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2013年 3月 21日 [ 特産品 ]

No.598-2:ホタルイカの季節到来――富山でしか味わえない感動、神秘の光

富山湾の春の風物詩、ホタルイカ漁。3月1 日(金)に解禁となり、4月5日(金)から滑川沖で「ほたるいか海上観光」が始まる。3月20日(水・祝)~5月下旬には、ほたるいかミュージアムで「ほたるいか発光ショー」が開催される。富山湾の深い海からやってきた春の使者が放つ幻想的なイルミネーションに魅了されるひとときを。ホタルイカを素材にした新商品の話題も紹介。今回紹介する新商品から、(株)川村水産の「ほたるいかカレー」を2名様にプレゼント!応募は記事本文最後のプレゼント応募フォームから<3月24日(日)締切り>。

▲ほたるいか海上観光

●早朝、富山湾へ、ほたるいか海上観光

 “富山湾の神秘”と称されるホタルイカは、体長4~6cmの小型のイカ。春に生まれて1年でその生涯を終えるとされ、普段は200~600mの深海に棲息している。山陰沖や若狭湾などでも捕獲されるが、産卵のために岸近くまで大群をなして集まるのは富山湾だけ。新湊から滑川、魚津にかけてが主な漁場で、常願寺川の河口から魚津市に至る約15kmの海岸線、沖合1.3kmの海域は「ホタルイカ群遊海面」として、国の特別天然記念物に指定されている。

 体(胴、頭、腕)に大小数多くの発光器を持ち、青白い光を放つ。発光の理由は、強い光で敵を驚かせたり、自分の影を消して敵から身を隠したり、仲間とのコミュニケーションのためともされている。ホタルイカ漁と神秘的な光を観光船から見学できるのが、「ほたるいか海上観光」<5月6日(月・振休)まで。観覧料金:大人4,500円、小中学生3,000円>。早朝3:00(乗船受付:ほたるいかミュージアム2:30~2:50)に滑川漁港を出港し、沖合で定置網漁を行う漁船のすぐ横でホタルイカの幻想的な光のショーを楽しめる。定置網漁は網の中に自然に入ってくるホタルイカを漁獲するやさしい漁法。網の引き上げ時に、ホタルイカが網に触れることで刺激を受けて発光する。まさに命の輝き、宝石のような美しい光だ。

 春だけのファンタジックなショーを堪能できるとあって、海上観光は毎年大変な人気。予約状況を滑川市観光協会のほたるいか海上観光HP(http://namerikawa-kankou.jp/hotaruika/index.html)で確認してみると、期間中の全日が満席になっており、キャンセル待ちの人数も多い。ただ、滑川市内の旅館・ホテルに宿泊して海上観光を見学する指定枠もあるので、各宿泊施設<海老源・海遊亭(TEL:076-475-5656、1泊2食付14,000円~)、海老よし(TEL:076-475-0356、1泊2食付12,600円~)、ホテルサンルート滑川(TEL:076-475-8833、宿泊のみで6,930円~)>に確認したい(※海上観光は別途料金)。宿泊施設をはじめ、市内の料理店、寿司店、居酒屋では、ホタルイカを丸ごと茹でた釜あげ、アサツキなどを添えた酢みそ和え、しゃぶしゃぶ、足の刺身だけを集めた竜宮そうめんなど、ほたるいか料理に舌鼓を打つことができる。富山湾のホタルイカは、ワタ(内蔵)にも脂がのっていて、旨み、滋味が弾ける。極上の味をゆっくり堪能してほしい。

●生きたホタルイカに触れられる深海不思議の泉

 ホタルイカの生態を模型やパネルなどを使って紹介する体験型の博物館「ほたるいかミュージアム」(滑川市)では、3月20日(水・祝)~5月下旬、「ほたるいか発光ショー」が開催される。定置網で捕獲されたホタルイカを生きたまま特殊飼育水槽へ。見物客が水槽に張られた網を引くと、ホタルイカが美しく光るという仕掛け。参加型シアターで、発光の様子が間近で見られるとあって、ファミリーに人気だ。滑川沖の水深333mより取水された富山湾海洋深層水が湧き出る深海不思議の泉では、ベニズワイガニやトヤマエビなど深海の魚たちを展示。FRP水槽で生きたホタルイカに触れることもできる。こんな機会はめったにない。手で直接、感触を楽しんでみたい。

 富山湾の絶景が広がる「パノラマレストラン光彩」(ミュージアム2F)では、ホタルイカのお造りや天ぷら、酢の物、沖漬などを組み合わせた「蛍烏賊御膳」(1,900円)、「光彩弁当」(1,500円、2,100円)が5月下旬まで味わえる。「蛍烏賊のバジルきのこピザ」(900円)、「蛍烏賊と竹の子のポッラータ仕立てスパゲッティー」(800円)といったカジュアルなメニューも揃っているのでオーダーを。

