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2015年 11月 4日 [ イベント ]

No.730:全国の職人技、冴える!「全国伝統的工芸品フェスタin富山」開催

「全国伝統的工芸品フェスタin富山」<第32回伝統的工芸品月間国民会議全国大会(富山大会)>が平成27年11月5日(木)~8日(日)、高岡市で開催される。全国の伝統的工芸品と職人たちが集結!工芸品の展示・販売のほか、製作実演、製作体験などのブースも設けられる。大会初となる台湾からの出展にも注目したい。暮らしを豊かにしてくれる優れた技、工芸品との出会い、体験を楽しもう。

●富山の伝統的工芸品、世界へ発信


▲「全国伝統的工芸品フェスタin富山」
のポスター

 地域の歴史や風土のなかで培われ、受け継がれてきた技による伝統的工芸品が数多くある日本。「伝統的工芸品月間国民会議全国大会」は、全国の伝統的工芸品の振興と地域活性化を目的に毎年11月、場所を選んで開催されている。今年は、“メイド・イン・ジャパンの再生、とやまから発信”をコンセプトに、「全国伝統的工芸品フェスタin富山」と題して、伝統工芸が息づく職人のまち高岡が会場となった。富山県での開催は2003年以来、12年ぶりとなる。11月5日(木)に高岡市民会館で記念式典が開催され、6日(金)から催事が始まる。

 メイン会場となる高岡テクノドームでは、職人や町人を呼び寄せ、高岡を開いた時代の活気あふれる息づかいを現代に再現。さまのこ(千本格子)風パネルの配置などにより、職人たちの町へ足を踏み入れるような感覚を味わってほしい。

 大展示場では、高岡銅器や高岡漆器(富山)、加賀友禅(石川)、熊野筆(広島)、博多人形(福岡)など全国から20の産地の伝統工芸士による製作実演、製作体験を行う「伝統工芸ふれあい広場・とやま」をはじめ、西陣織(京都)や九谷焼(石川)、美濃和紙(岐阜)など全国から38産地による展示・販売会「全国くらしの工芸展・とやま」などが開催される。製作した工芸品は持ち帰ることができる。フェスタのいい思い出になるだろう。

 このほか、全国の伝統工芸士の新作コンクール「第18回日本伝統工芸士会作品展」、ミラノ・パリ・フランクフルトに出展された工芸品を中心に新たな伝統工芸の姿を展示する「DENSAN International」、特別展示「全国食空間コーディネートテーブル展(日本の各地の伝統的工芸品や富山プロダクツなどを使用)、「つながる 伝統工芸コラボ展 BY SAGA」(有田焼と全国の工芸品のコラボ)などが企画されている。

●高岡御車山(二番町)を会場に展示

 地元独自催事(主催:富山県伝統的工芸品月間推進協議会)の「富山伝統工芸品フェスタ」では、富山の伝統的工芸品の展示販売や製作体験のブースが並ぶ。県内事業者の伝統工芸の技術を活かした新しい工芸品「Cool Toyama」や、富山の伝統技術の粋を集めた高岡御車山(国指定重要有形民俗文化財)の展示などもある。今回は、毎年5月1日、高岡御車山祭で巡行する7基の御車山のうち、二番町のものを展示。金工、漆工、染色など優れた工芸技術の装飾が施された華やかなものなので、ぜひ近寄ってご覧いただきたい。

 台湾デザインセンターの「Fresh Taiwan」展では、ハイクオリティでクリエイティブな台湾製品を紹介。全国大会初の台湾からの出展となる。屋外広場では、車内装飾に井波彫刻や越中和紙を用いたコンセプトカー「ビュート・トヤマ」(光岡自動車)が展示される。車と伝統工芸のコラボ、車好きには興味深い展示となる。

 東京の百貨店や、台湾、中国、タイ、マレーシアのバイヤー、国内のデザイナーを招き、「バイヤー・デザイナー商談会」も全国大会で初めて行われる。今後の販路拡大に期待したい。

 併催イベントして、富山のカラーフードやB級グルメを販売するイベント「きときとTOYAMA逸品フェスタin伝統工芸全国大会」も楽しみだ。富山のカラーラーメンやイノシシ肉のハンバーガーなどのブースや、ますの寿し、しろえびせんべいなどの土産品のブースがずらりと並ぶ。富山の伝統の味からニューウエーブまで満喫しよう。

●国宝瑞龍寺の静寂の空間に作品展示


▲国宝瑞龍寺

 サブ会場の国宝瑞龍寺・大庫裏では、「KOGEI in TOYAMA-富山の優れた工芸品展」として、江戸・明治期の名品や人間国宝・大澤光民氏、現代の名工などの作品を展示。伝統的工芸品をゆっくり眺めながらのお茶会も体験(有料)できる。大茶堂・回廊では、日本が誇るべき地方産品「The Wonder500」の展示として、日本各地の商材を見ることができる。「富山湾鮨」のユニークなオブジェも展示されるのでご期待を。なお、国宝瑞龍寺会場は拝観料が必要。

 イオンモール高岡では、モデルでフォトグラファーの舞川あいくさんの「伝統工芸作家写真展」に注目したい。舞川さんは9月中旬、県内の伝統的工芸品5産地の工房を巡り、製作に携わる親子の姿を撮影した。写真が1階のセントラルコートで展示される。親子のつながりをどう表現したのか、鑑賞するのも楽しみだ。また、7日(土)13:00~14:00、8日(日)11:00~12:00には、舞川さんと城端蒔絵16代目の小原好喬さんによる「こころをうつすトークショー」が開催される。

 富山県総合デザインセンターでは、性能、品質、デザイン性に優れた富山ならではの工業製品を展示する「富山プロダクツ2015展」や、県内で開催されたデザイン・クラフトコンペの優秀作品を展示する「TOYAMA DESIGN WEEK2015巡回展」を開催。併せて足を延ばしてほしい。

 北陸新幹線の開業年に開催される「全国伝統的工芸品フェスタin富山」。高岡テクノドームから新幹線駅の新高岡駅、国宝瑞龍寺、高岡駅を回遊する無料シャトルバスが運行する。新幹線で首都圏から高岡へ。ものづくり王国・富山に思う存分触れてみよう!

問い合わせ
●富山県商工労働部 経営支援課
TEL.076-444-3247
FAX.076-444-4402
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1300/kj00015654.html
http://kougeifestoyama.jp/

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