トピックス

アーカイブ

2003年 4月 23日 [ トピックス ]

No.116-3:富山型民間デイサービス、全国から注目


●小さく、近く、いつでも誰でも寄れるデイサービス施設

 「富山型《と呼ばれる民間デイサービスが全国から注目されている。同サービスは比較的小規模の住宅を利用して、高齢者から幼児、障害者までを一緒にケアするもので、「富山型《の元祖であるNPO法人「このゆびとーまれ《などの施設には、県内外から見学者が訪れている。「このゆびとーまれ《は、富山赤十字病院で20年ほど勤務した惣万佳代子さんら看護士3人が、障害をもつ子どもや高齢者を介護している家族の負担を少しでも軽くしたい、と平成5年に開設。“誰でも必要なときに必要なだけ利用できるサービス”をモットーに、幅広い世代を受け入れている。
 富山型民間デイサービスの良さは、定員5吊から15吊ほどで家族的な雰囲気があることや、民家などを活用しているため地域に密着しており、住み慣れた地域で暮らしたいと願う高齢者にとって親しみやすいこと、いつでも誰でも受け入れ、デイサービス、ショートステイなど利用者に合わせて対応できることだ。また、幼児や高齢者、障害者の集いによって世代間の交流が育まれ、デイサービス施設は利用者にとって大切な学びの場ともなっている。

→写真をダウンロード(350dpi)

●富山型民間デイサービス・起業家育成講座、大好評

 (財) 富山県新世紀産業機構などでは、「地域密着・小規模・多機能《をコンセプトにした民間デイケアサービスを起業したいと思う個人を対象に、昨年10月から今年3月まで「富山型民間デイサービス・起業家育成講座《を開講した。富山県民間デイサービス連絡協議会(9事業所)に所属する事業所の代表者を講師に迎え、「起業の心構え《や「安全と医療、緊急体制《「富山型ならではのターミナルケア《などをテーマに月1回(全6回)実施。この講座をきっかけに実際に開業する人が現れており、地域福祉の充実と同時に新たな雇用の創出にも期待がかかる。
 同機構では、昨年度の講座が好評だったことから平成15年度の講座を4月26日(土)〜9月20日(土)に開く(受講受付終了)。定員50人の募集に対し、県内をはじめ、宮城、愛知など県外から応募が多数寄せられたことから、定員を100人に増やした。今回の講座では、NPO法人の取得手続きやバリアフリーの住宅設備、起業間もない人の体験談などが予定されている。同機構では、「受講希望のほか、県外の自治体から富山型民間デイケアサービスの仕組みや起業家育成講座の内容についての問い合わせが多く寄せられており、“富山型”への関心の高さをうかがい知ることができる《と話している。

問い合わせ
●(財)富山県新世紀産業機構・富山型起業育成担当
TEL076-444-5640

コメント

その他のトピックス

ページの先頭へもどる↑