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2003年 4月 23日 [ トピックス ]

No.116-1:富山県立近代美術館、常設展示室が新装拡大オープン

●5つになった常設展示室

 県立近代美術館が4月5日(土)、装いも新たに開館した。これまでの常設展示室・「20世紀美術の流れ《に加え、4つの常設展示室を新設。また、より美術に親しんでもらえるよう、キッズコーナーや映像コーナーなども整備され、魅力が増した。
 常設展示室の基本テーマと7月下旬までの内容(年3回の展示替えを予定)を紹介しよう。常設・では、「20世紀美術の流れ《の中でも、「第一次大戦後の美術《を特集として展示。常設・では、大型作品を中心に今年度は日本画を紹介。「現代の日本画《と題して杉山寧、高山辰雄、平山郁夫らの作品が展示されている。常設・は郷土作家の作品や、豊富な版画コレクションのコーナー。常設・では県出身の詩人・美術評論家の瀧口修造の作品や旧蔵品などを展示。同氏とジョアン・ミロとの交友を示す作品を中心に鑑賞できる。常設・は国内外の優れたポスター、近・現代デザイン史に残る椅子などのコーナー。7月中旬までは「世界のユーモアポスター《として、収蔵約800点のポスターの中からユーモアをテーマに展示中だ。
 5月9日(金)〜11日(日)には置県120年を記念して、常設展示室が無料開放される。この機会にぜひ訪れてみたい。

→写真をダウンロード(350dpi)

●深遠なる心象風景の世界を鑑賞

 平成15年度の第1企画展として、また常設展示室・新装拡大オープンと置県120年を記念して、企画展示室では「奥田元栄展《を5月25日(日)まで開催。奥田元栄(1912〜2003、広島県出身)は文化勲章受章者で、今日の日本画に大きな足跡を残した画家だ。同展では、富山県の劔岳を題材にした作品や、“元栄の赤”と呼ばれる赤を基調とした慈照寺(銀閣寺)の障壁画「山霊重畳《など、初期から水墨による絶筆までの代表作65点が展示されている。大自然を深く見つめ、独自の心象風景の世界を創出し続けた70余年にも及ぶ奥田芸術の真髄に触れてみたい。

問い合わせ
●富山県立近代美術館
TEL.076-421-7111
http://www.pref.toyama.jp/branches/3042/3042.htm

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