円以上など6つの価格帯)、交通機関(城端駅、五箇山ICなど9つの項目)の検索メニューが並ぶ。たとえば、五箇山エリアの民宿を検索すると、世界遺産・相倉合掌造り集落にある合掌造りの宿など13件がリストアップされる。各宿からのメッセージをはじめ、住所、電話番号などの基本情報、マップも掲載されており、利用者の利便性を高めてくれる。

　南砺市商工会では、「恋旅キャラクターのデザインを使用した共通販促資材『コースター』、『ビニールパック』も作成し、市内の飲食店、土産物店、宿泊施設(269店)に配布しました。お客様にキャラクターカードと一緒にプレゼントしている店もあります。検索サイト『なんと！いい味 いいお宿』の情報は今後随時追加し、拡充していきます。ぜひご利用ください｣と話している。

問い合わせ

「2015となみチューリップフェア」について
●チューリップ四季彩館
TEL.0763-33-7716
FAX.0763-33-0090
http://www.tulipfair.or.jp/

「恋旅なんと巡りフェスタ」について
●南砺市商工会 経営支援課
TEL.0763-22-2536
FAX.0763-22-4317
http://www.shokoren-toyama.or.jp/~nanto/
http://www.shokoren-toyama.or.jp/~koitabi-nanto/about/