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2014年 7月 2日 [ トピックス ]

No.664:富山の暮らし体感誌『とやま日季』2014春夏号発行

一般的な旅行ガイド誌では紹介されない富山の魅力を伝える『とやま日季』。2014春夏号が発行された。特集・とやま暮らし日季「おいしいコーヒーと家族の時間を、大切にできる富山。」、とやま対談「全国制覇から、次のスポーツ振興へ。」、とやまを観る旅「入善町 杉沢の沢スギ」――日々綴られる日記のように、自然体の富山の暮らしと季節の話題をお届け!

●富山のゆったりとした時間のなかで、コーヒーとしあわせが香る


▲『とやま日季』の表紙

 透き通った青空の下、水辺に緑の芝生が広がり、ヨーロッパ風の趣のあるデザインの天門橋がアーチを描く。富岩水上ラインのボート、ジョギング中のランナーの姿も――。表紙、裏表紙の写真は、富山市の駅北に広がる富岩運河環水公園。ベビーカーを引いた家族の姿が、『とやま日季』のキャッチコピーになっている“富山のしあわせ”を象徴しているようだ。公園は、県内外から富山を訪れる人が一度は行きたい場所に挙げる。新富山県立近代美術館(仮称)の移転新築が予定されており、今後も注目の水辺エリア。運河の水面を渡る涼やかな風を感じながら、今夏、公園を散策してみてはいかがだろう。


▲とやま暮らし日季

 「とやま暮らし日季」では、富山市の中心部を流れる松川のそばでコーヒー豆と焼菓子の店「koffe(コッフェ)」を営む山中康次さんと彩子さん夫妻をクローズアップ。名古屋市出身の康次さんと、富山市生まれの彩子さんは東京の堀口珈琲で勤務後、結婚。スペシャルティコーヒーの世界をさらに極めようとニューヨークへ。2年間の滞在で、世界的に著名なスペシャルティコーヒーの専門家と交流するなど貴重な経験を積んだ。帰国後、5年前に彩子さんの故郷である富山で念願の店を開いた。アメリカ製の焙煎機を使い、毎日、質の高いコーヒーづくりに精を出す。「富山でおいしいコーヒーを広めていきたいと考えたんです」、「一番の喜びは、やはり出会いですね。産地での出会いや、お客さまとの出会い、おいしいコーヒーに出会ったときもしあわせを感じます」、「実家の家族にも助けられながら子育てしています。富山のゆったりとした時間のなかで子育てできて、本当にありがたい」とご夫妻。穏やかな時間が流れる富山の小さなコーヒー店に、しあわせが香っている。

●スポーツの面からも元気な富山県に


▲とやま対談

 「とやま対談」では、第92回全国高校サッカー選手権大会で優勝した富山第一高校サッカー部の大塚一朗監督と、県体育協会副会長・県生涯スポーツ協議会会長の田中一郎氏、そして、石井隆一県知事が、サッカーやスポーツ振興について語り合った。

 「全国制覇には3つの意義があったと思っています。まず、最後まであきらめず粘り強く戦い、勝利を収めて、県民の皆さんに勇気や元気を、子どもたちに夢や希望を与えてもらったこと。第2に地元選手の育成による全国優勝で、地方の若者や国民に大きな刺激、勇気をもたらしたこと。3つ目は来年春の北陸新幹線開業を前に、富山新時代、北陸新時代のさきがけとなっていただいたこと」と全国制覇を称える石井知事に対し、大塚監督は「100年に一度のことが起こったのかなと思っています。大会に出た3年生は卒業し、就職や進学をしましたが、彼らがサッカーを好きになり、今も続けてくれていることが、私の一番の自慢です」と語っている。

 大塚監督は、選手の人間性を尊重し、考えさせ、実践させる指導を行っている。選手たちがチーム方針を自ら話し合い、9つの言葉を“ダイヤモンド9”として掲げている。「今年度の新チームの選手が考えたダイヤモンド9は、去年の優勝で得られたものが大きかったので、まず“勝つ”を一番上にし、“人間性”などを並べ、ベースに“感謝”を置きました」。

