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2013年 8月 28日 [ トピックス ]

No.621-1:「大人の遊び、33の富山旅。」、いよいよスタート!

9月1日(日)から体験プログラム「大人の遊び、33の富山旅。」がスタートする。約1年半後に迫った北陸新幹線開業を見据え、県内の観光地を新しい視点でもっと楽しく巡ってほしいと、富山県と県内8市2町が連携して体験プログラムを開発し、ハンドブックやマップを制作。11月15日(金)までの秋版では、「深森に憩い、剱岳と天の川を仰ぎ見る楽園時間」(剱岳・馬場島)など17プログラムをラインナップしている。

●ハンドブック片手に県内各地の魅力スポットへ


▲馬場島から天の川を観察(左)
▲馬場島へ向かう途中で剱岳を仰ぐ(右)

 体験プログラム「大人の遊び、33の富山旅。」は、『「富山で休もう。」キャンペーン』の1つとして展開されるもので、富山県及び8市2町(富山市、高岡市、黒部市、南砺市、上市町、射水市、氷見市、砺波市、小矢部市、朝日町)で滞在型プログラムを観光客らに提案する。秋、春それぞれにプログラムを紹介したハンドブック(B5サイズ・54頁)とプログラムを一覧できるマップ&ガイド(A4サイズ、6頁、三つ折)を制作。秋版は17プログラム、春版<来年3月1日(土)~5月6日(火・振休)>は16プログラムをラインナップする予定で、秋春合わせて“33の富山旅”となる。

 体験プログラムは、新しい視点で富山の旅を楽しもうと企画されたものばかり。テーマ性が高く、参加者はこれまでの観光とは一味も二味も違った大人の遊び、パーソナルな旅が満喫でき、富山の魅力再発見にもつながるだろう。各スポットでは、“もっと愉しむ欲張り企画”や“特典”も期間限定で実施されるので、ハンドブックで確認したい。

 秋版の体験プログラムは、大自然アクティビィ、カフェ時間、建築&アート、知的好奇心、美町さんぽの5つに大別される。いくつか紹介しよう。まず、「深森に憩い、剱岳と天の川を仰ぎ見る楽園時間」(剱岳・馬場島)プログラムは、名峰・剱岳の登山口として知られる標高750mの馬場島(上市町)でスターウォッチングの楽しみを提案。山間の馬場島は夜、漆黒の闇に包まれ、天空には星々がきらめく。富山で活動する“天文楽者”と称する星好きの人々もこぞって訪れるという聖地だ。プログラムでは、馬場島荘の近くに広がる芝生の広場に寝転がって星を眺める時間を提案。10月1日(火)~11月15日(金)13:00~19:00には、馬場島荘のロビーが開放されるのも嬉しい。

 馬場島に至る日中のルートからは、神々しいまでの剱岳の景観が広がる。上市町特産のサトイモを使った「剱の里 里芋まんじゅう」と生姜の濃縮ドリンク「上市でしょうが!」をおやつにエンジョイ・ドライブ&星空観察してみたい。

●建築探訪、民藝鑑賞と、パーソナルな旅へ


▲高岡市美術館(左上)
▲吹き抜け構造で、B1にはミュージアム
ショップ (高岡市美術館)(右上)
▲射水市新湊博物館(左下)
▲幾何学的な美しさを見せる天窓
(射水市新湊博物館)(右下)

 県内には、戦後の日本建築史を代表する建築家の一人、内井昭蔵(1933~2002)の作品が7つある。次に紹介するプログラムは、そのうちの高岡市美術館と射水市新湊美術館の建築鑑賞を提案する、「徹底解剖、内井昭蔵建築を誌上ガイドでめぐる」(高岡市美術館×射水市新湊博物館)プログラム。内井昭蔵の作品は、合理的で機能主義的となった近代モダニズム建築に対し、その反動として、装飾性、象徴性などの回復を目指したポストモダン建築の代表格と位置づけられるという。

 高岡市美術館では回廊の屋根やドアの把手、ベンチなどに高岡の鋳物技術を採用。射水市新湊博物館は新湊に広がる水郷地帯の風景を設計のモチーフにするなど、内井作品は自然の秩序を意識しつつ、装飾を丹念に建築に取り込むことを得意としている。ハンドブックでは、建築に埋め込まれた内井の思想やこだわりが丁寧に拾い上げられている。ハンドブック片手に実際の建築を訪ねてみたい。


▲光徳寺(左)
▲大福寺(右)

 最後に紹介するのは、「美の求道者 柳宗悦の世界に浸る民藝ツアー」(光徳寺×大福寺)プログラムで、柳宗悦の唱えた「民藝」の思想を体現する光徳寺と大福寺を訪ねるもの。「民藝」とは、民衆的工藝、用の美を備えた暮らしとともにある手仕事のことを表現した言葉。柳宗悦は、名もない職人の手仕事の中に美があると感じ、1936年に日本民藝館を創立。数々の展覧会を開催し、全国各地で工藝調査を行った。光徳寺では、柳宗悦を慕い、民藝運動に傾倒した河井寛次郎、濱田庄司、棟方志功らが集い、作品づくりに勤しんだという。寺院内には、棟方志功の傑作「華厳の松」などの作品をはじめ、国内外の民藝品が数多くある。一方、大福寺には、住職の審美眼によって集められた民藝作品が並び、美術館とは趣の異なる魅力的な雰囲気を醸し出しているという。期間限定で「棟方志功の襖絵公開」(光徳寺)、「不二門特別拝観」(大福寺)なども行われる。

 ハンドブックやマップは、県内観光案内所や道の駅、富山きときと空港、東京、大阪、名古屋の各県事務所、東京アンテナショップ「いきいき富山館」、トラベルカフェ(都内6店舗)などで配布。専用サイト(http://33toyamatabi.jp/youkou.html)でも確認できる。

 富山県観光・地域振興局観光課では、「北陸新幹線開業に向け、県内各地の魅力を掘り起こし、PRしたいと、体験プログラムを企画しました。首都圏など大都市圏では体験できない、富山ならではのユニークなプログラムが揃っています。ぜひ体験ください」と話している。

問い合わせ
●富山県観光・地域振興局観光課
TEL.076-444-3517
FAX.076-444-4404
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1401/
http://www.info-toyama.com/

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