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1999年 7月 29日 [ 特産品 ]

No.044-1:アマチャヅルの入浴剤でリラクゼーション


■植物から生まれた自然派の入浴剤
 富山県城端町蓑谷の「蓑谷アマチャヅル生産組合」で昨年12月に開発・商品化したアマチャヅルの入浴剤が、「体がよく温まる」と町民の間で話題。化学的な添加物を一切使用しない、自然派の入浴剤として、またリラクゼーションに適した特産品としても注目されている。
 蓑谷アマチャヅル生産組合は、高齢者の生きがいづくりを目的に昭和61年に発足。県砺波農業改良普及センター城端支所のアドバイスを受けて、当時健康食品として注目されていたアマチャヅルの栽培を始め、お茶やせんべい、クッキーなどに加工してきた。これまではアマチャヅルの加工食品が中心だったわけだが、アマチャヅル茶の茶殻を風呂に入れると体が温まることを知った組合員の提案で入浴剤の商品化に取り組んだ。

■甘い香りが気分を落ち着かせる
 アマチャヅルはウリ科のつる性多年草で、地面を這うようにして長さ2メートルくらいまでに生長する。朝鮮人参に多く含有するサポニンという成分を含み、疲労回復などに効能がるとされる。淡緑色の生の葉をかむと、甘い香りが口いっぱいに広がるのが特徴だ。
 現在組合員30人が、蓑谷地区の山間部に広がる田圃でアマチャヅルの栽培に取り組んでいる。刈り取りは夏から秋にかけて。収穫後、葉とツルを乾燥させて加工の段階に進む。入浴剤は、刈り取ったアマチャヅルを乾燥させ、さらに粉末状にして15グラムずつ包装。使用方法として、浴槽に1パック入れて湯をためる。湯が茶色にうすく染まると、アマチャヅル独特の甘い香りがほのかに漂いはじめる。

■お湯に浸かって、ゆったり、のんびり
 販売から半年以上が経過し、利用者から「風呂に浸かると気分がゆったりしてくる」「肌がやわらかくなったようだ」「体がホッカホカになる」などの感想が多く寄せられており、浴室でのリラクゼーションのための商品として人気も高まっているようだ。現在アマチャヅルの年間収穫量は乾燥状態で約100キログラムだが、商品の売れ行きが予想以上に好調なことから、同生産組合では今後アマチャヅルの栽培量を2〜3割増やす予定。なお、入浴剤は5パック250円でJA南砺の各支所などで販売している。

問い合わせ
●アマチャヅル生産組合(JA南砺蓑谷支所内)
〒939-1812 城端町蓑谷797
TEL 0763-62-1450

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