 3月27日(水)より、ファーストフードコーナーがミュージアム1Fの売店に開設されることも話題だ。ホタルイカのフライをはさんだハンバーガーをはじめ、海洋深層水を使ったソフトクリームやサイダーなども揃う。富山湾の味を気軽に味わってほしい。

 4月27日(土)、ミュージアム中央広場で開催される「ホタルイカ祭り2013in滑川」も待ち遠しい。ホタルイカ目玉飛ばしコンテストやホタルイカすくいコンテストなどユニークな企画が目白押し。ホタルイカ深層水料理テント村、フリーマーケットなども予定されている。うららかな春の1日をホタルイカイベントで過ごしてみてはいかが。


▲ほたるいか発光ショー▲蛍烏賊御膳

●ホタルイカを使った小粒のあられ

 香ばしさと、カリッ、カリッとした食感が心地よく、まさに味わい光る――ホタルイカを素材にしたあられ「ほたるいか紀行」が、日の出屋製菓(南砺市)から発売され、話題となっている。ホタルイカを素材とした商品は同社では初めて。

 「ほたるいか紀行」は、ボイルしたホタルイカを乾燥させたあとに細かく粉砕し、富山県産もち米につき込み、丁寧に焼き上げた小粒タイプのあられ。ホタルイカを醤油に漬け込んでつくる「沖漬」をイメージして商品化された。口に入れると、ホタルイカとみりんの風味が広がり、ビールのおつまみにも合いそうだ。1袋18gに小分けして食べやすくした点も特徴。価格は8袋入り840円、6袋入り525円。HP(http://www.sasaraya-kakibei.com/products/kakiyama/hotaruikakikou.html)から購入できる。

 同社には、富山湾のシロエビを使った商品「しろえび紀行」があり、「ほたるいか紀行」はその姉妹品としての位置付け。ちなみにしろえび紀行は、パリッとした歯ごたえとさっぱり塩味のせんべい。シロエビの上品な旨みが詰まっている。

 日の出屋製菓では、「ホタルイカ漁の解禁に合わせて発売しました。富山湾の蒼玉(サファイア)ともいえるホタルイカの味わいをお楽しみください」とPRしている。


▲ほたるいか紀行

●ホタルイカが丸ごと入ったシーフードカレー

 ルーの中に可愛らしいホタルイカが丸ごと入ったご当地カレー「ほたるいかカレー」も注目の新商品。滑川でホタルイカの沖漬や甘酢漬、黒作りなどの水産加工品を製造・販売している川村水産(滑川市)が1年ほど前から開発を進めてきたレトルトパウチ食品だ。

 富山湾で獲れたばかりのホタルイカを海洋深層水で下処理したあと、ボイルし、カレールーでじっくり煮込んだ。湘南のタコや海老も具材にしたシーフードカレーで、辛さは中辛。ホタルイカの柔らかな食感と風味、濃厚なコクと旨みが冴え、ご飯との相性も抜群。ソテーオニオン、ビーフ調味エキス、ガーリックパウダーなども原材料に使っており、独特のとろみがある。

 パッケージには、毎年秋、富山市で開かれている「富山カレーフェスタ」のマスコット“富山カレーちゃん”をデザイン。メイド服でカレーとスプーンを持った姿が愛らしい。萌え系キャラとホタルイカの組み合わせに思わずパッケージを手にしたくなる。価格は1個580円で、富山大和や富山県いきいき物産、JR富山駅などで販売している。

 川村水産では、「子どもから大人まで手軽に食べられているカレーと富山湾産のホタルイカを組み合わせました。ご当地カレー、富山の味としてPRしていきたい」と話している。

 なお、「ほたるいかカレー」(1パッケージ)を抽選で2名様にプレゼントします。プレゼント応募フォームに、プレゼント内容「ほたるいかカレー」・氏名・郵便番号・住所・メールアドレス・電話番号・記事を読んでのご感想をご記入のうえ、お送りください。<3月24日(日)締切り。発表は発送をもって代えさせていただきます。>


▲ほたるいかカレー

問い合わせ
「ほたるいか海上観光」について
●滑川市観光協会
TEL.076-476-9200、海上観光予約専用ダイヤル076-475-0100
FAX.076-476-9201

「ほたるいか発光ショー」について
●ほたるいかミュージアム
TEL.076-476-9300
FAX.076-476-9301

「ほたるいか紀行」について
●日の出屋製菓産業(株)
TEL.0763-52-3011
FAX.0763-52-2153

「ほたるいかカレー」について
●(株)川村水産
TEL.076-475-7058
FAX.076-475-6334

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