イベント

アーカイブ

2015年 7月 1日 [ イベント ]

No.713:今秋、「木曽義仲・巴ら勇士讃える会」の全国大会が富山で開催!

 平安末期、源平合戦で活躍した武将・木曽義仲と、女武者として共に戦った巴ら勇士について学び、顕彰する「木曽義仲・巴ら勇士讃える会」。その全国大会である「第11回木曽義仲・巴ら勇士讃える会 全国連携『富山大会』」が10月17日(土)・18日(日)、南砺市福光地域と小矢部市で開催される。巴御前石碑除幕式や記念講演会、ゆかりの地視察など、歴史ファンにはたまらないプログラム。義仲の京への進軍ルートと重なる北陸新幹線に乗って富山へ!歴史探訪の旅へ!!

●義仲の進軍の道筋と北陸新幹線のルートは重なっている


▲埴生護国八幡宮に建立されている
「源義仲騎馬像」

 「木曽義仲・巴ら勇士讃える会」は、全国の義仲、巴ゆかりの地で活動する市民や団体で組織する会。平成11年10月に富山県福光町(現・南砺市)で第1回の全国大会を開催して以来、広域的な連携・交流を行ってきた。富山での大会は平成17年の第4回以来、10年ぶりとなる。

 木曽義仲は、久寿元年(1154)、源氏の一族、源義賢(みなもとの よしかた)の次男として武蔵国(現在の埼玉県)に生まれた。本名を源義仲といい、源頼朝、義経とは従兄弟にあたる。治承4年(1180)に長野県の木曽で平家打倒の旗を揚げ、巴御前らとともに富山県の倶利伽羅峠(くりからとうげ)など各地で平家の軍勢を打ち破り、上洛を果たしたことで知られている。埼玉に生まれ、長野から富山、石川、福井を経て、京都へと進軍した道筋と、今年3月、富山、金沢まで開業した北陸新幹線のルートは奇しくも重なる。富山には義仲・巴御前の伝承が数多く伝わっている。義仲の時代に思いを馳せながら新幹線で首都圏から富山への旅を楽しみ、富山大会に参加してみてはいかがだろう。


▲巴塚公園の巴松

 10月17日(土)には、巴御前終焉の地とされる南砺市福光地域で、第16回巴忌法要(会場:巴塚公園)、開会セレモニー(JA福光中央会館)、巴御前石碑除幕式(JR福光駅前)、記念講演会(JA福光中央会館)、義仲・巴フォーラム<交流会>(JA福光中央会館)が開催される。

 巴御前は、義仲の育ての親、中原兼遠の娘といわれており、幼い頃から義仲とともに武芸を磨く。義仲挙兵後は女武者として付き従い、倶利伽羅合戦では、一隊の大将として活躍。義仲亡き後、石黒太郎光弘を頼って福光に移り住み、尼となって91歳まで生きたとされる。巴御前が過ごしたとされる草庵跡の巴塚公園には、巴の遺言で植えられたといわれる樹齢約750年の松が生い茂っている。

 記念講演会では、「歴史の中の女たち」を演題に、作家の諸田玲子氏が講演する。諸田氏は、『其の一日』で吉川英治文学新人賞、『奸婦にあらず』で新田次郎文学賞、『四十八人目の忠臣』で歴史・時代小説大賞作品賞を受賞。2013年刊行の『ともえ』では、滋賀・大津の義仲寺で出会った智月尼(ちげつに)と松尾芭蕉の熟年の恋と、500年を遡った巴御前と義仲の恋を時空を超えて並行的に描いている。講演では、義仲とともに新しい時代を切り拓いていった巴御前の生き方がどう語られるか興味深い。

●倶利伽羅古戦場や埴生護国八幡宮の視察もあり


▲「源平倶利伽羅合戦図屏風」
(倶利伽羅神社蔵)

