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2014年 7月 30日 [ イベント ]

No.668:晩夏、立山山麓で学び楽しむ時間、「とやま夏期大学」受講者募集!

毎夏恒例の「とやま夏期大学」。今年は8月29日(金)~9月1日(月)、立山国際ホテルを会場に開講する。講師は、映画監督・キャメラマンの木村大作氏、東京理科大学理数教育研究センター長の秋山 仁氏、東京大学名誉教授の神野直彦氏、スポーツジャーナリストの増田明美氏。立山・弥陀ヶ原湿原散策ツアーなど、学び楽しむオプションもある。知性を磨いたあとは、立山の雄大な自然に触れてみよう。

●著名な講師が熱弁をふるう


▲とやま夏期大学のパンフレット表紙

 富山県・立山山麓での学びの時間。緑の山々を間近に眺めながら、清涼な大気で深呼吸……。各界の第一線で活躍する講師を迎え、4日間にわたって講義を展開する「とやま夏期大学」の季節がやってきた。例年に比べて約1カ月遅い晩夏に、4人の講師が1日ずつ担当し、各日に2コマの講義(13:30~14:30、14:45~15:45)を行う。1日単位で受講できるので、興味と都合に合わせて選んでみたい。主催はとやま夏期大学実行委員会(富山県・北日本新聞社)、後援は富山県教育委員会。

 昨年の受講者は、約1割が県外からの参加者。講義には「幅広いテーマが魅力」、「内容がわかりやすく、素晴らしいの一語に尽きます」、オプションのツアーには「ネイチャーガイドや参加者とのグループ散策で心がほぐれました」、「立山博物館へは初めてでした。解説つきで楽しかったです」、「来年も参加したくなりました」といった声が寄せられた。


▲(左から)木村大作氏、秋山 仁氏、
神野直彦氏、増田明美氏

 今年の講義スケジュールと講師を紹介しよう。8月29日(金)は、映画監督・キャメラマンの木村大作氏を迎えての講義「誰かが行かなければ道はできない」。木村氏は、「八甲田山」、「駅 STATION」、「鉄道員(ぽっぽや)」、「北のカナリアたち」など数々の作品で撮影監督を務め、2009年初監督作品となる映画「劔岳 点の記」で日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞。現在、監督2作目の「春を背負って」が大ヒット公開中。2003年に紫綬褒章、2010年に旭日小綬章を受章している。

 30日(土)は、東京理科大学理数教育研究センター長の秋山 仁氏を迎えての講義「You can be a magician from today!(今日からあなたは魔法使い!)」。秋山氏は、グラフ理論、離散幾何学の分野で百数十編の論文を専門誌に発表。一方、NHKテレビやラジオなどで数学の魅力をわかりやすく伝えている。『数学ワンダーランドへの1日冒険旅行』、『数学に恋したくなる話』、『発見的教授法による数学シリーズ(全5巻)』などの著書がある。

 31日(日)は、東京大学名誉教授の神野直彦氏を迎えての講義「人間と自然の持続可能性を考える」。神野氏は2009年に紫綬褒章を受章。著作では、『システム改革の政治経済学』でエコノミスト賞、『地域再生の経済学』で石橋湛山賞を受賞している。このほか、『「希望の島」への改革―分権型社会をつくる―』、『希望の構想 分権・社会保障・財政改革のトータルプラン』、『「分かち合い」の経済学』などの著書がある。

 9月1日(月)は、スポーツジャーナリスト、大阪芸術大学芸術計画学科教授の増田明美氏の講義「自分という人生の長距離ランナー」。増田氏は、1984年のロス五輪に出場。92年に引退するまでに日本最高記録を12回、世界最高記録を2回更新という実績を残す。2001年から10年間、文部科学省中央教育審議会委員を務める。現在、厚生労働省健康大使、日本障がい者スポーツ協会評議員、プラン・ジャパン評議員、笹川スポーツ財団理事。2000年、放送ウーマン賞を受賞。『カゼヲキル1~3』、『認めて励ます人生案内』などの著書がある。

●立山を学び楽しむツアーへ


▲池塘が点在する弥陀ヶ原(左)
▲湿原に設けられた木道を歩きながら、
高山植物を観察(右)

 とやま夏期大学受講者を対象に、“学び楽しむオプション”として、8月30日(土)~9月2日(火)、各日1つのツアーが設けられている。講義前の午前中と講義の翌日に組まれているので、夏の思い出づくりに参加してみてはいかがだろう。出発はいずれも立山国際ホテル。

 8月30日(土) 、9月1日(月)の2回開催となる「立山・弥陀ヶ原湿原散策ツアー」<8:30~12:30、参加費2,800円(弁当、保険料)>では、2012年にラムサール条約登録湿地となった立山・弥陀ヶ原湿原をネイチャーガイドの案内で散策する。木道を歩きながら、湿原に点在する池塘や高山植物を観察したい。なお、8月30日(土)のツアーは定員(20名)に達し、受付を終了した。

 31日(日)の「立山博物館 特別見学ツアー」<9:30~13:00、参加費2,800円(昼食、入館料、保険料)>では、展示館で立山曼荼羅(たてやままんだら)や錫杖頭(しゃくじょうとう)などを見学したあと、閻魔堂(えんまどう)、布橋(ぬのばし)を渡って遙望館(ようぼうかん)へ。昼食は、旧宿坊の教算坊(きょうさんぼう)にて地元の伝統料理を味わう。

 講義最終日の翌日、2日(火)には、日本有数の大崩壊地・立山カルデラや、白岩砂防堰堤など砂防施設を見学する「立山カルデラ見学会」が開催されるが、こちらも定員(20名)に達し、受付を終了した。

●受講者特典もあり

 とやま夏期大学はどなたでも受講でき、定員は各日200名。講師別の1日単位の講義だが、複数日の受講が可能。受講料は1日につき1,000円。申込みは、所定の申込用紙、はがき、FAX、夏期大学ホームページ(http://webun.jp/pub/ad/2014/kakidaigaku/)のいずれかにて。希望受講日、氏名(ふりがな)、郵便番号、住所、電話番号、性別、年齢、希望のオプション、特別シャトルバス利用(JR富山駅北口~立山国際ホテル、往復2,000円、先着40人、要予約)の有無を明記し、〒939-8214富山県富山市黒崎445中部観光(株)「とやま夏期大学」係へ<申込みに関するお問い合せTEL.076-425-3011 FAX.076-421-4635>。応募締め切りは、8月19日(火)。後日、受講料の請求書を受講希望者へ送り、入金確認後、受講票を送付する。

 受講者の特典として、会場の立山国際ホテルの温泉入浴料が通常720円のところ、520円(フェイスタオル付)となる。また、立山カルデラ砂防博物館の入館料が団体料金適用(一般400円を320円に)となるのもうれしい。

 富山県地域振興課では、「今年は晩夏に開講します。行く夏を惜しみながら、立山山麓での学びの時間を。学ぶ気持ちのある方ならどなたでも受講できます。9月1日(月)からの越中八尾おわら風の盆など、県内の観光と組み合わせて、富山にいらっしゃるのもいいでしょう」と話している。

問い合わせ
●「とやま夏期大学実行委員会」事務局(北日本新聞社営業局内)
TEL.076-445-3320(平日9:00〜17:00)
http://webun.jp/pub/ad/2014/kakidaigaku/

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