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2018年 4月 25日 [ イベント ]

No.854:海王丸パークに「展望広場」誕生!!~GWは富山へ

 帆船海王丸を係留・展示する海王丸パーク(射水市海王町)に平成30年4月11日、「展望広場」がお目見え。富山新港開港50周年に合わせ、県が整備したもので、富山湾や立山連峰、富山新港、新湊大橋、帆船海王丸などを一望できる。GWには、ちびっ子天国in海王丸パーク、海王丸の総帆展帆など毎年恒例の楽しみなイベントも開催。海王丸パークから、県内の観光地やイベントを周遊しよう。

●富山湾や立山連峰、新湊大橋の絶景を満喫


▲総帆展帆の様子(平成30年4月22日)(左)
▲展望広場から富山新港、
新湊大橋を一望(中央)
▲音声ガイド付望遠鏡で富山湾を眺める(右)

 毎年100万人以上が訪れる県内有数の観光地、海王丸パーク。平成27年10月には天皇皇后両陛下の御臨席を仰ぎ、「全国豊かな海づくり大会」が開催されたことも記憶に新しい。“海の貴婦人”と呼ばれる帆船海王丸は、大型練習帆船として昭和5年2月14日に進水し、今年88歳の米寿を迎えた。59年余の現役時代に地球約50周(106万海里)を航海し、11,190人の海の若人を育成。海王丸パークでは、現役時代の姿そのままで公開しており、日没から22:00までイルミネーション・ライトアップを実施している。

 海王丸パーク内には、世界の帆船模型を展示する日本海交流センターや152種類の野鳥が飛来する富山新港臨海野鳥園、遊具、ピクニック広場、親水護岸、世界で最も美しい湾クラブ加盟記念モニュメントなども点在する。平成25年には「恋人の聖地」(NPO法人地域活性化支援センター)に指定され、デートコースとしても人気を集めている。

 「展望広場」は、富山新港開港50周年を機に、パークの魅力をさらに高めようと、県が整備したもの。富山湾に面した防風堤上にあり、広さは260㎡(20m×13m、※157畳の広さ)、標高は射水(イミズ)にちなんで13.2m。県内外をはじめ、海外からの観光客にも楽しんでもらえるよう、日本語、英語、中国語、韓国語、ロシア語と、多言語に対応した「音声ガイド付望遠鏡」(2基)、“対岸諸国図”、“帆船海王丸”、“新湊大橋・立山連峰”を5カ国語で紹介する「案内看板」、「ベンチ」(3基)を設けている。「音声ガイド付望遠鏡」は電源が不要な環境にやさしいゼンマイ式望遠鏡。利用者がハンドルを20回まわすことで起電し、望遠鏡で景色を見ながら、多言語で対岸諸国や立山連峰などの音声案内を聞くことができる。


▲展望広場から総帆展帆を楽しむ(左)
▲爽やかな風を浴びながら
富山湾を望む(右)

 展望広場からは、世界で最も美しい湾クラブ加盟の富山湾や定置網、日本海側最大級の斜張橋・新湊大橋、帆船海王丸、富山新港に出入りする船舶などを一望できる。天候に恵まれると、3,000m級の峰々がそびえる立山連峰や能登半島の景観も楽しめる。

 供用時間は3~6月が9:00~17:00、7~8月が9:00~18:00、9~10月が9:00~17:00、11~2月が9:00~16:00。荒天の場合(強風注意報等発令時)は閉鎖になる。閉鎖の情報などは ホームページで確認できる。

 なお、富山新港の正式名称は「国際拠点港湾伏木富山港(新湊地区)」。約1.8㎢の放生津潟を利用した掘込港湾で、昭和43年4月に開港した。現在、ロシア、韓国、中国への定期コンテナ航路が就航しており、取扱い貨物の増加に合わせ、コンテナヤードの拡張を行ってきた。今後、対岸諸国の経済発展などを取り込み、太平洋側の代替機能強化による災害に強い物流ネットワークの構築など重要な役割が期待されている。

●優美な姿を観賞!海王丸の「総帆展帆」

 海王丸パークでは、GW中に「2018ちびっ子天国in海王丸パーク」<3日(木・祝)~6日(日)>を開催する。4日間のフリーマーケットや親子工作教室(カモメ風車、ビニールカイトなど)、パンダトレイン運行、大型エアー遊具(ふあふあ)、自走バギーカー、縁日コーナーなどイベントが目白押し。自衛隊車両や消防車両、パトカーが登場する「はたらくクルマ大集合!」<3日(木・祝)、5日(土・祝)>、世界の名車がずらりと並ぶ「2018クラシックCARファンタジーin海王丸」<4日(金・祝)>など、日替わりのイベントも楽しみだ。また、帆船海王丸のイベントとしては、船首付近の海上での「カッター・セイリング教室」<3日(木・祝)>や船上での「親子展帆体験」<4日(金・祝)>を開催する。