 10月18日(日)には、平家打倒の節目となった倶利伽羅合戦が繰り広げられた小矢部市で、倶利伽羅古戦場や埴生護国八幡宮などをめぐる「義仲・巴 ゆかりの地視察」、「宮めぐりの神事、太鼓・舞踊披露」が行われる。倶利伽羅古戦場は、義仲軍と平維盛軍が激突した地。牛の角に燃えさかる松明をつけ、平家めがけて突入させた義仲の奇襲作戦「火牛(かぎゅう)の計」が有名だ。義仲軍の最前線だった矢立、平維盛(たいらの これもり)が本陣を置いた猿ヶ馬場、源平両軍の兵士の霊を弔うために建立された源平供養塔などが点在する。埴生護国八幡宮は、義仲が倶利伽羅合戦の前に戦勝を祈願した場所。昭和58年に建立された「源義仲騎馬像」は重量5tと立派なもの。宝物殿では、義仲の戦勝祈願文も見られる。


▲宮めぐりの神事

 宮めぐりの神事(小矢部市無形民俗文化財)は、大勝したお礼参りの様子を再現したもの。氏子の長老を先頭に、武者姿の若者らが埴生護国八幡宮の拝殿の広縁を7回半めぐり、最後に武者が鬨の声をあげて本殿に駆け込む古式ゆかしき神事だ。

 上記で紹介したように2日間でさまざまな行事・イベントが行われる。県内外を問わず、どなたでも、プログラムの中の1つだけでも参加できる。1日目の「義仲・巴フォーラム(6,000円)」、2日目の「昼食(3,000円)」以外は参加費が無料だから、気軽に参加してほしい。宿泊施設(料金5,100 円~)、JR福光駅・あいの風とやま鉄道 石動駅からの送迎などの相談にも応じる。

 参加申込みは、募集要項を富山県のホームページ(http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1002/kj00015498.html)からダウンロードし、参加申込書に必要事項を記入して、第11回木曽義仲・巴ら勇士讃える会 全国連携『富山大会』実行委員会事務局(〒939-1732 富山県南砺市荒木331-7 FAX.0763-53-1088、問合せTEL.0763-53-1087)へ、FAXか郵送にて(電話による申込みは不可)。申込受付は、8月31日(月)まで。

●義仲・巴なりきり富山旅で恋愛成就を願おう


▲『ふたりの距離が縮まる北陸新幹線
~義仲・巴なりきり富山旅~』

 義仲・巴御前をテーマにした観光振興やふるさと教育、NHK大河ドラマ化に向けた取り組みを推進している富山県。全国大会を前に「義仲・巴」PR動画『ふたりの距離が縮まる北陸新幹線~義仲・巴なりきり富山旅~』(約15分)を作成したことも話題だ。義仲・巴の魅力や県内のゆかりの地、観光名所などを魚津市在住の人気クリエイター「The BERICH(ザ・ビリッチ)」のアニメーションと実写映像を交えて、富山弁で紹介する。

 PR動画は、プロポーズを期待して北陸新幹線で東京から富山にやってきた「ともちゃん」と、富山に住む恋人で義仲ファンの「よっちゃん」が、黒部宇奈月温泉駅、富山駅、新高岡駅から、宮崎城跡や呉羽山、弓の清水、倶利伽羅峠など、義仲・巴のゆかりの地をめぐる抱腹絶倒のストーリー。二人の主人公や、立山連峰、路面電車などを描いたアニメーションと、立山黒部アルペンルートや新湊大橋、雨晴海岸などの観光地の実写映像が上手く編集されている。なぜか甲冑姿のよっちゃんの小気味よい富山弁も必聴。義仲・巴の偉業、富山の歴史とともに、富山弁も学べる!全国大会が開催される10月は、ちょうど富山も秋真っ盛り。恋人たちのデートスポットとして、また富山への旅行の参考に。YouTubeで配信中なので、ぜひアクセス(https://www.youtube.com/watch?v=W0_JnpdEJ_U)して観てほしい。

 富山県知事政策局では、「首都圏から北陸新幹線に乗っていざ越中へ!! 全国大会に向けて新たに作成し、参加者に配布する『義仲・巴』PR・まちあるきMAP(A4カラー6ページ)もお楽しみに」と話している。

問い合わせ
●富山県知事政策局
TEL.076-444-9604
FAX.076-444-3473
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1002/

コメント

その他のイベント

ページの先頭へもどる↑