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2013年 3月 6日 [ イベント ]

No.596-2:サイクリスト、絶景の天空ロードに来たれ!「mont-bell立山アルペンヒルクライム2013」、6月開催

美しく、そして最も過酷なヒルクライムが誕生――国内有数の山岳観光地・立山黒部アルペンルートを舞台に「mont-bell立山アルペンヒルクライム2013」が6月23日(日)に開催される。ロングコース、ネイチャーライドコースがあり、各100名を募集中(先着順)。合計200名、3時間しか走ることができないプレミアムなヒルクライムへ。

▲初夏間近だが、雪の壁が残るコース

●立山の大自然のなかを疾走するプレミアムなヒルクライム

 標高2,450mの雲上を目指し、“美女平 天空ロード”を自転車で駆け抜けよう――国内有数の山岳観光地・立山黒部アルペンルートを舞台に、「mont-bell立山アルペンヒルクライム2013」が6月23日(日)に開催される。富山県や立山町、県自転車競技連盟などでつくる実行委員会主催。

 ヒルクライムとは、山岳地や丘陵地などの登り坂に設定されたコースを走る自転車ロードレース。自然保護のためマイカー乗り入れが禁止されている立山黒部アルペンルートで、一般参加の自転車レースが行われるのは初めてだ。山岳観光とスポーツを融合させたスポーツ・ツーリズム観光地としての新たな魅力を創出し、立山黒部アルペンルートを国内外に発信する。

 コースは、上級者向けの「ロングコース」と、自転車愛好家・山岳ファン向けの「ネイチャーライドコース」の2コース。「ロングコース」は美女平駅特設スタート地点から室堂特設フィニッシュ地点までの22.3km。標高差1,473m、平均勾配6.6%の道のりを走るもので、国内トップクラスの難易度を誇る。「ネイチャーライドコース」は弥陀ヶ原特設スタート地点から室堂特設フィニッシュ地点までの7.6km、標高差520m、平均勾配6.8%の道のりを駆け上がる。

 スタート時刻は「ロングコース」が5:30、「ネイチャーライドコース」は6:00。いずれのコースも8:00に競技を終了し、室堂で表彰式を実施する(上位6位までが表彰)。立山黒部アルペンルートでは、美女平と室堂を結ぶ高原バスの8:00前の便を運休させて、大会に全面協力する。

 募集は「ロングコース」、「ネイチャーライドコース」ともに各100名(先着順)。参加資格は、「ロングコース」が大会当日に18歳以上の男女で、規定時間内に完走できる記録を持つ方(受付時に過去の参加大会の記録確認)。コース中に第1関門(弘法駐車場)、第2関門(弥陀ヶ原)があり、設定時間に通過できない場合は後続バスで競技者を収容する。競技者は失格扱いとなる。

 「ネイチャーライドコース」は大会当日に18歳以上の男女で、8:00までの規定時間内に完走できる自信のある方。レース終了後、立山黒部アルペンルートの運行が始まるため、実行委員会が8:00までに完走は無理と判断した場合、後続バスで競技者を収容する。

 参加費は1泊夕朝食、自転車の搬送費、バス移動費などを含めて、「ロングコース」が5万円、「ネイチャーライドコース」が5万5,000円。参加申込みは公式ホームページ(http://www.tateyama-inc.jp/)にて。2月15日から募集がスタートし、3月5日現在で「ロングコース」には83名、「ネイチャーライドコース」には27名が申し込んでいる。

●ペダルを漕ぐごとに変化する景観

 3,000m級の峰々を間近に眺めながら、ペダルを漕ぐごとに爽快感――美女平(標高977m)から、弥陀ヶ原(標高1,930m)を通過し、室堂(標高2,450m)まで駆け上がるロングコースでは、タテヤマスギからブナ林、背の低い高山植物へと、標高が上がるごとに植生が変わっていく様子を間近に見ながらの走行となる。一方、弥陀ヶ原から室堂までのネイチャーライドコースは、ラムサール条約登録湿地となった「立山弥陀ヶ原・大日平」の雄大な自然景観を眺めながらのスタート。国内のほかのヒルクライム大会が樹林帯を走るコースの多いなか、立山アルペンヒルクライムは展望の開けた景観が大きな魅力だ。室堂手前の雪の大谷では、例年この時期でも高さ6~7mの雪の壁がそびえる。大自然の美しさ、ダイナミックさを肌で感じられる大会となるだろう。

 地元の立山町などは、平成23年、24年と2回、スポーツ選手の高地トレーニングの企画としてヒルクライムを実施し、大会の安全性や自然環境への影響を検証してきた。試走したヒルクライムのトップレーサー、長沼隆行選手は「上がるにつれて景色がよくなり、高揚感があった。走行時の風景は全国一と思われ、選手を後押ししてくれる」とコースの印象を語っている。

 競技者はもちろんだが、応援にかけつける家族やチームスタッフも立山の大自然を堪能してほしい。タテヤマスギの巨木が生い茂る美女平、“餓鬼の田”と呼ばれる池塘(ちとう)が点在する弥陀ヶ原、水面に立山を映すみくりが池が広がる室堂平、眼下に広がる雲海など、類い稀な自然環境が体感できる。
 なお、観戦する場合、前日にルート沿いの宿泊施設に泊まる必要がある(立山黒部アルペンルートの高原バスが、大会終了時間の8時まで運休しているため)。観戦場所などは下記の大会実行委員会事務局へ問い合わせを。

 mont-bell立山アルペンヒルクライム実行委員会では、「全国に先駆けてマイカー乗り入れを禁止している立山黒部アルペンルートを駆け抜けられる唯一の大会。合計200名、3時間しか走ることができないプレミアムなヒルクライムとなります。自転車というエコな乗り物が疾走することで、自然の大切さ、自然保護活動の取り組みをPRします。21世紀型ゼロエミッションイベント。外来植物の侵入を防ぐため、自転車のタイヤやシューズの徹底洗浄など、環境保全に努めます。ぜひ大会に参加ください」と話している。


▲峰々に見守られながら疾走
問い合わせ
●mont-bell立山アルペンヒルクライム大会実行委員会事務局(立山町商工観光課内)
TEL.076-462-9971
FAX.076-463-6611
http://www.tateyama-inc.jp/

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