 バンクーバーオリンピックで、県内企業のダイチが支えてきたスケーター、田畑、穗積両選手が銀メダルを獲得したことを契機に「富山県民スポーツ応援団」が誕生した。田中県体協副会長は「県民みんなで応援しようと考え、企業や体育関係の皆さんに支援を頼んだことがきっかけ。さらに、何か自分にできることはないかと考え、スポーツ振興のための財団を、私財で設立することを検討しています。大きなスポーツイベント、例えば、富山マラソンに間に合えば、協力していきたい」と語っている。

 県は、新幹線開業の年である来年の11月1日(日)に「富山マラソン2015」を開催する。石井知事は、「県内外から1万人ぐらいの参加を目指しています。幅広い世代の人達のご協力で本県のスポーツを盛り上げていただき、その中で、富山第一高校サッカー部のような全国制覇の快挙もあるというように、スポーツの面からも元気な富山県にしていきたい」と展望を述べている。

●今夏、富山へ!美味に舌鼓!! 杉沢の沢スギでクールに、元気に


▲とやまブランドものがたり(左)
▲とやまを観る旅。(右)

 極上の産品を紹介する「とやまブランドものがたり」では、旬を迎えた「富山湾のシロエビ」を取り上げている。シロエビは体長50~80ミリ、重さ1.5~2グラムと小型のエビ。漁獲量は年間450トン前後と少なく、まとまった量が獲れるのは全国でも富山湾だけという希少な食材だ。鮮度の高いものは透明な淡いピンク色で、“富山湾の宝石”の別称にふさわしい美しさを放つ。冒頭の写真は、昆布締めの発想を鮨に生かしたシロエビの昆布軍艦巻き。思わず生唾を飲み込んでしまうほど、見る者の食欲を刺激する。富山の鮨店で、その凝縮された甘さ、旨さを堪能したい。

 「とやまを観る旅。」では、黒部川扇状地の末端部、入善町吉原地区の湧水地に自生する「杉沢の沢スギ」(国指定天然記念物)をクローズアップ。海岸からほど近い湧水地に沢スギを中心としたうっそうとした林が広がる。成長した沢スギの木の枝が雪の重みで地表に着地し、そこから根を出して、何本もの幹が伸びる“伏条現象”が見られるという。湧水地の水温は年中12~14度前後と一定しており、冬は逆に暖かく保たれているため、シダ類などの暖地性の植物も多い。林内は、夏は涼しく、癒しの効果があるという。せせらぎを聞きながら、木道を歩くのがおすすめ。パワースポットとしても注目されているというから、ぜひ今夏に訪れてみよう。

 「とやま美食通信」では、「しろえび姿干し」、「ほたるいか粕漬」、「にしん昆布巻」、「幻魚(げんげ)せんべい」など、21企業24品目の商品を統一のお土産ブランドとして展開する「越中富山 幸(さち)のこわけ」を取り上げている。富山では、婚礼の引き出物・鯛の細工かまぼこを近所や知人に切り分けて幸せを分かち合う“おすそわけ”の風習がある。「幸のこわけ」は、“富山から幸を届けるおすそわけ”をコンセプトに、県総合デザインセンターが中心となりプロジェクトに着手。富山の女性たちが本当に食べたい、贈りたい商品を厳選し、統一のデザインに仕上げた。洗練されたパッケージに小分けされ、値段も手頃。富山の幸を大切な人へおすそわけしてみてはいかが。

 『とやま日季』2014春夏号は、A4判、オールカラー、16頁。東京・有楽町の「いきいき富山館」、富山県首都圏本部、大阪、名古屋の富山県事務所のほか、県内ではいきいきKAN(富山駅前CiCビル5階)、富山県刊行物センター(県教育文化会館1階)、道の駅、ドライブインなどで配布されている。

 『とやま日季』2014春夏号を抽選で30名様にプレゼントします。プレゼント応募フォームに、プレゼント内容「とやま日季」・氏名・郵便番号・住所・メールアドレス・電話番号・記事を読んでのご感想をご記入のうえ、お送りください。<平成26年7月6日(日)締切り。発表は発送をもって代えさせていただきます。>

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問い合わせ
●富山県観光・地域振興局地域振興課
TEL.076-444-4496
FAX.076-444-4561
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1400/

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