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1997年 9月 2日 [ イベント ]

No.009-3:三昼夜60時間にわたり万葉集を歌い継ぐ大イベント!


 富山県高岡市で第17回『高岡万葉まつり』が10月3日〜5日に開催される。なかでも最大の呼び物が、年々大きな盛り上がりをみせている「万葉集全20 巻朗唱の会」。連続三昼夜60時間にわたり、万葉集全20巻4,516首を2,000人以上の人々が、リレー形式で歌い継ぐ大イベントである。
 万葉集全20巻朗唱の会は、市内の古城公園の湖面に設置された特設ステージで行われる。一般からの応募者や招待者が、華麗な万葉衣装に身を包み、個人、あるいはグループで高らかに朗唱する。歌い方は十人十色。熱唱・絶唱タイプ、詩吟調、演歌調と、それぞれに思い描く万葉ロマンを、自分なりのスタイルで歌い上げる。また、男女ペアで朗唱するカップルコーナー、小・中学生コーナー、親子コーナー、飛び入りコーナーなど、趣向をこらした特別朗唱枠も設定されている。
 招待朗唱者として昨年は、作家のドナルド・キーン氏、画家の故池田満寿夫氏、漫画家の藤子不二雄A氏、万葉学者の犬養孝氏など13名が登場した。今年も犬養孝氏をはじめ、多彩なゲストを予定している。
 高岡万葉まつりでは、万葉集全20巻朗唱の会以外にも、ラジオから流れる万葉の解説を聞きながら越中万葉の故地を散策する「ラジオウォーク万葉」「万葉歴史館と故地めぐりバスツアー」「万葉まつり大茶会」など、数々のイベントも行われる。
 高岡市は、万葉集の編者とされる大伴家持が、天平18年(746年)から5年間越中の国守として滞在した地。万葉集には家持の歌が479首あるが、そのうち越中で詠まれたものは220余首にものぼる。そんな万葉ゆかりの地で開かれる同会は、文化性の高い独創的なイベントとして、地方自治法施行50周年を記念して今年創設された「第1回ふるさとイベント大賞」や「富山県イメージアップ賞」にも輝いている。
 なお、ただいま朗唱者(又はグループも歓迎)を募集中。募集人員は約2,000名、住所・性別・年令・国籍を問わない。参加料は無料で、定員になりしだい締切る。万葉衣装は無料で借りることができる。詳しくは高岡万葉まつり実行委員会まで。

問い合わせ
●高岡市万葉まつり実行委員会
〒933 高岡市広小路7-50
TEL 0766-20-1321

※本文中では藤子不二夫Aと表記されておりますが、正しくは◯で囲んだAです。表記のさいにはご注意ください。

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