 「海王丸がすべての帆(29枚)を広げ、優美な姿を披露する「総帆展帆」は5日(土・祝)。乗組員と訓練を積んだ約100人のボランティアが参加して行われ、ロープワークなどの伝統的な海技を見ることができる。同日には、マストや旗綱に国旗や国際信号旗を掲揚して飾り付ける「満船飾」も行われる。

    
▲世界で最も美しい湾クラブ
加盟記念モニュメント

 なお、「総帆展帆」は毎年4月から10月まで10回開かれており、今年は4月22日(日)からスタート。晴天の下、乗組員とボランティアはきびきびとした動作でマストに登り、約1時間半かけて帆を張った。展望広場を訪れた観光客は総帆展帆の美しい姿と新湊大橋、富山湾のダイナミックな景観に魅了された様子。総帆展帆の5月5日(土・祝)以降のスケジュールは5月27日(日)、6月17日(日)、7月16日(月・祝)・29日(日)、8月19日(日)、9月23日(日・祝)、10月14日(日)・28日(日)。

●大型連休、GWに県内の祭り・イベント、大自然の中へ

 風薫る季節、爽やかな風を浴びながら、富山の春を祭りやイベントで目一杯、満喫してみてはいかがだろうか。高岡御車山祭が5月1日(火)、高岡市中心部の山町一帯、片原町周辺で行われる。加賀藩祖・前田利家が豊臣秀吉から拝領した御所車を、二代目当主で高岡開町の祖・利長が慶長14年(1609)の高岡城築城にあたって町民に与え、高岡関野神社の祭礼日に城下を曳き廻らせたことがその始まりと伝えられる。祭り当日、京都祇園の祭礼にならって鉾山に改造された豪華絢爛な7基の御車山が御馬出町、守山町などの山町界隈をゆっくりと巡行する様は圧巻。金工、漆工、染織など工芸技術の粋を集めた御車山をじっくりと見てみたい。なお、平成25年度から制作が始まった「平成の御車山」が今春完成し、4月30日(月・振休)の完成披露式典終了後、高岡御車山会館で常設展示される。祭とともに同会館を訪れてみよう。

 5月4日(金・祝)・5日(土・祝)には南砺市城端で城端曳山祭が行われる。約300年の伝統を誇る行事で、悪霊を鎮める獅子舞と剱鉾を先頭に、傘鉾、曳山、庵屋台が“越中の小京都”といわれる城端の町を巡行する。6基の曳山は彫刻や飾り金具で装飾された漆塗りの豪華なもの。「高岡御車山祭の御車山行事」、「城端神明宮祭の曳山行事」は、「魚津のタテモン行事」とともにユネスコの無形文化遺産に登録されている。


▲高岡御車山祭
▲城端曳山祭
▲立山黒部アルペンルート・雪の大谷
▲黒部峡谷鉄道

 富山ならではの大自然に触れてみるのも春旅の醍醐味。北アルプスを貫く世界的な山岳観光ルート「立山黒部アルペンルート」では、「第25回立山・雪の大谷ウォーク」を開催中<6月22日(金)まで>。5月6日(日)までの1stステージ「ようこそ!標高3,000m級の白銀世界へ~Nature編」では、高さ20mに迫る巨大な雪の壁を見上げながら大谷を散策できる。真っ白なSnow Wallに願い事などを刻めるメッセージエリアもあるので思い出づくりを。また、立山連峰を一望しながら雪上のパノラマロードを歩けるのはこの時期のみ。思いっきり雪に親しんでみてはいかがだろうか。

 秘境・黒部峡谷をトロッコ電車に乗って探勝する黒部峡谷鉄道。4月20日(金)に宇奈月-笹平間で今シーズンの営業運転が始まり、5月1日(火)には鐘釣まで区間を延長。5日(土・祝)には宇奈月-欅平間(20.1km)の全線が開通する。春は、原生林の新緑と残雪、青い空の景観が魅力。雪解け水を集めて峡谷を流れる黒部川の迫力あるシーンを車窓からぜひ満喫してほしい。

問合せ
「海王丸パーク・展望広場」、
「2018ちびっ子天国in海王丸パーク」について
●伏木富山港・海王丸財団 TEL.0766-82-5181
TEL.0766-82-5181
FAX.0766-82-5197
http://www.kaiwomaru.jp/

「高岡御車山祭」について
●高岡市観光交流課
TEL.0766-20-1301
FAX.0766-20-1496
https://www.takaoka.or.jp/

「城端曳山祭」について
●南砺市観光協会城端観光案内所
TEL.0763-62-1821
FAX.0763-62-2346
http://www.tabi-nanto.jp/

「立山黒部アルペンルート」について
●立山黒部貫光(株)営業推進部
TEL.076-432-2819
FAX.076-442-3431
http://www.alpen-route.com/

「黒部峡谷」について
●黒部峡谷鉄道・営業センター
TEL.0765-62-1011
FAX.0765-62-1724
http://www.kurotetu.co.jp

●とやま観光ナビ
http://www.info-toyama.com/


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