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1998年 11月 5日 [ イベント ]

No.025-2: 『高岡クラフトコンペ』の入選作品を東京で展示。


■『高岡クラフトコンペ』について
 富山県高岡市では、「新しいクラフトを求めて」をテーマに、今年9月に『工芸都市高岡’98クラフトコンペティション』(高岡クラフトコンペ)を実施した。このコンペは、銅器、漆器の伝統産業が盛んな高岡市が、21世紀に向けた新しいクラフトの発信基地を目指して開催しているもの。昭和61年から毎年1回行われているもので、今回で13回目を迎える。
 今年は金属工芸、木工、漆器の各分野を合わせ、全国のクラフト作家の参加のもと、過去最高の2593点の応募があった。審査は、インテリアデザイナーの杉本貴志委員長をはじめ、建築家の黒川雅之氏など8人によって行われ、グランプリ、金賞など21点の入賞作が選ばれた。審査講評によると、「年々レベルが上がり、技術的にも安定している。生活様式の変化に合わせて、洋風と手作り感をうまく取り入れた作品が多い」としている。

■入選作を東京で展示
 高岡クラフトコンペ実行委員会では、『高岡クラフトコンペ』で選ばれた作品をより多くの人に見てもらうために、毎年コンペの後に東京で「クラフト展」を開催している。今年も11月初旬に高岡で開かれたが、続いて東京でも下記の日程で開催する予定である。
《「高岡クラフトコンペのクラフト展」》
・会場/リビングデザインセンターOZONE(オゾン)プラザ(新宿パワータワー)
 新宿区西新宿3-7-1、TEL03-5322-6500、期間/11月26日(木)〜12月1日(火)

■地元の若手工芸作家の刺激剤になっている。
 このコンペはまた、高岡の銅器、漆器産業に新しい風を吹き込み、新分野を開拓したいという願いも込められている。
 高岡クラフトコンペ実行委員会の吉田主幹は、「地元の若手作家たちの協力があるからこそ、毎年続けていけるわけです。それと若手作家たちにとっては、全国から寄せられた新進気鋭の作品に直接ふれることで、自分たちの創作活動に良い刺激になっているようです」と話している。地元からのコンペでの入賞が、ここ数年増えていることがそれを裏付けている。


グランプリ「うもれぎ 大小」下尾和彦(富山県)




●工芸都市高岡クラフトコンペ実行委員会
〒933-8567高岡市丸ノ内1-40 高岡商工会議所内
TEL 0766-23-5000

《『高岡クラフトコンペ』》の入賞作品
グランプリ 「うもれぎ 大小」 下尾和彦 (富山県)
金賞 「栓塗分け板膳 お茶のひとときの器」 小松弘道 (東京都)
奨励賞 かすりの器 高光俊信 (熊本県)
奨励賞 溜塗大皿 黒田昌吾 (富山県)
奨励賞 乾漆小鉢 高橋誠一 (富山県)
奨励賞 WING SHAWL 坂田ルツ子 (滋賀県)
奨励賞 乾漆皿 金松綾 (富山県)
奨励賞 入れ子盆 川越康 (石川県)
奨励賞 つきのさら2 梅澤真美 (岐阜県)
奨励賞 ストーン・エレメント1 石原実 (東京都)

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