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1998年 3月 21日 [ 特産品 ]

No.017-2:魚の旨さを引き出すユニークな地酒が登場!


 富山県の新湊市特産品販売研究会では、ブリ、ホタルイカ、シロエビ(シラエビ)など、魚の旨味を引き出す日本酒4銘柄を開発した。
 このユニークな地酒を作ったのは、新湊市の商工観光課や商工会議所、商工業者などが加盟する新湊市特産品販売研究会。新湊漁港は富山県の魚に指定されているブリ、ホタルイカ、シロエビの三種類が水揚げされる県内でも数少ない漁港であり、これらの魚をおいしく食べてもらおうと、PRも兼ねて魚専門の地酒を開発したものである。
 4銘柄とも300ml入りの小瓶タイプ。純米酒「ほたるいかが旨い酒」(480円)は、ホタルイカなどコクのある魚の味に合うように、米の旨味を生かしたふくよかな香りとまろやかな口あたりに仕上げている。これに対して純米吟醸酒「ぶりが旨い酒」(680円)は、香ばしい風味の純米酒にフルーティな吟醸酒をブレンドしたもので、ブリなど脂の多い魚との相性がいい。吟醸酒「しろえびが旨い酒」(580円)は、シロエビなど淡泊な甘さのある魚を引き立てる、すっきりとした香りが際立つ一品。そして大吟醸「しんみなと」(1,380円)は、さわやかな潮風の町・新湊をイメージしたもので、芳醇で透明感のある上品な味わいが持味。もちろん魚介類との相性も良い。
 この新酒は地元の人々にも関心が高く、鍋料理や寿司などを味わう冬のイベント「食彩新湊」で参考展示したところ、来場者からぜひ売ってほしいとの要望が多数寄せられた。そこで急遽、展示販売に切り替えたところ、用意した400本がたちどころに売れ切れたという。地元の人々からは、特定の魚だけでなく、他の魚介類とも組み合わせが良いと評判も上々。
 新湊市観光課の檜物文雄係長は、「魚の旨味を引き出す酒というアイデアと、1回で飲める小瓶タイプにしたことが受けているようです。価格も手ごろなものにすることができました。また、ブリやホタルイカ、シロエビとのセット販売も考えていきたい」と、今後は商品のバリエーションを拡大していく方針である。そして新湊市でしか買えない酒として、全国にアピールしていきたいとしている。

●新湊市特産品販売研究会
〒934-0011 新湊市本町20-10-30(新湊市商工会議所内)
TEL 0766-84-5110

●なかごし酒店
〒934-0053 新湊市朴木93-3
TEL 0766-84-0048

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